「東京プリズン」 赤坂真理著
「戦争を忘れても、戦後は終わらない。
16歳のマリが挑む現代の「東京裁判」を通して「戦争」と「戦後」を
全ての日本人の問題として描いた長編小説。
長い小説です。
今のマリとアメリカに留学していた高校生のマリが
行ったり来たりして、読むのに時間がかかりました。
あの「戦争」が日本にとってどういう意味があったのか。
「天皇」の戦争責任とは。
日本人とはどういう考え方してきたか・・・などなど重い内容ですが
高校生のマリがそれを高校生の考えで話してくれるので
わかりやすく書いてあります。
小説なので。
日本語を英語にすると、実は本質が見えたり・・・。
重たい内容ですが(そして長い!)読んで損はないと思います。
もう1冊。
「舟を編む」 三浦しをん著
2012年本屋大賞 大賞受賞
内容紹介
玄武書房に勤める馬締光也は営業部では変人として持て余されていたが、新しい辞書『大渡海』編纂メンバーとして辞書編集部に迎えられる。個性的な面々の中で、馬締は辞書の世界に没頭する。言葉という絆を得て、彼らの人生が優しく編み上げられていく。しかし、問題が山積みの辞書編集部。果たして『大渡海』は完成するのか──。言葉への敬意、不完全な人間たちへの愛おしさを謳いあげる三浦しをんの最新長編小説。
普段、何気なく使っている言葉って実はこんなに奥が深いんだ。
辞書ってこんなに時間をかけて作っていたんだ。
と、感心と尊敬。
大事にしないとね、言葉。