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traditional climbing

クライミングスタイルにうるさいオヤジ系クライマーの日記
 クラック、スラブを愛するクライマー歓迎します。

釜の沢西俣

2011年08月21日 08時01分54秒 | 沢登り

両門の滝

8月19日(金)

笛吹川上流の釜の沢に行ってきた。 甲武信岳に突き上げるあまりにも有名な沢だが、いままで遡行する機会がなかった。 

甲武信岳というのは、甲州、武州、信州(山梨、埼玉、長野)の3国に跨る奥秩父の盟主である。 標高も2500M近くあり堂々としたものだ。

この日は生憎の雨だったが、美しいナメが連続する自然の造形に心癒された。

 

有名な東股ではなく、西俣を遡行した。 両門の滝でわかれるのだが、沢のハイライトは下流のほうである。 

台風6号の影響なのか上流部は倒木が多く、かなり荒れていた。

紅葉の時期はもっときれいだろうな。

 

千畳敷のナメ

 

 

水温はかなり低い。 淵を泳ぐにはちょっと天気が悪いよな。  

 

 

結局ロープは一度も使用しなかった。

 

雨でも快適なビバーク。 こんな日は日本酒が一番!

 

濡れた薪でも焚火はできる

2日目はかなり冷え込み、濡れたウエアを着ていると非常に体力を消耗する。 こんなときは早めに乾いたものに着替えないと低体温症になってしまう。 

 

 

 


美渓 小川谷

2011年08月01日 21時27分30秒 | 沢登り

今年の夏は5月に入梅したり、6月が異常に暑かったり、
7月前半に梅雨明けしたり、その後低温や天候不順が続いていて
変な感じです。

どちらかというと夏は苦手なので、あんまり暑くない夏は歓迎なのですが・・・

沢に入るときは猛暑でいて欲しい!

週末は登山教室で西丹沢の玄倉「小川谷」に行ってきました。

 



丹沢の沢には珍しく、小さいながらもゴルジェ状や釜などがあり、水にどっぷり
浸かる遡行が出来る沢として人気が高い。


もっとも私は身体を濡らすのが苦手で、淵を横切りながら、膝、腰、胸と水位があがっていくときには
悪寒が全身を包み、息苦しくなってくる。 あんな状況で笑っているやつは、頭のどこかが壊れているに違いない。

まして流水を浴びながら登っていると呼吸困難になるし、何にも見えない。 だんだん感覚がなくなっていき水圧に負けて
流されそうになる。

滝を避けて高巻きをすると ズルズル、ヌルヌルのクソッタレな泥壁を這い上がる羽目になる。
 掴めば引っこ抜けそうな枝しかなく足元もよく崩れるので気の休まる暇もない。

やっと沢が終わったと思ったら、最後のツメはガラガラのガレ場と猛烈な藪こぎだったりする。 
おまけに帰りにはヤマビルのお土産付きである。 アスホール!

何が楽しくてこんなことやってるんだ。
やっぱり沢屋は変態だ。



講師は沢集団MSCから3名、カタツムリからK、 そして私の5名
生徒は16名でちょうどいい人数といえる。

こないだの台風で林道が土砂崩れとなり、途中で通行止めだったが、
中止やコース変更にはならず、予定通り小川谷で決行。

おかげで幕営用具、食料、鍋釜、プロパンガスをかついで20分くらい林道を歩く
1度では運びきれず、2往復。 みんな汗だくでしばし昼寝



1日目の講習はTR登攀と懸垂下降、プルージック登りの支点通過などを3時間ほど。

食当と薪集めに分かれ、ビールで乾杯し、食後はキャンプファイヤー。 これがメインかと思うほど
どでかい焚き火であった。 



買ってきたときは、「誰がこんなに飲むんだ??」というくらいの酒の量だったが、飲み始めれば2時間あまりで
すべて空になっていた。 特に焼酎の4Lが空いたのはびっくりした。

いい子なので22時過ぎにはお開き。 というか雨が降ってきたのでスゴスゴと退散した。

カタツムリのY先生の噂話で盛り上がった。 





明けて日曜日。 4時起床といっていたが、みんな起きたのは5時。 おまけに朝飯を焚き火でつくっていたので
出発は6時半と遅め。

今日は特にひんやりとしている。 
F2の大岩(チョックストーン)の滝は倒木がなくたったため、右側が登れない。 左は水量も多く難易度も高いので
主任講師の判断で高巻きを選択。 初めて巻いたが、結構悪く時間がかかった。

 

 

 


その後アクシデントもあった関係で、ロープ確保する回数が増え、とにかく時間がかかる。 
通常小川谷の遡行は2時間~3時間あれば十分であるが、20人からの人数をすべて確保して登らせるとなると
その3倍はかかってしまう。  

私が参加していた10年ほど前の教室では午後1時くらいには遡行終了していたと思うが、今回は4時過ぎとなっていた。
昨年はもっと時間がかかったらしい。