転移がんから復活、畑も止めず耕し,今年も旅や釣りがしたい・・

野遊び行跡ブログが'09年背中の激痛で入院、腰椎への前立腺転移癌!'25年には肺癌を超えて罹患率一位か原因は牛乳・肉食?

病いを「得た」こと

2012-02-10 | 病状日記

身内に怪我人が出て、この所 片道一時間弱の病院へ運転手をしている。

早朝の寒い中にも拘わらず総合病院には怪我人、病人が毎日引きも切らない。

自分は付き添いの立場だから、続々と来院する人達を眺めながら漫然と思考する。

 

さて、「病いを得る」とは云うが「怪我を得る」とは言わない。

「得る」は身に付ける、とか身に受ける、といった意から転じて「やむをえない」の意味もある。〈広辞苑〉

しかし、病気も怪我も生身の体に受けることだし、通常、避けられるものなら回避したいだろうから、どちらも 「やむを得ず」発症、発生するのだろう。

仔細に見ると、病気には本人に自覚がなくても何らかの因果関係があるように思えるが、怪我は突如起きる(被る)ことが多いからして、どうも微妙な差がある、ようだ。

 

顧みて自分の病いはどうして発症したのか、未だにわからない。この病気自体、増加傾向にありながら、現代医学ではその原因は全貌解明されていない。

(それでも、原因についてナニも説明せず、患部や腫瘍の箇所だけ見て、手術、手術と切りたがる医者には要注意、と随所で経験者は云っている、また、食生活に関心を持たない、注意しない医師にも疑問符がつく)

 

不治の病いを得ればダレでも、どーして自分が?と真相を知りたがるのは人情だろう・・

そして、少し経ってから「やむを得ない」と現実を受け入れ、治療に専念することになる。

 

ここでは、そこを一歩進めて、不治の病でナニを得たか?を考察する。

先ず、一般的には、身体は 病気を発症することで危険状態を警告する。痛みや具合の悪さでダメージや危険個所がわかる。センサーが異常を感知するわけだ。そこで、医師や薬の助力で危険回避や病状進行が止まり、改善を得ることができる。

まぁ、自分の場合は、痛みは訴えていたが医師の正しい発見が半年遅れて、不治の病のD2ランク、すでに治癒はしない、となったが・・・

 

次に、「末期」だから漠然と余り長生きは出来ない(しない)。現状、日本は世界有数の長寿国だが、どうも 約90歳以上の超高齢者の生活には いまいちピンと来ない。

ひとつには、加齢とともにアチコチに故障が生じ、自力で日常が過ごせず どうしても周りにお世話や迷惑をかけがちになる、ボケて周囲の人や自分すら認識できなくなったり、酷いのは 胃にクダを入れて徒らに生かされるなど、そんなにまでして長く生きたくないなぁ、が本音である。

それとも100年近く生存すると、何か新しい世界がみえるのだろうか?(もし、そうなら既に誰かが云い置いてる筈だが・・ハテ?)寡聞にしてしらない。

 

それから次に、男の性(サガ)から解放された。

本来、SEX行為と この病気は無関係である。しかし、前立腺がんの手術のさい、勃起神経やら周辺の神経を切断したり傷付けたりしてしまい、術後、尿漏れや勃起不全に陥るケースがわりとあるようだ。

自分は、すでに転移後だったので、(癌細胞が体中に散らばってるから)手術は意味をなさず延命療法のみだから、神経系統は健在である。

しかし、まったく性的興味は失った。女性の裸の写真等をみても反応はまったく鈍い。積極的に興味を持ってそれらのジャンルを見ようとする気も起きない。

ホルモン療法に用いる薬の影響か、とも思ったが、ネットで検索すると、手術を実行し勃起不全になったヒトでさえ、けっこう現役で「頑張ってる」書き込みもあるようだから個人差なのか。

ま、煩悩がひとつ消えたので、この分野はサバサバした、ともいえる。

 

最後に、家族には、自分が居なくなった以後の生活をはじめとする心構えなど、さりげなく云い伝えることが出来た。遺言書も書いた。徒らな延命治療も不用、とした。

 

しかしながら、と結局は書いてしまうのだが、日常の食事制限(医師は無用、と云ってるが)や過激な運動の抑制(医師はナニしてもいい、と云ってるが)は気を付けている結果から、どうしても行動範囲が限定されてしまう等、なにかと不便なことは確かである。

 

いずれにせよ、個人の想いや価値観を超えたところに、自分の寿命は位置づけられていること、言をまたない。

信仰があれば 神の思し召しとおり、といったところか・・



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1 コメント

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備忘メモ (anker77)
2012-03-09 11:46:38
放射線照射か摘出手術か・・

トモセラピーの最新機器「IMRT」(強度変調放射線治療)は前立腺の形に合わせてピンポイント照射(大)。前立腺摘出ロボ・ダビンチ(手術支援ロボット)は(茅)。
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