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traditional climbing

クライミングスタイルにうるさいオヤジ系クライマーの日記
 クラック、スラブを愛するクライマー歓迎します。

食品クレームに思うこと ~シェア不可~

2015年03月03日 23時20分18秒 | 日々是帖

NHKドラマ 「限界集落株式会社」を見てて、不覚にも目に涙が・・・

それほどお涙頂戴の物語ではないのだが、日頃の想いが重なってしまった。

過疎化の進む村で若い娘が農業法人を立ち上げ、苦労の末に3年目、ようやく軌道に乗りかけたときに

有機栽培をうたった名物作物から農薬が検出された。

殺到する注文にこたえようと増産に次ぐ増産で疲れ切った生産者が、有機の除虫剤である「木酢液」と

間違えて「農薬」を散布してしまった。  本人はそれと気づかず直売所で有機農産物として販売

農林水産省の抜き打ち検査で発覚し、地元紙にも「食品偽装の疑い」として取り上げられる。

経営コンサルタントは問題が大きくなる前に、その当事者の農家を切り捨てる決断をするのだが・・・・

 

私は私的なブログに仕事のことは書かないようにしているのだが、今回はいろいろ思うことがあった。

仕事柄食品のクレームを受けることが多い。 直接ではないが、様々なところから毎日のようにクレームが寄せられてくる。

特に中国での腐肉事件、ペヤングの異物混入事件などをきっかけに、その件数は増え続けている。

大半は品質に問題ない思い過ごしや、疑心暗鬼、いやがらせなどである。 

特に最近はすぐに「保健所に訴える」とか「ネットにばらまく」など恐喝まがいのクレームが目立つ。

ここ10年で食品にかかわる偽装や事故がクローズアップされ、世間の見る目が厳しくなったことを感じるが

日本におけるほとんどの食品業界者は厳しい自主基準をもって、品質管理していると思う。 

もちろん人の口に入るものを作って流通している業者には間違いがあってはならない。 事故はなくて当たり前という気構えで仕事を

しなくてはならないと思う。

 

しかし、仕事で失敗をしないものがあるだろうか。 悪意を持って、または消費者を欺いて利益をあげようという業者は糾弾、退場させられて

致し方ないが、過失をもって再生が厳しいほどリンチに等しい叩かれ方をする世間の風潮というものには違和感を感じる。

もちろん失敗した際には即座に公表し、回収し、説明責任を果たしたうえで再発防止に向けた取組に向かうべきだ。

異物混入にしてもどこで混入したかが検証されない段階でネットにばらまいて、風評被害にあったとき、それがいたずらであったらその発言者、リツイートした人間はどのように責任をとるのだろう。

クレーマーの中には自らの不満のはけ口として、執拗にメールでいいがかりを付けてくる輩も多い。 彼らは決して自分の連絡先を教えず、会うことを拒否し終わることのない攻撃を続けるのだ。

 

ドラマのハナシに戻ると、記者会見の場で若き代表の娘が失敗した農家の除名を発表しようとしたその肩を抑え、父親である反町がこういった。

「〇〇の処分は考えてない。 俺たち農家は失敗だらけだ。 しかし畑は何度でも許してくれる。  だから失敗した奴を許せないようなのは農家じゃない。」

記者:「世間は許しませんよ。 不正をした農家を守って会社をつぶすんですか。」

「野菜で失った信頼は野菜で取り戻す、何より大事なのは人だ」

 

私は物流部門にいる。 ここでも昨年いろいろな事故が起きた。 運送業者に対して是正の詰問状を書かなければならなかった私はいろいろ考えさせられた。 倉庫で働くひとたちがいなければ出荷は出来ない。 毎日それを運んでくれるドライバーがいなければペットボトル1本届かない。

「なにやってんだ。 しっかりやれ」というのは簡単だが、彼らを追い詰めて解決することではない。 便利な世の中に慣れきった私たちは大事なことを忘れているのではないか。

食べ物をつくってくれるひと、それを運んでくれるひとが居て、初めて生きていくことが出来るということを。

 

 

 

 

 


ブログ連載再開のお知らせ

2015年01月07日 05時48分06秒 | 日々是帖

読者の皆様、おはようございます。

長らく休載しておりました「traditional climbing」ですが、本日から執筆を再開することとなります。

SNS全盛の時代、BLOGという情報発信はマイナーになってきているかもしれない。 

しかし、自分と向き合って、想いを書き綴るのはこのような私書箱のような場所が相応しいと思った。 

FBのように大量の人が見てくれるわけでなく、いいね!もない、コメントもほとんどつかなくなったけど。

きちんと読んでくれる人がいる。 次の記事を心待ちにしてくれる人がいる。

そうした声を聴いて再開することを決意した。

細々とだけど書き留めておきたいことは、じっくりと綴っていこうと思います。

今後ともtraditional climbingをよろしくお願いいたします。

 

 


故障中

2013年07月06日 09時35分30秒 | 日々是帖

右手が腱鞘炎? 2か月くらい調子が悪い。 

ここ1か月はあんまり登らないようにしてきたが、だんだん悪化しているような気がするので

最近はテーピングで固定している。

というわけで監督業に徹している

鉄の1週間。

月、金はJ-Wallでリード特訓。 足限定で11c~12bをオンサイトでトライする。

後半30分はボルダリング1級~3級のオンサイトトレーニング

水曜日は横パンでPJCCスクール。

日曜日はマルチピッチ、クラックトレーニングまたは人口壁で合同練習会。

私はビレイヤーおよび、課題設定、撮影係などである。

 

競技にきちんと携わったことがないので、コーチ業、監督業もわからないことだらけ。

座っていればいいというヒトもいたが、そんな監督じゃ選手もやる気にならないだろう。

とにかく国体で設定されそうな課題を研究して、それに有効なトレーニングをプランニングする。

すぐに飽きる奴らの集中力をどのように保つか。

オブザベーションは監督も一緒に行い、ホールドマップみたいなものをスケッチして、アイソレーションで選手と戦略を練るらしい。

このマップ作りが難関。 15mのルートに存在するホールドは30~40.そのすべてを配置とホールドの形状、向きまで書き取ることは不可能。

やっぱり上半分の核心部分だけでも、スケッチすることになるのだろうな。

大体目が悪い私は遠いホールドが見えないし、逆光だとほぼ全盲。 老眼鏡とオペラグラス両方持って悪戦苦闘する。 

ああ助手がほしい。

そしてムーブの検討。 ジブンで登るときは、ほとんどフラッシュが多い。 特にボルダーはオンサイトが弱いので、人の登りからいろいろイマジネーションを膨らませていく。

だから壁だけオブザベしていても、ムーブがイメージできないことが多い。 リードのムーブはVTRを見ていても次に起こすムーブを想像できるのだが、それは壁にクライマーがいるからなのだ。

空想のクライマーを壁においてオブザベできればいいのだが、そんなやつが浮かんでこない。

よし「シャドウクライマー」は初音ミクに決定だ!

 

 


空梅雨なのに

2013年06月08日 09時35分34秒 | 日々是帖

気が付けば更新さぼって1か月

時間がないわけじゃないけど、書くモチベーションが湧かないこの頃。

瑞牆のあとの生活は以下のとおり

5月11日: オール神奈川 ユース部門 テツ10位 アニマルはビレイヤー。

5月12日; オール神奈川 一日ビレイマシーンとして働く。 優勝は県外に持ってかれた。 奮起せよ!神奈川県民。

5月14日: 内関はりきゅうで治療。  膝やら腰やら痛いので全身鍼ネズミとなる。 中高生アスリートがたくさん来院していた。 スポーツ選手のコンディショニングが得意なようだ。

5月15日: 午後会社を早退して病院で再検査。 尿潜血の疑いで再検査の再検査。 他の数値が問題ないので、女医も首をひねっていた。 

そのあとテツの学校へ。 長男も3年間通った高校なのに私が訪問するのは2回目である。塾に行った回数のほうが多い? 山岳部顧問と話をした。高校山岳部といっても、まともな指導者がいるところはほとんどなく、活動はあまりない。 成果なく挨拶のみとなった。

その後HISで航空券の申し込み。接客に出たネーチャンに行先を「シャモニ」と告げると「スイスですね」

「いやシャモニはフランスだから・・・」「ええ、でもスイスですね」 「・・・・・・・・・・・・」

旅行会社の常識ではシャモニはツェルマットやグリンデルワルドと同じように”スイス”らしい。

後輩社員にはかなり怖そうなネーチャンだが、手配はキビキビしていてよかった。

背後の若い女性社員にはキッと睨みつけて「No.8のレセプションに行って、早く!」といいながら

私に向き直るとニッコリ笑顔で「パリからの乗り継ぎはこのお時間でよろしいですか?」と菩薩のよう。

 やっぱりプロは違う。 かなりややこしい行程のチケットをうまく配分して手配してくれた。 ネットではこうはいかない。

5月19日:鴨井のプロジェクトにテツと出かける。 国体少年男子の第2次選考のため1時間半のミニコンペ。 未だ受験前のキレが戻っていないテツだが、ボルダリング種目では他の二人に格の違いを見せた。 このあと高校生3人は4時間も撃ちまくる。 私と先生はグロッキー

5月24日: 夜7時半からPump2でリード特訓。 遅れてきやがったテツをしごく。 ウーン相変わらテツはリードが弱い。 リードを鍛えるにはどうすればいいのか? 閉店までやってヘロヘロで帰宅。

5月25日:朝から春日神社で祖霊際と1年祭の法要。 ここの神社は全国に数ある春日大社の系列神社である。安政の大獄の年に開かれた社とのことだった。 結構由緒正しき社だったのね。 ローカル神社と舐めてました。いままで失礼しました。  兄のコドモも立派な社会人。ジジババはすでになくとも、次の世代がちゃんと育っている。 こうして祖先と繋がって見守られていると実感した1日。

・神社から家族写真を撮りに「スタジオアリス」へ。 フツーの写真館が近くになく、子供が白雪姫や、シンデレラでコスプレする中、スーツ姿で大人ばかりが撮影するのは恥ずかしかった。

しかしこうした法事でもないと写真を撮る機会はない。 そのときは面倒だと思うが、後になってみれば残しておいてよかったと思うのだ。 いつあの世にいってしまうかわからない。

・港南台のすし屋で会食して解散。 私は午後からマンションの理事会があるので、速攻で帰宅。

・そのあとは17時30分から横浜で「指導員総会」に出席。 疲れて講義中に居眠りしてしまった。そのあと中華で宴会。 

長く忙しい一日であった。

KBT氏から国体関東ブロックの監督をやってくれと言われた。

5月28日~31日は大阪に出張。

30日の夜は京橋のソレイユでボルダリング。 今年オープンのきれいなジムである。 この日はレディースのコンペがあり、20人くらいが参加していた。 18課題あり、私もいくつか登ってみたが結構難しかった。 できない課題もあり、たぶん5級~3級が中心ではないか。 

2200時からKIYOMIさんがアレンジして女子会。 5人の美熟女に囲まれて、そのパワーに圧倒された。

6月1日出張から帰ると、クライミング教室の講師で土日ともサンスポ。 日曜日は予報に反して晴れて暑かった。 最近申し込みしてからのキャンセルが多いらしい。 今回は前日に女性3名もキャンセルがあったらしい。 ネットで気軽に申し込める分、無責任なひとが増えているのではないか。 主催者側はいろいろ準備して、講師も仕事をやりくりして来ているのに・・・・

前日キャンセルは半分は返金しなくていいんじゃないかな。

6月、7月はジムでのリードトレーニングと小川山、瑞牆の日帰りマルチピッチ、クラックの練習に費やす予定。 

しばらくボルダリングはお休みかな。

 

 

 

 

 

 


京都から名古屋へ

2012年11月13日 22時32分55秒 | 日々是帖

醍醐寺はハイシーズンの京都には似つかわしくないほど、ひっそりとした佇まいだった。

雨がひどかったせいもあるのかも知れないが、世界文化遺産としては少々人気がなさすぎぢゃないか。 お陰様で思わぬ静けさを堪能できたけど。

国宝の門 改修したばかりで金ぴかなのが、ちょっと興ざめ。

雨に濡れた橋もいい感じでしょ。

菊花展  丹精込めた花々が咲き誇る。 育てた人の愛情が伝わってくる風景です。

ほんとは宇治にも寄りたかったのだが、実は今回名古屋にも寄るところがあったので、11時過ぎには京都を退散して、名神をひた走る。

名古屋ICを降りてすぐにその場所は見つかった。

国道から少し入った閑静な住宅街にそれはあった。

 

完成前のクライミングジム。 めちゃめちゃ手作り感満載のこじんまりしたジムだ。

私の友達のSayaさんが本当に手造りしているジムだ。 

私生活はいろいろ大変な事が多かったので、普通ならこんなことを始めようという発想にならないとおもうけど・・・

まず発想がすごい。

決断が速い。

決断したらどんどん行動してしまう。

 

ジムに足を踏み入れて一言。

「本当に作っちゃったんだ。」

 

さらに一言

「こんなに細い腕で大工仕事してるんだ。」

 

ついでに一言

「えーっ 天井も自分で張ったの?!」

 

もちろんたった一人で作っているわけじゃないけど、この人の意志がなければ、この空間は生まれていない。 

もっともっと素敵に変身していくのだろうな。 完成したときが見ものだな。

「大変なんですよ~」と言いながらSayaさんはとても幸せそうだった。

それがとてもうらやましく、そして素敵に映った。

この人がいる限り繁盛するに違いない。

 

 お日様のように明るい「クライミングジム・ソレイユ」

オープニングが待ち遠しい。

 

 


法事で大阪へ

2012年11月11日 20時51分11秒 | 日々是帖

父が亡くなって8か月ようやく先祖の墓に納めることができた。

大阪、兵庫の親戚も集めて兄の子供、ウチの愚息を含め15名で送ることができた。

大阪堂島のホテル とにかく白くてきれい。

久々の家族旅行?

 

日曜日は朝から生憎の雨だったが、せっかく車で8時間近くかけて関西までいったのだから、少しは観光もしたいものだ。 ヨメは早く帰ろうと反対したが、あまり混まないで、高速のICに近い京都の郊外の寺に行くことにした。

今回選んだのは醍醐寺。 秀吉の醍醐の花見で有名である。 枝垂れ桜が見事らしいが、今回は紅葉もきれいだった。

 

国宝 「金堂」

 

雨の中で却って人が少なく、静けさと雨に濡れた瓦や石畳、紅葉の色合いが見事に調和していた。

秋の京都の週末でこんな静かな場所もあるのだと、なんだか得した気分であった。

 

一番見事だったのは三宝院の庭園。 撮影禁止のため画像はないが、心に染み入る庭だった。

雪景色、桜の季節の写真も見せてもらったが、また再訪したくなるよき名刹であった。

 

弁天池の紅葉


UEFA EURO2012

2012年07月02日 23時33分24秒 | 日々是帖

EUROが終わってしまった。

なんだかあっという間だった。

もっともっと試合が見たかった。

スペインの史上初の連覇は素晴らしい勝利だ。 

魔法のようなボールコントロール。

隙のないパスワーク。

変幻自在の飛び出し。

ペナルティエリアでのクソ落着き。

ため息しか出ないほど美しいサッカーだった。

一人でもいいから日本にくれないかな。

 

グループリーグではドイツの強さが際立っていた。優勝候補の筆頭だったが、イタリアの前に散った。

自分たちのペースに入ったときはクソ強いが、ついにイタリアから主導権を奪えなかった。

対照的にイタリアは最初冴えなかったが、試合を重ねる度によくなっていった。

決勝もよく戦った。 スコアは0-4だったが、内容は決して悪くなかった。 とても見ごたえのある攻防で、ダレる時間がなかった。

 

今日の試合で印象に残ったのはイニエスタでもセスクでもフェルナンド・トーレスでもない。

後半途中出場のモッタだ。 せっかくユーロの決勝の舞台に立ったのにわずか数分で負傷退場となった。

3人目の交代だったため、イタリアは10人で残りを闘わなくてはならず、チームとしても大変痛かったが、本人の無念は計り知れない。 おそらくハムストリングの肉離れかと思うが、大丈夫だろうか。

バロテリが「気にするな」という感じで肩を優しくたたいていたのが印象的だった。

また あと4年待たなくちゃ・・・・


あぁ無情

2012年06月04日 18時42分11秒 | 日々是帖

この世はままならない。

自分の意のままにならないばかりか、何が起こるか予想もできないのが人生。

今年は年の初めからアクシデントが続いている。 それもネガティブなことばかり。

指パキ、 インフルエンザ、父の死、右足首靭帯損傷・・・ etc.

そして心機一転、ボルダリングに本格的に復帰したと思ったら、今度は

アキレス腱断裂!

完治してクライミングに復帰するまでどれくらいの期間を要するのか?

本当に完治するのか?

そして手術のリスクは?

 比較的楽観主義の私だが、これほどの大きな怪我は初めてだし、腱にメスを入れるのも

人生初とあれば不安にならざるを得ない。

 

6月2日土曜日、をっち、タケさん、Hiroと仏岩でクラックをやりにいったが、旧知のクラック仲間が6人もやってきたため、ノーリターンを1本登っただけで、Hiroとクジラ岩にむかった。

社員でアップしたあと、船長を撃つ。 5回目でリップを捕えるが、膝を乗せたところで動けなくなり中断。

今日は朝から体調がイマイチで、疲れが溜まっているのか1本ごとに息が切れる。

ティータイムしてやすんでいる傍らであるグループがライトスパイヤーでセッションしていた。

見ているうちに「ムズムズ」してきた私は1本だけやってみるかと軽い気持ちで取りついた。

この岩の悪さを知っている私は上まで行くつもりではなかったのだが、意外に核心スタンスに立ててしまった。 心構えもないままフワっとリップにデッドしてしまった。

わずかに届かず、落下。 集中力が足りなかったか、身構えていなかったようで、わずかにパッドから半足出てしまう。 

つま先がパッドにかかり、かかとが地面に着いたためアキレス腱が瞬間的に伸長した恰好だ。

着地した直後に足首に異様な違和感を感じた。直感的に「やばい」と思った。

とりあえずテーピングで圧迫したが、左足に力が入らず立ち上がろうとするとよろけてしまう。

Hiroに頼んでキャンプ場から山学塾の誰かを呼んできてもらう。 

Akkieと Shinさんが来てくれた。 Akkieの背中で車まで運んでもらった。 アイスパックで冷しShinさんに包帯を巻いてもらって帰ることにした。

受傷2日後先日の右足靭帯損傷でお世話になった医師に診てもらう。

「つながってますように」という一縷の望みもむなしく。

「ばっさり切れてますね。」 

手術か保存療法か両方説明されたが、早く確実に治るということで「手術」を選択した。

いまNETで見るとどちらも大差がないようなことを書いてある。 明日病院でもう一度確認しよう。

 


一難去ってまた・・・

2012年03月18日 10時10分32秒 | 日々是帖

またやってしまった。

今年は怪我に泣かされる年なのか。

気の緩みからか、つまらんところで足首をねんざした。 クライミングじゃなくてアプローチだ。

当日はパートナーに荷物などを持ってもらい、テーピングしたら

なんとか歩けた。 痛みとかもあまりなく、これなら1週間くらいで恢復するかと楽観していた。

翌日も腫れてはいたがテーピングして、そのまま出勤してみた。

でも土曜日に念のため医者に行ったら2時間も待たされたあげく、このような次第になった。

骨には異常ないが、靭帯がかなり損傷しているため固定が必要だという。 松葉杖まで渡された

まあスポーツドクターの言うことがただしいのだろう。 予後を考えればいまは不自由してもキチンと医者の言うとおりにして早く治そう。

 

 

それにしても全治6週間は痛い。

せっかく指が完治したのに、また登りにいけない。 1週間でギプスは取れるようなので、その後は

装具だけで大丈夫。 着地があるボルダリングはダメでも傾斜のある壁のリードなら問題ないだろう。 筋肉を落とさないようにトレーニングは続けるようにしたい。

仕事のヤマをいったん越えたせいか食欲が戻ってきて、ちょっと食べ過ぎになっている。

あっという間に太りそうなので食事のコントロールとトレーニングを両立しなくては。


納棺

2012年02月29日 22時29分42秒 | 日々是帖

父親が他界した。

年齢から言えば長寿を全うしたと言えるのだろうが、家族にとってみれば死はいつも唐突に訪れる。

つい先週には普通に話をしていた人間が、今日は物言わぬ人となって横たわっている。

商社マンの祖父を持つ父は幼少のころは海外で過ごしていた。 青島で生まれ、ブエノスアイレス、カルカッタと移り、祖父が風土病で帰らぬひととなって、インドから一家で引き揚げてきた。

神戸一高時代に終戦を迎え、6人家族の長男として苦労したようだ。 経済的な問題で晩婚であったが、母と出会い兄と私が生まれて間もなく住み慣れた大阪から横浜へと越してきた。 

世は高度成長の真っただ中。 宅地というかニュータウン開発の仕事に没頭し、ゴルフやマージャン華やかな、サラリーマンがもっとも輝いていた時期だった。

平日はほとんど顔を合わせた記憶はないが、日曜日はときどき遊びに連れて行ってくれた。

夜遅くよく、会社の部下を狭い社宅に連れてきて呑んでいたことを覚えている。 

会社が良い意味でのムラ社会で、助け合って、励ましあって生きていた。 

そんな時代だったと思う。

その後胃がんを患い「余命半年」と宣告されたにもかかわらず、その後36年も生き永らえたのは長寿の家系ならではなのかもしれない。

母に先立たれて10年目。 そろそろ呼ばれたのだろうか。 さほど苦しまず、騒がず、あっという間に逝ってしまった。 その死に様はまさに飄々としてマイペースな父の生き様そのもの。

自分はどんな生き様を残せるのだろうか。

明日は納棺、そして明後日には灰になるのだが、すでに御霊は肉体にはないのだから、あまり感傷的にはならない。 

静かに在りし日の父を偲ぼうと思う。

 

 


ただ今充電中

2012年01月25日 23時37分49秒 | 日々是帖

退屈な日々が続いている。

といっても暇なのではない。 仕事は忙しいのでそれなりに張りのある毎日ではあるが、やっぱり仕事だけの毎日はつらい。

週末の楽しみがあってこそ仕事がガマン、いや頑張れるのだ。

人は失ってみて初めてその存在の大きさに気づくと言うが、わかっていたつもりでもいざクライミングを取り上げられるとこんなにも干上がってしまう自分に愕然とする。

でも自分はたかだか指1本である。 それも一時的な故障なのだからせいぜい2か月くらいガマンすればもとにもどる程度の怪我だ。

世間にはかかとの骨がくっつかず、クライミングどころか日常生活もままならないひとや、病気で入退院を繰り返してい居る人だっている。

病気や怪我以外でも会社がダメになって、日々の生活に追われたり、家族の介護のため自分の時間がない人もいる。 

これらはすべて自分の知り合いで起きていることだ。 つまりはそのような境遇は自分にもやってくるかもしれないということだ。

だから毎週のようにクライミングに出かけられるということは、それだけでとても幸せなことだと改めて思うのだ。

やれ天気が悪いだの、調子が悪いだの、寒いだの、暑いだの文句言ってる暇があったら真剣に登れ―!!!

 

と言いながら登れない毎日に不満タラタラな私は、最近後進の指導というか、「育てる」ということを考えている。

こないだ雪崩の研究会があったが、私はすでに雪山を離れて久しく、最近の雪崩学やビーコンの探索などの講義を聞いてもピンと来なかった。 遭難対策委員なので、この程度のことは知らないとならないと思いながら、私にしかできない別のことがあるのではないだろうかと考えている。

神奈川岳連を見渡しても、やっぱりフリークライミングやボルダリングをきちんとわかっている人はほとんどいないのが現実である。 基本的には山屋さんなので、もともと純粋なクライマーはすくない。

いまの遭対はレスキュー技術に重点を置いているが、わたしはリスクマネージメント、事故防止こそが重要だと考えるのである。 山屋さんは山の危険には関心があるが、クライミングの技術が未熟。 技術が古いまんま。

そしてフリークライマーはリスクに対するイマジネーションが貧弱で、経験もない。 

 

そうした人たちの両方を知る私はクライミングにおける危険性を具体的に教え、適切な対処ができる技術を身に着けさせる、そういう指導ができるのではないだろうか。 

今年はそんなことをやっていきたい。

また身近にいる可能性のある若者を一人前のクライマーに、やがては13やそれ以上登れるエキスパートを育ててみたいなんてことも考えている。

 

 

 

 

 

 


故障中のモチの保ち方

2012年01月17日 20時05分21秒 | 日々是帖

本日は毎年の行事である人間ドッグに行ってきた。

いつもの通りベルトコンベアーに乗っかった豚肉のようにあちこち引き回されて3時間

ようやく医者と面談。 

 

〇まださん、きれいな胃してるねぇ~」

「はぁ?」

 

「胃のシャシンを見るとそのひとのことが、よくわかるんだよね。」

 

「あなた部長さん?課長さん?」

 

「はぁ、その真ん中くらいです。」

 

「やっぱりねえ」 「部下もやりやすいでしょ」

 

私は身体の診断に来たのであって、職場のメンタルヘルスに来たのではない。

だいたい胃のレントゲン写真で、なんでそんなことがわかるのか??

それとも目の前にいる白髪の70代後半とみられる医師は実は占い師か? 

 

「あぁそれとね。 この肝臓のココ見て!」 「この1㎝くらいのなんだと思う?」

 

影?? 影とか言われると病変部? いやな予感。

「これはね。 大根の”ス”みたいなもんだから、気にしちゃだめだよ。 まったく平気だから。」

じゃあなんでわざわざ指摘するんだよ。 言われなきゃわからないのに。見たら気にするだろうが!

 

 

とりあえず今年も異常なしということで、めでたく解放された。

 さて遅い昼食をとってから、まだ時間も早いのでカモシカをうろつく。

バリウムを飲んだ午後はあちこちの公衆トイレで出し切らないと、家に持って帰って排水管がつまるのは困るのだ。

 

セール期間外に山道具を買うことはないので、コーヒー飲みながら雑誌に目を通す。

するとR&S誌に「瑞牆ボルダー」が特集されているではないか。

しかもトポ付きである。

 

ついに発表されたか。 

いままでも、ネット上では情報や動画が飛び交っていたので、とりたてて非公開というわけではなかったが、これからは確実にヒトが増えるだろう。

十一面末端壁がかつてそうであったように。

 

トポは欲しかったので、有難いが、あの静かな瑞牆が失われるのは寂しい。

前に聞いていたグレードとだいぶ違うのがあったが、トポのグレードを見て納得。

瑞牆レイバック3級→5級、 皇帝岩 鏡3級→6級などなど  聞き間違いかもしれないが・・

 

瑞牆の課題を眺めていると沸々と登攀魂が吹き上がってくる。

 

阿修羅やりたい。 

 

美しき日触りたい。 

 

高野聖で飛んでみたい。 

 

インドラにからみたい。

 

早く指治していくぞお

そして追加で「日本マルチピッチ」ルート図集と 「First Accent]のDVDを持ってレジに並んだ。

故障中はこれでモチを保って、筋トレに精を出すのだ。

 

 

 


ちょっと遅い初詣

2012年01月09日 11時36分02秒 | 日々是帖

クライミングできない晴れの3連休はつらい。

でも傷めた指が完治するまでは我慢、ひたすら我慢

中途半端に誘惑に負けてクライミングしたら、治るものも治らなくなる。

今週はとにかくクライミングそのものを封印。 来週はハンドからワイドクラック限定で

やるかもしれない。 21日と28日はリハビリして、2月から復帰できればと思っている。

 

以前から行ってみたいと思っていた高尾山に行ってきた。

本当は陣馬山から縦走するくらいでないとハイキングにもならないのだが、朝寝坊したので高尾山のみ。

 

 この山で遭難する確率は宝くじに当たるくらいマレだとは思うが、いつものようにヘッドランプ、雨具、レスキューシート、FADキットをザックに入れて出発

高尾山口のにつくと冷たい風が出迎えてくれる。「高尾颪」である。

 

↓駅前から表参道  お蕎麦屋さんが多い。

 

稲荷山経由の尾根道を歩く。 こちらは比較的人が少なく静かだ。

 

途中の展望台  景色がよく新宿副都心なども見える。

ゆっくり歩いても90分とかからずに山頂へ着いた。

山頂からの眺め。富士山はかすんでいたが、眺望は360度ですばらしい。

人が少なければこんなによいピークはなかなかないとおもう。

山頂は広いが、どこも人であふれているので、居場所もなくすぐに下山する。

 

山頂にある「おそうじ小僧」

1号路を通って、薬王院へ。 このメインストリートは人人人である。

結構はでな色合いで、なんだか唐天竺の寺のようだ。

線香を炊いて日頃の厄を清めたつもりが、おみくじを引いたら「凶」が出てしまい、がっくし。

仕方がないので、厄除けの破魔矢を買い、六根清浄の石車(↓)で懺悔する。

 

 

きつね様にもご挨拶。

樹齢450年の「たこ杉」

 

こいつをなでると運が開ける??

 

あまりの寒さに途中の茶屋で一杯ひっかけたかったが、登山中は飲まないことにしているので

麓までガマン。 有名なとろろそばを熱燗でいただく。 日本人に生まれてよかったと思える瞬間である。  おさけも地酒の「高尾山」 残念ながら味はたいしたことなかったが、温かい酒というだけで、このシチュエーションでは高得点。

 

まだ3時前であり、このまま帰るのももったいないし、ちょっと飲みが中途半端

八王子に山岳会の後輩を呼び出して2件はしご。 しかしせいぜい4合どまり。 年のせいか飲めなくなったもんだ。

高尾や八王子の寒さは奥多摩なみかそれ以上。 東京都とは思えない極寒の地であった。 ちょっと住むのは無理かなあ

 


ストレスと日常

2011年11月20日 12時09分08秒 | 日々是帖

最近またクライミングが低調だ。 

ちょっと筋肉を傷めていたこともあり、トレーニングさぼってたら筋肉が贅肉に変身していった。

人生と同じで堕落するのはあっという間だな。

でもこの日B2で3時間登ったが、痛みはでなかったし、違和感もなかったので、どうやら故障は恢復したらしい。 念のためプロテインは続けよう。

 

今月になって急な異動が発令され、現場に戻された。 まあ人手が足りないのだから仕方がない。 いろいろ言いたいことはあるが、サラリーマンは黙って働くのみ。

でも仕事内容が変わるって結構なストレスらしい。 自分では全然未知の仕事ではないつもりであるし、それほどプレッシャーを感じていないつもりだったが、夜熟睡できなかったり、寝汗をかくなど身体はストレスに対する反応を示していた。

会社の保険組合の「ストレスフリー」の講座に土曜日ヨメと行ってきた。 この手の講座は無料だし、お弁当が出るので、それだけを目当てにヨメが行きたいというので付き合う。

 

ストレスの元になるのは仕事の人間関係、量、質がトップスリーである。 プライベートでは配偶者の死、離婚、別居がトップスリ-だ。

いろいろな要因が重なって、ついにはダムが決壊するようにオーバーフローするわけだ。 

ストレッサ―(ストレスの元)を減らし、対処資本(7つのコツ)を増やすことでバランスを取ればよいわけだが、ストレスの元というのは自分ではなかなか避けることができないことも多い。

だからものの見方を変えたり、セルフコントロールしたり、生活習慣を変えたり、リラックスできる時間を取ったり、誰かに相談したりしてココロと身体が壊れるまえにバランスを取り直すことが大切。 

その日の悩みはその日のうちに手当する。 即日決算!

わたしは外でクライミングすることで自分をリセットできる。 

 だから幸せだと思う。 全部の悩みがなくなるわけじゃないが、減らすことができる。

登っていない時間にマットに横になって、ストレッチしたり昼寝したりするのはとてもリラックスできる。 

この講座の後半はヨガ体験だったが、この心地よさは毎週末わたしが外岩で味わっているのと似ている。 

 

ところで人間脅威を感じると冷や汗をかく(特に手のひら)らしい。 

手汁の多いひとはクライミングしようとするときに必要以上に緊張して交感神経が作用しすぎるために手汗をかくのではないだろうか。

登るときも、あまり入れ込まずにリラックスすると身体の動きはよくなるような気がする。

 

この日のヨメ

講義のなかである不登校の娘さんが、カウンセラーに相談に行った際、

 

「お母さんをイメージするものをこの中から選んで」

 

と言われて選んだのは

 

 

 

Gozilaさんでした。

 

自分では娘や息子のことを思っていろいろ心配したり、世話したりしているのに相手からみると母はこんな風に見えているのか!!

という事実に直面してショックを受けていました。

家に帰ってからTeppeiに「ゴジラじゃないよね」と必死に確認してました。

 

 

 

 


足の小さな男は用無しか?

2011年09月21日 00時04分54秒 | 日々是帖

贔屓にしていた靴屋が閉店セールを始めた。
虎ノ門にオフィスが移転になってからだから、短いつきあいであった。

 

自分としては非常に困る事態である。
なぜならば、私はいわゆる「バカの大足」「アホの小足」のアホの方で、
23.5cmくらいしかない。
 クライマーにはUS5.5 ミウラーだとEU36といったほうが
わかるかな。

このサイズだとABCマートとかの量販店ではまずサイズが無い。
流行の靴などは24.5cm~しかない。 (革靴の話ね)
それ以下の靴なんぞ作ってもほとんど売れず採算に合わないらしい。

 

勢いクラシックなタイプのメーカーのものしか無いのだが、そうしたメーカーも製造を止めているそうだ。
この靴屋はそうした「売れないけど無いと困る靴」を置いていた良心的なお店だったのだ。
ということは日本のどこかにある流通在庫しか履くものがないことになり、哀れサラリーマン親父は途方に暮れる

まさかスニーカーやクロックス履いて出勤するわけにはいかぬ。
というわけで、この際に買い置きをしておくことにした。

 

人の好さそうな奥さんがいろいろ選んでくれたが、私の足はサイズ以上に細身で日本人の足型に合わない。
結局イタリアの高級靴がピッタリ来たのだが、

 

正札は3.5万円と4万円!!!!

 

「すごくいい靴なので、是非皆さんに履いて欲しいんですよ。」

 

と切々と訴えられるが、
そんなものを買って帰ったら、ヨメから向こう1年間クライミングジム禁止&山道具購入禁止とか言い渡されそうである。

ちびまるこちゃんの額に縦線の入ったように青ざめる私に

 

 

「閉店セールですからこのお値段で結構です。」

 

 

「えっ!! そんなに安いの?? 」 「モカシムよりやすいじゃん。」

 

 

「皮底ですからソールを修理すれば長く履いていただけますよ」

 

「そーかリソールが効くんだな」  

 

「ぢゃ  この2足もらいます。」  

 

こんな良心的なお店が無くなるのは寂しい。 あの夫婦はこれからどうするのだろうか。
「皆さんに贔屓にしていただいていたんですけどね。 」

寂しげに笑った奥さんどうかお元気で。


それにしてもメーカーの良心はどこへ行ったのだ。 世の中には足の小さい男もいること知っているだろ。
儲からないからそのサイズを作らないというのは靴メーカーとして使命を果たしていないではないか。

でもたぶん日本の靴メーカーも弱小で、縮小していく運命にあるのだろうか。