けいはんな文化学術協会ブログ

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第6回「けいはんな国際中学生キャンプ」開催

2015年01月29日 | 活動報告
第6回「けいはんな国際中学生キャンプ」開催

「けいはんな文化学術協会」は、この12月27日(土)から12月29日(月)にかけて、第6回中学生のためのグローバルキャンプを2泊3日で開催しました

前回同様、宇宙航空研究開発機構(JAXA)のご協力(コズミックカレッジ・ファンダメンタルコース)、(公財)関西文化学術研究都市推進機構、(株)けいはんなの協賛、生駒市ならびに精華町・木津川市・京田辺市・城陽市・交野市・生駒市の各教育委員会の御後援を得て素晴らしいキャンプを開催することができました。
この「けいはんな国際中学生キャンプ」の主旨は「グローバルな視点を持ち、明日の世界を力強く生きるために、中学生が考えるべきことは何だろう?」です。「グローバル化とは、異文化を尊重しながら自らの主体性を保ち、自国の文化を語れる人間力を備えることです。語学力も大切ですが、外国語を使って語るに足ることを自らの中に持つことがもっと重要。」に気付いてもらう機会になればと思っています。

今回も26名のキャンパーたちが集まってくれました。カウンセラーは生駒市ALTのJoachim 先生(ヨアヒム、ドイツ)をはじめ、京大や阪大留学生のZizo (ジーゾ、リビア)、Hiba (ヒバ、スーダン)、Steff (シュテフ、マダガスカル)、さらに前回に引き続きSenior CounselorのVictor (ビクター、ロシア) が、東京から特別参加してくれました。今回も素晴しい留学生ならびに先生カウンセラーのお蔭で、キャンパーにはそれぞれ貴重な体験ができたと思います。

26名のキャンパーが参加してくれました

第1日目は保護者の皆様にも参加していただいた開会式、オリエンテーションの後、ホテルのチェックインを済ませ、カウンセラーの「自己紹介・お国自慢」のプログラムから始めました。まず2人のカウンセラーから、お国の地理、歴史、風俗、習慣を紹介してもらって、みんな驚いたり感心したり興味深い時間でした。
次にキャンパーの皆さんの自己紹介に移る前に、Joachim先生のリードで「ホットポテトゲーム」をしました。“マスコット”を手渡されたキャンパーは罰ゲームとして、Joachim先生から“英語の特訓”を受けるということで、みんな緊張の中にも大いに盛り上がりました。皆が少し打ち解けたところで、「キャンパーの自己紹介」をしました。画用紙1枚に自分のPRを書き込み、持参した好きな本や漫画なども紹介しながら自己紹介しました。これでみんなの気持ちがぐっと近づきました。

“ホットポテトゲーム” でリラックス

けいはんなプラザのレストランでの楽しい夕食の後、「ワークショップⅠ」として“100人の村”の話をテーマに、世界の人口や言語や宗教や文化、それに環境や資源などについて考えました。最初にスタッフの竹本さんが『100人村』の詩を朗読して、皆に聞いてもらいました。素晴らしい詩ですが、初めて聞いたキャンパーにはグローバルを考える上で、大きな刺激になったようです。

“100人の村”のメインテーマとして、昨年度、ノーベル平和賞を受賞したマララさんに注目して、世界の『教育問題』を取り上げました。マララさんの「受賞スピーチ」のVideoを見て、皆でディスカッションしました。キャンパーにとって極めて身近な問題でもあり、大いに議論が湧きました。一段落後、5グループに分かれて、皆の考えを模造紙にまとめました。今回のテーマを通して、より世界のことを考えるきっかけが得られたようです。第1日のプログラムが終了し、皆さんホテルに戻ってそれぞれ楽しい時間を過ごしました。

世界の中学生・マララさんのスピーチを聞いて考えた

第2日目、みんな朝寝坊することもなく、“ライン”で全員美味しく朝食をしました。朝食後、昨日に続いて2人のカウンセラーから「自己紹介・お国自慢」です。生活、文化や環境の違いにまたまた皆びっくりでした。

ラインでの楽しい朝食

10時からは「ワークショップⅡ」として、前回に引き続き同志社女子大学の西村公雄先生を特別講師にお招きして、『遺伝子組み換え』について分かり易くお話し頂きました。少し難しかったけれど、本当に身近な問題でありながら、日頃詳しい話しを聞く機会が少ないテーマでもあり、キャンパーの関心も相当高いものがありました。人類の“食糧”確保の問題に関して、より広く考えることができたと思います。

“遺伝子組み換えって何?”西村先生(同志社女子大)の講義

昼食後は、カウンセラーからいろいろな話を直接聞ける「ラウンド・テーブル」です。キャンパー達は“A & B”の2グループに分かれて、「世界の中学生」「留学」「みんなの夢」や「グローバル」などをテーマに、いろいろ質問したり話を聞いて、カウンセラー達と膝をまじえて楽しい時間を過ごしました。どこの国でも教育を大切にしていることや、留学生たちの留学の動機や将来の計画も聞くことができて、キャンパー達にも「グローバル」を意識する良いきっかけになったと思います。

カウンセラーを囲んでラウンドテーブル

「ラウンド・テーブル」は午後一杯の長丁場なので、“A & B”グループの交代の時間を利用して、スタッフの指導で「紙トンボ」作りをしてリラックスしました。また、この時間にカウンセラーから最後の「自己紹介・お国自慢」を聞いて、気分を新たに「ラウンド・テーブル」後半を続けることができました。
夕食は “ラ・セーヌ”でみんな仲良くおいしく頂きました。夕食後は明日の発表会に向けて、パソコンをにらみながら「キャンプの感想」や「将来の夢」などについて自分の考えをPower Pointにまとめました。時間がかかったけれど皆さん上手にできました。

第3日目は、朝一番に「100人の村の話し」のまとめとして、前回まとめた模造紙「世界の教育問題」を完成させてGr発表しました。それぞれ工夫していい発表ができました。キャンパーは、地球に住むという意味を考え直すことができたと思います。最後に、前回同様その思いを自分宛ての手紙として書きました。後日キャンパー自身に届くと思いますので楽しみです。

グループ発表大成功!

閉会式では、カウンセラーからそれぞれ修了証を授与されました。キャンパーの笑顔が素晴らしかったです。サインを交換したり、記念写真撮ったりして素晴らしいフェアウェルパーティーを最後に今回のキャンプが終了しました。

PPTを使った“プレゼン”で締めくくり

 第6回「けいはんな国際中学生キャンプ」を無事終えることができました。今回もOB高校生キャンパーが3人も特別参加してくれました。中1から高1までの皆さんが仲良く交流して、得られることも多かったのではと思います。是非次回も大勢のキャンパーが参加してくれることを期待しています。参加者の皆さん、保護者の皆様、そして留学生や外国人先生のカウンセラーの皆様、関係者の皆様にスタッフ一同感謝です

名残惜しいけど、じゃーまた!


カウンセラーの皆さん待ってます!