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traditional climbing

クライミングスタイルにうるさいオヤジ系クライマーの日記
 クラック、スラブを愛するクライマー歓迎します。

さあ どこへ登ろうかな。

2010年07月05日 23時24分37秒 | へなちょこ登山隊
そろそろ夏休みがやってくる。

サラリーマンには関係ないが、子供は長期休暇だ。 うらやましい。

今年は秋に休暇をとる下心があるので、ここで長期の休みは取れない。

そこでへなちょこ登山隊は2泊3日で計画を立てることにする。

他にも槍に連れてけというヒトがいて日程調整が大変である。

飯豊山とかもいいけど、アプローチが長いなあ。

そうだ! 南アルプスに行こうか。 家から近いし、1泊2日で3,000mに登れる。
まだ鳳凰三山も白鳳三山も登ってないし。


腰も治ったし、そろそろクライミングも復帰したいのだが、今年はしっかり降る梅雨である。 来週は小川山でマルチピッチクライミングのリハビリ。

3連休は錫杖岳前衛壁に初見参の予定である。 

本番のカンを取り戻さなくちゃね。 元アルパインクライマーのおじさん。

地図が見えない~


古き良き温泉街 ★★★四万温泉

2010年03月28日 18時58分59秒 | へなちょこ登山隊

 四万温泉。

 

期待どおり静かで、地味でケバイ看板などない、ひなびた温泉郷でした。

元禄の時代から湯治場として栄えていたというから、オドロキである。

街道からはかなり離れていて、徒歩では半日がかりであろうと思われ、中之条の町からは1日かけてやっとたどり着く距離であろう。

 

それでもその「四万の病を治す」という泉質のよさを求めて湯治客が絶えなかったという。

 

 

 

四万たむらの正面玄関↑

 

重要文化財だかの積善館↑ 現在は休憩と入浴のみ。

「千と千尋の神隠し」のモデルと言われる湯宿である。

そういえば、この橋をハクとセンが走っていたような。

積善館正面玄関。↑

 

ゆるーい空気が流れる温泉街。

昭和の時代にタイムスリップしたようだ。 

 

 

 

 

 

 

パチンコ台は私が、高校生の頃に打っていた手打ちハンドルだった。

温泉街につきものだったスマートボール↓

300円で45個玉がついてくる。 

おばちゃんが、手作業で玉を補給しているところが良い。

 

 

 

懐かしい煙草の数々。 いまも販売しているんだね。

ハイライトのグリーンてなんだろう。

 

 

群馬の山奥はかなり寒く、気温は限りなく0度に近かったが、

温泉は寒い時期に行くのが醍醐味だ。

 

夜中などシンシンと冷える外気に裸身をさらしながら、静かに露天の湯に身をゆだねるとその静けさに吸い込まれていくようだ。 

何故だろう普通の風呂ではすぐに冷めてしまうのに、温泉はぬるめでも一晩中ポカポカと身体が温かい。

 

きっと地球のエネルギーを湯を通じて吸収するからなのだろう。 浸かっていると結構疲れる。 そしてぐっすりと眠れる。 結果として普段の疲れが取れるのかもしれない。

四万たむらは7つの風呂があったが、とてもすべては入れなかった。

また訪問したい。

 

江戸時代からつたわる田村家のひな壇

 


明日から温泉

2010年03月26日 23時46分20秒 | へなちょこ登山隊
ひさびさに家族で旅行に出かける。

行き先は前から行きたかった

四万温泉!


7つのお風呂があるんだぞ。

近くには有笠の岩場があるけど今回は家族サービスオンリー。

息子どもの卒業祝い。 

長男の志望校合格祝い。 

ついでに榛名山登ろうと思ってたら「反対!」だそうだ。

わたしも風邪気味だし、今回はのんびり観光ということで、
ヤンバダム建設予定地でも見てこよう。


へなちょこ登山隊 ”雷鳥沢でテンパル”

2009年08月16日 14時18分26秒 | へなちょこ登山隊

 

へなちょこ登山隊も今年の夏山はいよいよ

 

 天幕山行に挑戦である。

 

なんて大上段にかまえてしまったが、テントに寝袋、食料を抱えて歩けるの?

トレーニングだってしてないし・・・ 歩けるのかは大いに???である。

 

そこで! 隊長は考えた。 (大して考えてないが)

 荷物を背負って登るから大変なんであって、下りだけでベースキャンプ場につける場所があれば最適である。 (そんな場所があるのか?)

あったのです。↓

というわけで今夏の目標は「立山」に決まった。

日程:計画⇒8月11日(夜発)~14日

 実績⇒ 8月11日20時横浜発、

12日04時 立山駅駐車場~07時立山駅~0720時美女平~0830時室堂ターミナル  0900時室堂~0945時雷鳥平キャンプ場。

1050時キャンプ場~1400時奥大日岳~1600時キャンプ場

13日08時00分起床~0930時撤収~1030時室堂~1230時立山駅~23時横浜帰宅

↑室堂から大日岳方面を望む。

映画「点の記」の舞台となり、今年は例年以上の人出が懸念されたが、アプローチ1時間というアドバンテージは捨てがたい。

 

 ↑へなちょこ2号は小人のため、リュックはまだ小さい。

正面は雄山。 その下が目指す雷鳥沢だ。 「近い!」

 

 

天気に関しては御覧のとおり。

やはりへなちょこは天候に関しては”連戦連勝”である。

 

↓みくりが池

 

遊歩道は石畳ですごく立派である。 ここは観光地なのだということを実感する。

歩き出すとすぐに硫黄の匂いが鼻につく。 

室堂ターミナルから石段を降りて、地獄谷を通過すると、あっけなく

雷鳥沢に到着。 1時間も歩いてないぞ・・・

 眼下に雷鳥沢のテント村↑

キャンプ場は70%程度の混み具合でそこそこスペースは空いていた。

↓が ヘナチョコ登山隊のベースキャンプ。

それにしても山でタープを張ってるやつはなかなかいないぞ。

 ポールは鋼鉄製なので、とても重かった。 他の山域ではとても

持参したくない。

 

さて、設営を終ってもまだ11時前である。 天気がいいうちに登っておこう。

とりあえず点の記の舞台である「室堂乗越」に向う。

荷物は一個のみ。雨具、ヘッドランプ、行動食、水などを詰めて

交代で背負う。↓

 

室堂乗越からみた奥大日岳

このころからガスに包まれ視界が奪われるが、明日の悪天を懸念して

今日はせめて奥大日岳だけでも登頂しておこうと先を急ぐ。

すでに雄山はガスに包まれている。↓

 

 

奥大日周辺はお花畑でも有名。 

 

 

 

 

 

帰路 雷鳥の親子に出会う。

 

下山途中少し天候が快復した。 室堂乗越付近からの剣岳

左の尾根は早月尾根。

 

【撤退】

このあと徒歩3分の温泉に入り、夕食を食べて8時ごろ就寝。

まではよかったのだが、その後天候が悪化。 強風にあおられタープが何度も倒れる。 へなちょこ2号が奮闘していたが、午前0時を廻った頃から諦めて寝てしまった。 朝も風雨は収まらず、撤退を決断する。

タープは根性なしだったが、新しいテントはなんら問題なく、浸水もなかった。 地面の水はけのよさとポールから直接張り綱を張れる構造で、強風雨下でも充分な性能を示した。

 

ちなみにテントはモンベルだが、この雷鳥平では3割以上が同じテントであった。 

ただし何度か倒壊したとはいえ、タープに守られたことも事実であり、今度は(今度はあるのか?)石ではなく、ペグで試してみよう。

 


カムイミンタラ

2009年08月06日 06時17分50秒 | へなちょこ登山隊
 

天候不順が続きますね。
こんばんは。


梅雨のない北海道に行って、さわやかな夏山を満喫しよう・・・

という計画だったはずなのに。 今年だけ梅雨前線が北海道を覆っている。

連日20度を下回り、雨続きで農作物も育たないようだ。
いったいどうなっているのかとおもったら「エルニーニョ」の影響だそうだ。

先週は九州出張に引き続き中1日で今度は北海道に出張。 
苫小牧、札幌で仕事をこなしてその足で千歳空港で車を借りて
金曜日の夜旭川へ。

木曜日から行ったのだが、久々の晴れ間だったようだ。 
そして土曜日の朝445分に起きると


”どんより曇りときどき小雨”

そうとう落ち込んだ。 十勝岳~富良野岳縦走を考えていたが、この天気で
旭岳周回コースに変更した。

考えてみれば腰をやってから1ヶ月は運動をしていないのだから、長時間歩けるのかも
わからない。 旭岳でも5時間~6時間のコースでハイキングとしてはハードだ。

しかし天は味方した。
マーチ君を東川町に向かって走らせていると、日の出とともに晴れ間が広がってきた。

ふもとの旭岳温泉につく頃には一遍の雲もない快晴。

 

いよいよ憧れの大雪山に登る。 
神々の遊ぶ庭 ”カムイミンタラ”という名にふさわしい雄大でたおやかな稜線がどこまでも続いている。

ロープウエイ駅の1600mより上は森林限界となり、いくつかの池が並ぶ美しい庭園だ。

火山礫のつづく荒れた登山道を延々と登りつめること1時間半。 あっけなく旭岳の頂上を踏んだ。
(地図には2時間半とあるが、標高差700mなのでまあそんなものか。)
久しぶりの登山にしては歩けたことにまずはホットする。

頂上はヒトが多いので、すぐに退散して東の滑りやすい斜面を慎重に降りる。
こちら側は北東のためまだ雪渓が残る。 トレランシューズではちょっと厳しい。

 

ここからぐるりと周回して姿見に戻る約10kmほどのコースだ。
とてもなだらかな稜線が四方に広がっている。

南東に向かえば白雲岳、北東に向かえば黒岳から層雲峡、そして北西から回り込み裾合平に戻る
のが今回のコース。 だだっぴろい間宮岳を過ぎ、中岳分岐で昼寝。 雲の流れを眺めて
谷筋を下降していく。 沢に下りると温泉が沸いていた。

沢の雪解け水と混ぜて、足湯を楽しむ。 登山者の社交場だ。 北大の若者たち

ここからはチングルマの大群落が広がり、夢のような場所だ。 秋には紅葉で燃えるような赤
に染まるらしい。

 

どこまでも広い山裾を回り込んで基点の姿見駅へ。 

帰りは徒歩で降りることにした。

すると「ヒグマ出没注意!」の看板が・・・・

エゾシマリスなら3回も遭遇したが、ヒグマはありがたくない。

しかもこのコースはめったにヒトが通らない。

途中自然監察官のおじさんに聞くと「下のほうにはおるよ。」「よくフンが落ちとるでね。」
となんだか野良猫でもいるかのような感じでのたまう。

本当はこのオジサンと降りようと思ったが、歩くスピードが違いすぎて結局一人で下る。
効果があるのかないのか口笛を吹きつつ下手糞な唄を唄いつつ下山した。

登山者がつけるカウベルが「うるせぇなー もう!」と疫病神のように嫌っていたが、
このときはひとつ欲しいと思った。

久々に疲れた足を旭岳温泉で癒す。 貸切であった。

まだ日の高いうちに美瑛の美しい丘陵を愛でて
美瑛のペンションに泊まる。

このペンションは異常なくらい静かな宿で、それはそれで大人の宿という感じで
よかった。 







新緑の奥武蔵

2009年05月03日 12時48分19秒 | へなちょこ登山隊

よい天気が続きますね。

ようやく私のGWがスタートしました。

 

今年最初のへなちょこ登山隊の山行は。奥武蔵になりました。

始めは秩父に行きたかったのですが、GW中の混雑を避けて

マイナーな山を選びました。

 5月2日(土) 奥武蔵 「大持山」

 

その名も『大持山』

 

初めて聞く山名です。 奥多摩と秩父に挟まれたエリアで、もう少し北に足を伸ばすと秩父の名峰「武甲山』に繋がります。

この武甲山は二子山に通っていたとき国道から見えるその威容というか異形に圧倒されていて、いつかは登ってみたい山のひとつです。

 

 

 

さて朝5時20分に家を出て、義妹を拾い通いなれた名栗への道を北上する。

ふもとのキャンプ場の駐車場に8時過ぎ着。 スクーターに乗ったへんな巡回おじさんに駐車料金1000円を取られて歩き出す。

今回のルートは名郷~鳥首峠~ウノタワ~大持山~妻坂峠~名郷に戻る。

周回ルートだ。 出だしに砕石工場があり騒音が煩い。 しばらくすると上記の画像のような杉の斜面をジグザグに登っていく。

 風が心地よい。

 

1時間半ほどで稜線に出た。そこが鳥首峠である。 ちょっと風が強いので休憩もそこそこに歩き出す。 

しばらく急登を超えるとなだらかな稜線となり、ブナなどの広葉樹が増えてくる。

さらに1時間ほどで↓のような広々とした場所に出た。 ウノタワというらしい。

ここでのんびりとピクニックランチ。

 

もう1時間がんばると分岐に出た。 ここは妻坂峠との分岐になり、さらに

北へ向うと大持山頂上そして、子持山、武甲山と続く。

 

今回はツツジを楽しみに来たのだが、時期をはずしてしまったらしく

↓の花が唯一のツツジであった。 今年はもう終ってしまったのだろうか??

 

 

ブナの老木↓ 根っこがすごい迫力だ。

 

 

大持山山頂 1294mである。

↓ 向こうに見えるのが武甲山かな?

 

 

さて他の3人は子持山へ行くとは聞いていないと詭弁を弄して

大持山から北へは動こうとしなかった。 仕方ないので今回はここまでとする。

かなり急な坂を一気に下ると妻坂峠に出た。 

 ここは秩父から鎌倉に出て行く峠として古来から使われてきた峠だそうだ。

武将畠山重忠の妻がここまで見送りにきたという伝説が残っている。

婦女子の鏡だな。 

北側は秩父の町が一望できる。 とても気持ちのよい峠である。

昔はカタクリの花が群生していたらしいが、今では注意深く探さないと

見つからないほどである。 盗掘の仕業なのか、登山者のせいなのか

いずれにしても寂しいことだ。 

 

下山後 「さわらびの湯」で汗を流して帰った。

花には恵まれなかったが、たっぷりと新緑に元気をもらった一日だった。


へなちょこ登山隊番外編 ~ラフティングに挑戦~ 

2008年08月14日 17時43分56秒 | へなちょこ登山隊

無事下山したへなちょこ登山隊。

 

 階段の登り降りに顔をしかめながらも 13日はまず汚れ物の洗濯から。

 コインランドリーで洗濯・乾燥1時間で1000円でした。

 

 そして上田方面に車を走らせ、上信越自動車道に乗る。

 関越自動車道経由  花園ICで降り、長瀞町まで17km

ここでラフティングを体験するためだ。 モンベルアウトドアクラブのラフティング半日体験に申し込み。

 

この日は上長瀞のオートキャンプ場に泊まったが、ここではヒドイ目にあった。

 お盆時期の首都圏のオートキャンプ場は避けたほうがよいよ。

とんでもなくマナー違反な連中がうようよしている!

 

明けて14日夕べの喧騒から寝不足の目をこすりながら、6時半起床。

 集合は9時50分なのだが、なんせ仕度の遅い我々なので、3時間前に起きないと間に合わない。 

 9時40分にMOCに行くとすでに大勢の参加者が集合していた。 

 

 

 またもやビリケツ

 

本当は水中でも撮影できるZACTIの出番だと思っていたのだが、

『安全のためにロッカーキー以外は何も持たないでください。』と言われてしまった。

残念ながら画像はなし。

 

さて、このラフティング。 8人乗りのゴムボートで急流を下るもので、よくTVなどではアドベンチャーぽく扱われているが、それもロケーションによりけり。

この長瀞は瀞というくらいだから、どちらかというと穏やかな流れ。 ところどころに小さな瀬があり、それなりにスリルを味わえる。

 

猛暑のなか、水しぶきを浴び、時には水に飛び込んで遊びまくるこのゲームは夏にぴったりのアクティビティだ。

本格的なライフジャケットを着用しているし、要所にはレスキューも配置しているので、泳げないひとでも楽しむことが出来る。

 

事実このへなちょこ1号、2号はカナヅチである。

 

案の定『ひとの話を聞いてない』 1号はパドルは流すは、最初に川に落ちるはで、ずっこけていたが、最後のほうは飛び込みまで進んでやっていた。

 

 

いやー予想以上に楽しかった。

 

興味のある方はこちらまで。

 

イベント終了後 ものすごい雷雨に襲われた。 間一髪。

 

ここからまた瑞牆まで移動しなくてはならない。

地図上の距離だけで、十国峠越えで141号に出る作戦に出たのだが、これがとんでもない誤算。 とにかくずーっとワインディングロードで、ナナーズまで3時間半もかかってしまった。 

素直に関越を上って、圏央道から八王子経由中央道で行けば、もっと早かったしラクであった。

 

みんな車酔いでグッタリして、7時にようやくミズガキ自然公園にテントを張った。

この日のキャンプ場には寄せ集めのメンバーやムラケロ、ウッチー、B2のメンバーやM田さんたちも集っていた。

 

しかし連日の寝不足と移動疲れのため私は22時には就寝。

明日は不動沢だ。

 

 

 


へなちょこ登山隊メジャーデビュー~表銀座縦走2~

2008年08月12日 22時25分32秒 | へなちょこ登山隊

↑ 大天井岳の朝  槍が朝日に燃える。

 

明けて8月12日 

 

ここ数日午前中10時くらいまでは天気がよいということなので、4時30分に起床して早立ちしようとするが、やっぱり仕度が遅いへなちょこ。

 

出発はまたもや0645時と  ビリケツ

 

今日はいい天気だ。 大天荘。 テン場も広くて快適。 

小屋の後ろが山頂。

 

 穂高もきれいに見えている

 

↓東鎌尾根

 

 

ライチョウの親子が朝の散歩。

 

 

ハイマツの緑が美しい縦走路

 

何故こんなところに猿が???

今日は非常にいい天気で、快適な雲上散歩である。

まだ朝早いので、気温も低く汗もかかない。 常念乗越しまではアップダウンも

ゆるやかなのでラクチンだ。

 

2時間ちょっとで常念小屋が見えた。正面の常念岳が大きい。

あれを登り返すのは大変だな。

 

 

 

常念小屋は約2450m ちょっと暑く感じる。 調子がよければ蝶ヶ岳まで足を伸ばす作戦もあったのだが、常念から先はハードな道なので、体力的にギリギリになる。

へなちょこのリーダーである私も夕べから調子が悪い。 (高山病か?)

なので、常念小屋に荷物をデポして、雨具と水だけ持って、山頂をピストンする。

 といっても標高差で400m以上あるので、結構大変。 それでも予定どおり1時間10分で山頂へ。 下りも40分ほど。12時には小屋に帰還

 

一時ガスに包まれていたが、山頂到着時はまずまずの展望。

常に東側の安曇野平野からガスが涌いて来ていた。

 

当初の計画では常念小屋に泊まりだったのだが、この小屋は素泊まりで6500円!!もする。 2食付けたら9000円である。 

 

4人で36,000円!

下手すれば畳1畳に3人でだよ。

 

ここから一の沢を3時間降りれば、下界の快適な生活が待っていると思えば、もうひと頑張りして降りようということになった。

 

↓ 一の沢 整備されていて、特に危険はないが、結構スリリングな道である。

 

途中で雨に降られたが、へなちょこ隊は最後まで頑張り通して、16時20分登山補導所に到着。

 

↑ひめしゃじん

↑しもつけそう

予約していたタクシーに乗って、車を留めてあるしゃくなげ荘へ。

これからあちこち宿を探すのも億劫なので、ダメモトで聞いてみたら10,060円で泊まれるとのこと。 小学生は7500円なので

 

37,680円 4名、一泊2食付、温泉つき、二間続き部屋。

 

 

一人畳4畳である。

 

 

占有率は山小屋の12倍

 

 

 

本当に下山してよかった。

 

 

この宿公営の宿だが、まずまずの食事だった。 下界で比較してしまうと施設も古くそんなに良くはないかもしれないが、お盆時期で、飛び込みで1万円の宿なら充分ではないだろうか。 ネットで探してたら14000円くらいはする。

 

なにはともあれ、3日行程の縦走路を2日間で踏破できたのだから、『へなちょこ登山隊」もなかなかやるようになったものである。コースタイムともそれほど遜色なく歩けるようになった。

 

あとは朝の仕度だな。

 

次回はテント山行に挑戦?


へなちょこ登山隊 メジャーデビュー~表銀座縦走1~

2008年08月11日 22時25分32秒 | へなちょこ登山隊

 

今年はボーナスが低かったので、せめて休みくらいちゃんと貰おうと連続9日間の夏季休暇を取った。 それでも有給休暇の消化率はせいぜい15%程度である。

今までは振替休日を消化するので精一杯だったが、休暇も給料のうちである。 遠慮せずに取ることに決めた。(それでも年内にあと4日間がやっとかな)

さて「へなちょこ登山隊」もなかなか各人の休みを合わせるのが大変になってきたが、今回は8月10日午後~8月16日まで6日半の旅に出ることにした。

 

その第一弾が『表銀座(常念山脈)縦走』である。

 

 

 断面図

 

 

 ↑ 燕岳はガスに隠れている。

 

2006年夏 『燕岳往復』

2007年夏 『槍ヶ岳往復(飛騨沢)』

を経て、登りたかった山リストの『常念』をターゲットにした。

そしてアルプス銀座を縦走することに目標を置いた。 どれだけ歩けるだろうか。

 

↑ 蛙岩

 

燕岳~大天井岳~常念岳

通常2泊3日のコースだが、小屋が3時間~4時間の間に点在していて、安全に縦走ができる。 特に危険箇所もなく初心者向けである。

10日夜安曇野市営のしゃくなげ荘の登山者用無料駐車場にて仮眠。

 

さて登山初日  8月11日

相変わらず、仕度の遅い、へなちょこは0515時のバスに乗り遅れ、タクシーで中房温泉まで。 5700円なり。 バスだと一人1200円

 

 

↓はくさんふうろ

 

昼には燕山荘に着いた。 ここで腹ごしらえする。

ガスがかかってきたので、ここで泊まりにしようかと思ってたが、

また晴れたので、出発。 しかし結局この日は午後ずっとガスがかかって視界が

効かなかった。 せっかく展望を楽しみにきたのに残念。

替わりに花の群落を楽しむ。 

 

 

 

 

 

 ↑こまくさ  ↓ いわぎきょう

 

 

 

大天井へ最後の登り。 きつそう。 

2922mもあり、 あまり目立たないけど常念山脈の最高峰です。

 

 

↓ 槍ヶ岳への分岐。

 

 

はるかに燕岳方面を望む。

 

途中ライチョウの親子と遊んでいたので、結構時間がかかり16時10分大天荘到着。 寝床は屋根裏部屋であまり快適ではない。 スペースは3畳に4人だったのでまずまず。 

うちのTVよりも良く映る薄型TVで五輪の放送を見て20時には就寝。

 


へなちょこ登山隊 ~山間の檜枝岐村へ~ 第2日尾瀬沼へ

2008年07月22日 12時06分24秒 | へなちょこ登山隊

明けて2日目 月曜日

夕べの雨も上がり、今日は晴れそう。 

 

朝5時に目が覚めてしまったので、朝温泉に浸かる。

檜枝岐村の宿はすべて源泉をひいており、いつでも入浴可である。

せせらぎを聞きながらゆったりと浸かる。

 

 

 

これでビールでも飲めればゆうことなし・・・・

 

朝食のメニュー↓ 舞茸ご飯と白飯両方味わう。 どちらも炊きたてでおいしい。

コーヒーも淹れたてが飲める。 

 

すべて出来たてを提供するということを優先しているので、7時30分という時間もやむなしである。

本当はもう少し早い時間を希望したのだが、今日は尾瀬沼散策だけなので、「まあ急ぐ旅じゃないし、ゆっくりしよう」と切り替える。

 

 

車で30分くらい走ると御池の駐車場に到着。 すでに駐車場は満車に近い。

ここから定期バスに乗り換えて沼尻まで。

 

沼尻を出発。 朝9時。 今日は楽勝のコースなので、全員ニコニコしながら歩き出す。

 

 

15分ほど木道を登ると見晴台に出る。 尾瀬沼がちょこっと顔を出している。

 

 

 

途中若いハチドリ軍団に出会ったので、先に行かせる。

尾瀬は静けさが大事だ。

 

30分ほどで大江湿原に出る。

さっそくニッコウキスゲとワタスゲがお出迎え。

 

 

晴れて本当によかった。

 

 

細長い大江湿原を往く。

 

ところどころこのように水路もあり、魚影も見られる。(もちろん禁猟)

 

7月の代表 ニッコウキスゲ 

 

夏雲の燧ケ岳 東北の最高峰である。2356m

 

 

↓ 尾瀬沼を見渡す。 向こうは皿伏山。

本来ならここはニッコウキスゲの大群落で真黄色に染まるはずだが・・・

今年は春の霜や雪解けが遅かったことなどが影響して、開花が遅れているようだ。

また近年「シカの食害」が深刻な問題となっている。 本来寒冷地の尾瀬にはシカはいなかったはずだが、増え続けていて、ニッコウキスゲを始めとした高山植物を食い荒らし、湿原を掘り返して裸地にしたりしている。

 

保護もいいが、頭数を増やしすぎないためには一定の間引き狩猟は必要ではないか。 丹沢でもシカの害は深刻で、植林した若芽をすべて食い荒らされてしまう。

頭数が増えすぎた結果として、シカもエサが不足して餓死しているともいう。

 

 

 

 

長蔵小屋↓

 

やっぱりこの時期の尾瀬は人が多く、静けさを求めるのなら避けたほうが良い。

しかし開放的な景色豊かな自然は充分満喫できた。

また檜枝岐村のゆったりとした雰囲気。 

翌檜での1泊も予想外に素晴らしかった。 

”顧客満足とは顧客の予想を上回る満足を与えられたときに達成されるものである。” 

この宿は驚かされることの連続であった。 また来たいと思わせる宿である。


へなちょこ登山隊 ~山間の檜枝岐村へ~第一日会津駒登山

2008年07月21日 10時22分40秒 | へなちょこ登山隊

 

檜枝岐村

尾瀬の福島県側入山口であり、会津駒ケ岳登山基地として有名だが、アクセスはかなり遠い。 東京方面からは東北道の那須塩原ICから約90km。 

平均時速60kmで行けば1時間半だが、フツーの速度なら2時間15分くらいはかかる。なにしろ山道だからね。 WRCのSSなら30分程度で走破するのかな。

 

 

 当初5月後半か6月をと考えていたが、花の開花を考えて7月の連休に行くことにした。

 

横浜の自宅を7時半に出て、12時すぎに到着。 ミニ尾瀬公園の駐車場で仮眠を取る。 気温は13度程度。かなり寒い。

 

翌朝は4時45分起床。 5時30分には会津駒ケ岳登山口へ。 3連休の中日とあって、人が多く駐車場も上の方はいっぱいであった。 

 

登山口↑ 駐車場から15分程度。 6時30分登山開始。

はじめの1時間半は急登の連続だが、幸い日陰である。

全員寝不足のためか、足が重い。

 

水場を過ぎるとしばらくで傾斜がゆるやかで歩きやすい道となる。

さらに1時間歩くと森林限界となりゆるやかな稜線に飛び出す。

 

 

高層湿原の広がる稜線を往く↓

 

池塘のむこうに中門岳を望む。 実に優美な稜線だ。

 

 

 

高層湿原には短い夏を惜しむように高原植物が満開である。

 

 

チングルマ↓

 

水草茂る小川 ↓

 

頂上付近にはまだ雪渓が残っていた。

好展望の会津駒ケ岳だが、頂上に登ったときは生憎

ガスに巻かれて展望なし。 

 

2133mにしては登りやすい山だと思います。

 

ふもとの檜枝岐からして900m以上あり、標高差がすくないせいでしょうか。

 

駒の小屋に飾られた熊の毛皮 

 

はやばやと13時過ぎには下山して、今夜の宿へ。

民宿「翌檜あすなろ」

なんだか欧州のペンションみたいな造り。

大きなガラスと白い壁、そして木をふんだんに使用した

インテリアが素敵な宿です。

部屋も広くてきれいです。 

 

渓流に面した、緑の額縁のようなダイニングルーム

 

 

 

川面のすぐそばに建っていて、車の音も気にならず、せせらぎの音だけの

静かな環境。

 

 

夕食はモチロン 『山人料理』 檜枝岐の郷土料理です。

野菜、山菜が中心ですべては地元で採れたもの。 

かなり手間隙かけて調理されているようです。 どれも絶品の味わいでした。

 

岩魚の塩焼き。 これも2度焼きしてあり、生臭さがほとんどなくおいしかった。

岩魚は刺身も初めて食べましたが、とてもあっさりしていて美味しい。

このほかにもてんぷらやそばを練った饅頭のような一品も出来たてで、供されるところがそこらの旅館ではできない心遣い。

フキやごぼうなどの煮付けと併せて日本酒がまた堪えられない。

 もちろん締めは裁(たち)蕎麦。 これがまた滑らかな舌触りと濃厚なそばの香りでたまらん!

ご馳走様でした。 

 

 

 


へなちょこ登山隊08年始動 ~新メンバー加入~

2008年06月29日 21時31分32秒 | へなちょこ登山隊

梅雨ですね。 

ストレスが溜まりまくっているクライマーの皆さんこんばんは。

いいじゃないですか。 オフシーズンがあったって。

しばらく活動を休止していた『へなちょこ登山隊」ですが、夏山シーズンを前に

トレーニングを再開です。

 

今回はひさびさということもあり、広沢寺温泉から日向薬師を経て大山そして広沢寺へ戻るという初級者コースでした。

総合距離は20kmとちょっと長いけど、上り下りは比較的短い。

今回からヨメの妹も参加したのだが、ちょっと堪えた様子。

 

日向山 山頂 展望はない。 ヒル多し。

 

日向薬師への路すがら 梅林があった。 梅の実が大量に落ちていた。

集めたら梅酒がたくさんできそう。

 

 

日向薬師ですよ。 早朝のせいか人はすくなかった。 

 

 

 わらぶきの堂々とした屋根です。 古刹ですな。

 

 

 

日向林道から九十九折の急登を終えて。なだらかな尾根

 

やっとついた『見晴らし台』だが、ガスで何も見えず。↓

 

山頂まではまだ標高差で500m急登が続く。

早くもへなちょこぶりを発揮↓ 

 

午後2時ようやく登頂。

頂上は風もなく暖かであった。

 

あまり人のいない不動尻への下山路を選ぶ。

静かで新緑が美しい。

 

 

階段は少なめで歩きやすい。 人が少ない割にはキレイに整備されている。

 

 

もう少しで林道ですよ。 おねえさん。がんばって。 

左端 足をさするイモウト

 それにしても多かったよ。

 

なにがって

 

ヒル 

 

ヒルは靴から這い登ってきます。まめにチェックしましょう。


すでに熟年趣味? 日帰りウオーキング

2008年05月05日 19時10分39秒 | へなちょこ登山隊

GW後半は家族サービスに温泉でも・・・と思っていたが、長男は部活で忙しいし、ヨメも日帰りでいいという。 (こんなことならクライミングに行くのだった。)

ふとJRの駅パンフレットをいろいろ覗いていて、ちょっと気になるパンフを見つけた。

 

甲州古道ウオーキング

 

旧甲州街道をたどる旅で相模湖駅~信濃境駅までを10コースに分けている。

いつもクライミングに行くのに「中央道」ばかり走っているが、実はその高架の下は気になっていたのである。 クルマで行くのもいいが、渋滞しているだろうし、こんな静かな道は歩いてたどるのがいい。

 

今回は四方津から猿橋まで歩くことにした。

 

高尾から中央線の鈍行に乗ると同じようなウオーキング族がたくさん乗っていた。

ほとんどが60代以上のハイカーである。 中には若いグループもいて、こちらは大挙「藤野」で降りていった。

 

四方津でおりたハイカーは我々だけ。 道程は約15kmとお手軽なので、のんびりと歩き出す。 20号線からすぐにわき道に入り、静かな散歩が始まる。

2kmほどで大野貯水池に着く。 大正時代に完成した発電施設が残る。

カモがキモチよさそうに泳いでいる。

 

さらに坂を上がっていくとこんなバス亭が。 でも談合坂まではまだまだ・・

一休み

 

中央道談合坂SA付近 結構汗汗である。

さらに30分くらい登るとようやく旧甲州街道に合流した。

これは犬目の宿

 

犬目峠にある宝勝寺 北斎の「富嶽三十六景」や広重の「三十六景」にも出てくるらしいが、今日は生憎の天気で富士は見えず。

 

近くの農家。 もう100年以上の旧家だそうだ。 ここのおばちゃんから筍を2つももらう。 なんでも東京との2重生活だったそうで、ようやくご主人がリタイアされてこちらへ住んでいる。 旧家を維持するのも大変だそうだ。 茅葺屋根は修理できないので、その上にスレート屋根をほどこしている。

 

このあと長い下りで鳥沢宿へ下りる。

へなちょこ登山隊はここで疲れて電車に乗る。

 

鳥沢駅のつばめ↓ 「おめーら情けねーな」

 

いやがるヨメと次男を連れて猿橋へ。 猿橋駅から20分ほど。

橋げたを使わず、両岸から張り出した「はね木」によって支えられている。

猿がつながって梢から梢にわたるスガタを見て造られたとも言われている。

 国定忠治もここを常宿としていたようだ。

 

新緑がかがやく桂川


へなちょこ登山隊 初冬の那須岳へ

2007年11月27日 06時30分31秒 | へなちょこ登山隊

 

この晩秋の3連休季節的には一番中途半端な時期で、どこにでかけるかかなり前から迷っていた。 紅葉は終っているし、雪もまだだが、高地はすでに冬山装備が必要。

そこで前から気になっていた那須岳に行くことにした。 

*活火山なので雪があまりつかない。

*温泉が豊富である。

*キャンプ場が快適そうである。

*周辺の景観がよい。

金曜日の朝かなりの寒気をついて出発。 朝9時西那須野塩原に到着。 食料を仕入れてチェックインまでちょっと周辺の観光。

↑七つ岩のつり橋。 凍るような北風が吹き荒れめちゃくちゃ寒い。

この周辺は多数のつり橋があり、暖かい季節には散策が気持ちよいだろう。

↑あまりの寒さに足湯でくつろぐ。

 

キャンプ場に戻りテンぱる。 塩原グリーンビレッジという温泉つきのキャンプ場である。宿泊者は何度でも100%源泉掛け流し温泉が無料で入れる。(最後の決め手はそこであった)

広々とした敷地の中はコテージ、ログハウス、バンガローなどが半分以上を占め、オートキャンプサイトもAC電源付きの広めのサイトが人気。 (後のほう) 半数以上がキャンパー(キャンピングカー)の人たちであった。 

我々最下層民は一番安いサイトでテントを張る。 (キャンプ場て階級制だよなあ)

ここはペット専用の温泉もあるためか、非常に犬連れがおおかった。

 

そこらじゅうに招き猫が置いてある。↓

 

明けて24日 朝7時発で那須岳に向う。 塩原温泉から約60分程度で登山口に着く。 有料道路には雪が残り、チェーンを履いて登る。 

 

今回は時間短縮のため、ポリシーに反するが、ロープウエーを使用することに。

この寒いのに観光客がたくさんいた。 11月中はずっと最高気温もマイナスだったそうだ。 この日は初めてプラス1.6度 なんと昨日はマイナス10度以下だったそうな。 強風でロープウエーも止まったらしい。

 

40分くらいで山頂到着。 早や!

那須岳という山はなく、茶臼岳が主峰だ。 朝日岳、三本槍の3山を総称して那須岳と呼ぶらしい。

大量のえびのしっぽが着いていて、昨日までの冬型の強さがしのばれる。

 

強風の避難小屋 「峰の茶屋跡」

大量の雪が吹き込んでいた。

山腹から猛烈な噴煙をあげている「無間地獄」

こんなとこ歩いて大丈夫なのか?

 

帰りは那須湯元の「鹿の湯」で温泉三昧

ここは湯治場として有名で。41度~48度まで温度別の浴槽があってチャレンジングである。 わたしは46度まででギブアップ。 48度は素人は危険である。

 

 


へなちょこ登山隊07年秋山~霊峰 木曽御嶽山~

2007年10月08日 16時01分39秒 | へなちょこ登山隊

 今年の秋山は紅葉景勝地の横綱『涸沢』に行こうと計画を進めていたが、日程が2日間しかないのと、直前の仕事のトラブルで寝不足が続いていたためアクセス含めて12時間もかかる涸沢は諦めた。

密かに温めていたセカンドプラン『木曽の御嶽山』を目的地に定めたのは出発の2日前だったが、当然こちらもいろいろと調べていたので問題ない。

クルマでのアクセス時間は上高地と似たようなものだが、こちらは山の6合目(1800m)まで自車で入れることが大きい。

木曽福島から黒沢口登山道を上がっていく。 無数の霊碑が立ち並ぶ異様な風景が広がり、御嶽山の山岳信仰がいまなお盛んなことを思い知らされる。

 

6合目入山口の中の湯↓ (9月で閉鎖)

樹林帯に囲まれた静かな登山道を50分歩くと7合目の行者山荘に着く。

ぜんざいときなこの「力餅ち」が名物。 

ここからはロープウエーに乗った観光客が大勢登ってくる。

 

尾張の先達 覚明が開いた『覚明社』↓

ところどころぬかるんではいるが、きちんと整備された登山道は登山客、観光客で埋め尽くされていた。 

 8合目近くの紅葉↓

 

ナナカマドも紅いのは実だけ? 

 

 12時に6合目を出発し、14時すぎには8合目の女人堂に到着。

本日はここまでである。 ラクチンすぎる。 天候も快復傾向である。しかし今年の紅葉はイマイチ期待はずれか?

小屋番のひとの話ではこれ以上色づかずにあとは枯れてしまうだろうとのことだった。 そういえば葉っぱが茶色く枯れたものが数多く見られた。

 

女人堂の西覚とかいうおっさん。↓

 

この日の泊まりは『女人堂』 本来は行者の宿坊だが、今は登山者しか見当たらない。 自炊施設はないということで、初めて2食付で泊まる。 メシは「まあこんなものかな」という程度。 やっぱり自炊がいいなあ。 でもストーブがあるのはありがたい。

登山客もみなストーブの周りに集まってくるので、自然と見知らぬ同士の会話も生まれる。 相模原から来たという単独行のオジサンにいろいろと情報をもらい、大いに助かる。  その人によると紅葉の時期の涸沢ヒュッテは

すし詰め   

 であるらしい。 ひとつの布団に5人!!寝かされる??  冗談ではない。

そんなに混んだ小屋に寝るくらいなら、外でダイレクトビバークしたほうがマシだ。

来年行くのなら絶対テント上げよう。

 

さて寝床は快適なはずが・・・・ いびきの4重奏で夜半まで眠れなかったが、

明け方5時には目が覚めた。

5時半 日の出直前の様子↓ 木曽谷に雲海が広がり、彼方には中央アルプスの山脈み。 甲斐駒の雄姿も望まれる。

 

ご来光。 横着にも部屋からの眺めである。

 

朝日に輝く山腹の紅葉↓

 

 

モルゲンロートに染まる御嶽山↓

 

朝食を食べて、7時いざ出発↓ 快晴だあ

女人堂からは右に1kmくらいトラバース。 三の池を目指す。

こちらは登山者がほとんどいない。 普通は三の池のご神水を汲んで、

下山に使用するようだ。

稜線から三の池を振り返る。 カルデラ湖だね。

この辺は風が強く寒い。 

 

開田山頂上。 白竜教会の社↓  朽ちかけていますが・・・

 

急に視界が開けて頂上稜線が広がっている。 なにしろこの山の頂稜は南北に4km 東西にも1kmの広がりを持っているのである。

賽の河原に無数に立つ仏像↓ 風車が哀しい。

 なんか知らんがピカチュウまで奉ってあったぞ。

 

ちょっと日本離れした風景が広がっている。 標高2900mの大地に

こんなに石積みの碑があるとは驚きである。

 

ここから二の池に戻るようにトラバースしていく。

コバルトブルーに染まる二の池 日本最高所の池? 

ここでゆっくり休むにはちょっと風が強い。 チャリンコを担いだ若者が登って来ていた。 いつの時代も自転車バカは同じである。

 

さあそれでは頂上が待っている。 あと150mがんばるぞ。 

いたるところにこのような行者の像がある。 こんなでっかい石像をどうやって運ぶのだ。 

はるか雲海の上から下界を見下ろして何を思う↓

 

 11時30分ようやく剣が峰の頂上到着。はるか北には槍・穂高連峰が望まれる。

 今気がついたが信号機一家である。↓

 

 さすがは日本を代表する霊山(富士山、白山、立山と並ぶ)である。

この頂上の鳥居を見よ。そしてそれに続く参道は立派な石段なのである。

 でもくどいようだが、白装束の信者は一人も見かけなかったぞ。

 

 頂上の社を後に、秋晴れの中下山↓

 

下山後は温泉に浸かったあと本日のメインイベント。 

そばの名産地『開田高原』の新そばを食べるのだ。 しかし行けども行けども開いてるそばやがない。 みんな無情にも

『本日終了』の札ばかり。 

これって本日のそばは売り切れってこと?

しかしなんとか1軒だけ開いていた。 まつこと15分。 

うっ  うまい!!!!!!!!!!

解説は何もいらない。新そばの香り高い、そして喉越しのよさが比類がない。

幸せである。

帰りは相模原のオジサンに教えてもらった地蔵峠越え、そして権兵衛トンネルを取って伊那に出た。 渋滞は35kmなのでまたも秋川街道で帰った。