けいはんな文化学術協会ブログ

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第13回「けいはんな国際中学生キャンプ」開催

2018年04月15日 | 活動報告
  第13回「けいはんな国際中学生キャンプ」開催
この3月31日(土)から4月2日(月)にかけて、「けいはんな文化学術協会」では中学生のためのグローバルキャンプ(第13回)を2泊3日で開催しました。
 今回も、宇宙航空研究開発機構(JAXA、コズミックカレッジ・ファンダメンタルコース)、(公財)関西文化学術研究都市推進機構、(株)けいはんなの協賛、生駒市ならびに精華町・木津川市・京田辺市・城陽市・交野市・生駒市の各教育委員会の御後援を得て素晴らしいキャンプを開催することができました。
「けいはんな国際中学生キャンプ」の主旨は「グローバルな視点を持ち、明日の世界を力強く生きるために、中学生が考えるべきことは何だろう?」です。「グローバル化とは、異文化を尊重しながら自らの主体性を保ち、自国の文化を語れる人間力を備えることです。語学力も大切ですが、話の中身を豊かなものにすることがもっと大切。」に気付いてもらう機会になればと思っています。

写真1 キャンパー・カウンセラー全員でプラザビル広場の桜を背景に記念写真

今回は年度末の春休みの日程でしたが、23名のキャンパーたちが集まってくれました。外国のカウンセラーは6名の皆様が参加してくれました。生駒市ALTのJoachim 先生(ヨアヒム、ドイツ)、Dan先生(ダン、カナダ国籍・カメルーン母国)をはじめ、京大留学中のDesi(デシ、ブルガリア)とSffian(スフィアン、リビア)、同志社大留学中のMarwa(マルワ、レバノン)、京大を修了後、関西在住のSteff(シュテフ、マダガスカル)と、特別参加のKie (竹本 季永)、Nao(藤田 奈緒) の全員で8名の皆様でした。今回も素晴しいカウンセラーのお蔭で、キャンパーはそれぞれ貴重な体験ができたと思います


写真2 “キャンパー自己紹介” 自分のPRを書いた画用紙を持って

みんな緊張の中にも大いに盛り上がったところで、「キャンパーの自己紹介」をしました。自分のPRを書き込んだ画用紙1枚と、持参した好きな本や漫画などを紹介しました。毎回のことですが、これでみんなの気持ちをぐっと近づけることができました。
次にカウンセラーの「自己紹介・お国自慢」として、カウンセラーから、お国の地理・歴史・風俗・習慣などを紹介してもらいました。まずヨアヒム先生がいつもの様にドイツの素晴らしさを紹介してくれました。キャンパーからは早速ジャガイモについて質問がありました。続いて、デシさんが綺麗なスライドを使って、おいしそうな料理や素晴らしい景色を見せながらブルガリアを紹介してくれました。ここで夕食です。けいはんなプラザのレストラン“ラ・セーヌ”で、美味しく、楽しいひと時を過ごしました。


写真3 “ラ・セーヌ”での美味しい夕食


夕食後、続けて2人のカウンセラーからの「自己紹介・お国自慢」です。スフィアンさんとシュテフさんが、それぞれリビアとマダガスカルの紹介をしてくれました。マダガスカルのかわいいお猿さんの紹介にはみんな大喜びでした。素晴らしいスライドを見ながら、皆さん、初めてのお国の様子に、さっそく異文化の世界を感じることができたようです。


写真4 カウンセラーの“お国自慢”、みんな興味津々

1日目の最後のプログラムは、カウンセラーからいろいろな話を直接聞ける「ラウンド・テーブル」①です。キャンパー達は5グループに分かれて、各テーブルのカウンセラー達と膝をまじえて、いろいろ質問したり話を聞きました。
 今回はキャンプの主題として「命と食べ物」を取り上げましたが、ラウンド・テーブルでは特に「Japanese Foods」をテーマに、みんなで議論しました。もちろんテーマにこだわらず、幅広く話を聞いたり、質問したりしました。留学生たちの留学の動機や将来の夢なども聞くことができて、キャンパー達にも「グローバル」を意識する良いきっかけになったと思います。
21:30頃まで熱心にカウンセラーに質問したり、話を聞いたりして第1日のプログラムが終了し、皆さんホテルに戻ってそれぞれ楽しい時間を過ごしました。
第2日目、少し朝寝坊する人もいましたが、プラザの食堂“ライン”で楽しく朝食をしました。朝食後は、プラザビル前の広場で満開の桜をバックにして全員の記念写真(前出の写真1)を撮りました。
2日目の最初のプログラムは、昨晩に続けて「ラウンド・テーブル」②です。次々にカウンセラーのテーブルを廻って、最終的に全てのカウンセラーと親しく話をすることができました。テーブル毎に大いに盛り上がって、初めての参加で、英語に不慣れなキャンパー達にとって貴重な体験になった様です。


写真5 カウンセラーと楽しくラウンド・テーブル

その後、カウンセラーの「自己紹介・お国自慢」の最後として、このキャンプ2回目のダンさんから、母国のカメルーンの話をたっぷり聞かせてもらいました。ダンさんはプロのバレーボール選手でもあった方で、その長身(196cm)で、キャンパーの頭上から響き渡る声で迫力たっぷりのお国自慢でした。生活、文化や環境の違い、スケールの大きさに、またまた皆びっくりでした。最後は、マルワさんがレバノンを紹介してくれました。それこそおいしそうな料理や、きれいな景色にみんな引きつけられてしまいました。


写真6 マルワさんから“レバノンのお国自慢”

午前中最後のプログラムは、「ワークショップⅠ」の①回目です。まず、竹本さんが、ゆっくり『100人の村』の詩を朗読してくれました。キャンパーたちは手元のコピーを見ながら、身近な“グローバル”の意味を考えました。
 続けて今回は特別プログラムとして、高橋先生から『あなたはバイ菌と一緒に暮らせるか』という題で、地球では人類と微生物が共存しているという意味深い話をしていただきました。


写真7 “あなたはバイ菌と一緒に暮らせるか”を高橋先生から

美味しいお弁当の昼食後、「ワークショップⅡ」として、今度は、福田先生(武庫川女子大学名誉教授)から『食は“命・絆・心”』と題して、食べることの意義を奥深く分かり易く掘り下げていただきました。キャンパー達の関心も高く、「好き嫌いをするとどうなるのか?」など、身近に感じる疑問のあれこれをどんどん先生にぶつけていました。先生も丁寧に説明され、キャンパーにも大いに刺激になった様です。


写真8 「食は“命・絆・心”」を福田先生から

講義の後、少し休憩をしましたが、このキャンプで人気の高い“けん玉”ゲームで、キャンパーもカウンセラーも夢中になって楽しんでいました。
休憩を終わって、次のプログラム「ワークショップⅠ」② に移りました。ここでラウンド・テーブル形式の5グループに分かれ、今回のメインテーマ『食べ物と命』に関連した具体的な課題をいくつか提示しました。その中から、例えば「健康と食べもの」や「日本の食料はどこから?」などテーマを選択し、議論した内容を模造紙にまとめてもらいました。選んだテーマについて、What I know (知っていること)、What I want to know (知りたいこと)、What I learned (学んだこと→What should I do for the future(これから、どうすればいい)へと皆でディスカッションし、Y-Chart方式でまとめました。キャンパーにとっては、多少難しかったけれど、日頃なかなか気がつかない大切な問題を考えるきっかけになったようです。最終日のグループ発表に向けて、熱心に議論し、立派な発表用の“まとめの模造紙”が完成しました。


写真9 Y-Chartを制作中

 夕食は レストラン“ラ・セーヌ”で、みんな仲良く楽しく頂きました。夜の部は明日の発表会に向けて、パソコンをにらみながら「キャンプの感想」や「将来の夢」などについて自分の考えをPower Pointにまとめ、時間がかかったけれど皆さん上手に仕上げました。


写真10 最終日のPPT発表に向けてPCと格闘中

第3日目は、朝一番に「ワークショップⅠ」のまとめとして、昨日作った模造紙“命と食べ物”を使って上手にGr発表しました。グループごとに創意工夫がみられ、非常に充実した時間になりました。また続けて、カウンセラーたちに“If the world were a village of 100 people”の詩を朗読してもらい、地球に住むという意味を考え直すことができたと思います。最後に前回同様、その思いを含めて今回の感想を自分宛ての手紙にしました。後日キャンパー自身に届くと思いますので楽しみです。


写真11  Y-Chartを使ってグループ発表、大成功 !


キャンプ最後のプログラムは、各自が昨晩遅くまで、かかって完成したPower Pointを使って、みんなに“プレゼン”する時間です。今回は中学1年生から3年生まで、みんながそれぞれ工夫して個人発表しました。皆さんそれぞれ素晴らしい発表でした。一緒に聴いて頂いた保護者の皆様にも、印象深い発表会だったと思います。


写真12 カウンセラーから全員修了証を頂きました


閉会式では、カウンセラーからそれぞれ修了証を授与されました。キャンパーの笑顔が素晴らしかったです。サインを交換したり、記念写真撮ったりして素晴らしいフェアウェルパーティーを最後に今回のキャンプが終了しました。
おわり











































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