traditional climbing

クライミングスタイルにうるさいオヤジ系クライマーの日記
 クラック、スラブを愛するクライマー歓迎します。

立山・剣北方稜線  別山尾根~剣本峰~池の平その2

2015年10月21日 23時08分23秒 | たそがれ登山隊

 

 

チンネと池ノ谷ガリー

 

北方稜線に入るとそれまでの喧騒が嘘のように静まり返った世界が広がっていた。

ここでようやくザックを下して本格的な休憩を取ることにした。 

考えてみれば、朝6時に出発して3時間あまり、ウィダーイン以外は水しか口にしていない。

ザックから乏しい食料を取り出して摂食する。 今回の行動食はポンパドールのチーズオニオンブレッドハーフを2つと7プレミアムのチョコスティックブレッド1袋、ヤマザキのランチパック1、ウィダーイン2が3日間+1日の全てである。 その他お菓子として、チョコスナックや柿の種を少々、焼き栗とナッツ&フルーツのミニパックも。

結果として4日間行動したので、ほぼちょうどよかった。

食料や装備は持てば持つほど安心ではあるが、必要以上のモノは無駄な重量に過ぎない。

自分がどれくらいのエネルギーで動けるかは経験を積めばわかるものだ。 必要最低限とは言わないが、必要充分を冷静に計算するべきだろう。 大抵はかなり余らせて下山しているはずなので、少しづつ減らしていけば自分の適量がわかってくる。

 

長次郎の頭 右側のルンゼを登り、回り込む。

長次郎のコルより本峰を振り返る

 

このようなバンドが数多く走っている。 うまくルートファインディングをして行かないと、難しいクライムダウンやトラバースを強いられることになる。

しかし、戻るのも簡単ではないのでザックを背負って4級くらいの岩場の登下降くらいが出来ないと危険である。

私は多少強引にショートカットしていったので、5.8くらいのクライムダウンやトラバースが入ってしまった。

皆様はあまり無理せず、難しいと思ったら戻ってやり直してくださいね。

源次郎尾根

 

八つ峰

八つ峰の頭付近

実はここでルートファインディングに迷ってしまった。

このコルからの降り口は急峻なガリーで、一目見て、ルートではないことが分かったが、

少し戻って斜面をくだってから回り込むのか、左側の稜線伝いに行くのか、判断がつかない。

ふと、ガチャのこすれる音が聞こえたので振り返るといま来た岩場を登っているパーティーがある。

ダメモトで対岸にいる人を呼び掛けて聞いてみた。

すると、なんと富山県警の警備隊のパーティーであった。 訓練なのかパトロールなのか、プライベート山行なのかわからないが、私が単独であることを認めると反対にいろいろ尋問されてしまった。

私:「池の谷乗越へは左ですか、右ですか?」

警備隊:「一人ですか? どこにいるかわかっていますか?」

私:「北方稜線を池の平に向かっています」

警備隊:「そこでルートに迷っているようなら引き返してください」

私:「・・・・・・・・・・・・・」

警備隊:「装備は、住所は、名前は、登山届は、経験は?etc]

もう完全に尋問状態。 百メートルを隔てて取り調べである。

 

「お前がやったんだろう。 ネタは上がってるんだ」

 「嫁さんは泣いているぞ。」

 

警備隊からみれば、北方稜線に迷い込んだ危ない中高年の単独登山者と考えられても仕方ないのかもしれない。 

実際、行方不明や滑落事故が多発しているルートである。 この日も行方不明者が出たので、後日私に情報提供依頼の電話が県警からかかってきた

一通り勧告したことで満足したのか、警備隊は行ってしまった。

結局ルートのことは何も教えてくれなかったが・・・・

さて、ヒトを当にしたのが間違いだった。 

単独行は自分だけが頼りなのだ。

もう一度注意深く探しているとルートが見つかった。 

ここから池の谷乗越までは急峻に落ち込んでいるために、上からのルートファインディングが難しいのだ。

3級程度の岩場を30mくらい降りるとそこが池ノ谷乗越だ。

 

池ノ谷乗越から降りてきた壁を見上げる。

 

正面に小窓の王が見えている。 

これからは一番の危険地帯と言われる池ノ谷ガリーを降りる。 およそ200mくらいの非常に不安定なガレ場を下る。

チンネ側に沿って降りるといいらしいが、前半は反対の左岸に沿って踏みあとがあり、さほど苦労せず15分ほどで三の窓に降りれた。

池の谷ガリー

 

クレオパトラニードル

ここで休憩していると池ノ谷の下の方からガスが上がってきた。

ここから先が迷いやすいのに、まずいな。 先を急ぐ。

発射台のランペを登りきると小窓の王の基部だ。 ここで、自分の間違った思い込みでルートミス

三の窓雪渓と小窓雪渓が並列していると思い込み、 小窓の王を回り込むバンドを行って、あまりの悪さに引き返した。

地図アプリのGeographicaで地形を確認。 小窓尾根が左に折れている。 

ガスの切れ間に踏みあとが見えた。 

ここから小窓雪渓へのルートがわからず、1時間ほど右往左往する。 

事前にあまり情報を仕入れないで来たので、こういう細かい部分で立ち往生する羽目に。

ガスはますます濃く、しばらく晴れる見込みが無い。 仕方ないので尾根伝いに池の平山を目指すことにしたが、これが道なき道で大変だった。

こんな調子ではビバークになるなと弱気になったところで、ガスが晴れ小窓と雪渓が見えた。

なんだ、あんなに近いのか

 剣尾根と池ノ谷

 小窓雪渓

 

目標さえ見えれば問題ない。 尾根から直角に下り、踏みあとに合流。 

途中の急峻な雪渓は下部から回り込むことができた。

 

 

小窓尾根から見上げる小窓の王。

 

小窓と池の平山

 

小窓に13時40分到着。 池ノ谷乗越から2時間が経過していた。 約1時間のロスト。

ここは、テント2張りくらいの平地がある。 天候悪化の際はビバークポイントとなろう。

ようやく縦走の核心部を越えた。 コーヒーを沸かして休憩する。

先ほどの藪漕ぎで汗だくになったし、体力を消耗した。 こういうところでコーヒーブレークを入れて

余裕を取り戻さないと、疲労や焦りは遭難のトリガーになりうる。 行動食も食べてエネルギーチャージ。

 

さて、小窓雪渓から鉱山道に上がるポイントは見落としやすいと聞いていたので、地形図の直線距離を測り地図アプリのGeographicaでマークを打つ。 約1㎞で設定した。 ただしオフラインのため高度は出ない。 

雪渓に降りると、結構硬くて滑りやすい。 持参した簡易アイゼンを装着して降りていく。

幸い視界は良く、登山道のマーキングはすぐに発見できた。  地図アプリのマークではまだ800mであるが、雪渓の末端ではなく、小窓から測ったからかもしれない。 

小窓雪渓と2段の滝 これが対岸に見えたら鉱山道の入り口だ。

 

鉱山道は一般道ではない。 

というか、全行程中ここが一番危険を感じたところだ。 雪渓側は崖となっており、高さは100m近いと思う。 道もところどころ崩れていて、トラロープ も撤去されている。 

池ノ平山への分岐からは一般登山道となり、紅葉を眺めながら小屋までのんびり歩く。

15時過ぎようやく池ノ平小屋に到着。

ここのテン場はとても平で芝生もあり、眺めも素晴らしい。

小屋はこじんまりとしており、収容人数は30名がやっとだろう。 

夕食を頼めないか聞いたが、宿泊でないとダメだというので、小屋に泊まることにした。

食料がないわけではないが、予備食程度のものなので。 夕食は小屋をあてにしてたからだ。

夕食・朝食ともにじゃらんで言えば★2つくらいの内容だった。 がんばりましょう。

しかし、ここは沸かし湯だがお風呂に入れる。 汗をかいた疲れた体には最高のごちそうで、風呂に入れただけで泊った価値があった。 

 <タイム>  Geographicaのログ

2015年9月29日(火) 晴れのち曇り

剣沢 06:00  2526m

剣山荘 06:30

前剣  7:56  2809m

剣本峰 09:23  2999m

長次郎のコル 10:09  2873m

八つ峰の頭  10:48→ 11:10 尋問により20分ロス

池ノ谷乗越 11:35

三の窓下  11:45   2654m

小窓の王 12:07  ルートミスにより1時間ロスト

小窓   13:40 → 14:08 休憩 2305m

鉱山道分岐: 14:27  2122m

池ノ平小屋 15:10  2045m

 

 

 

 


立山・剣北方稜線  別山尾根~剣本峰~池の平その1

2015年10月21日 22時25分49秒 | たそがれ登山隊

朝日差す 前剣と後立山連峰 

明けて29日、夜半は風が強く、おかしな雲がかかっていたが朝には稜線も見え、今日も快晴の様相だ。

今日は長丁場、体力勝負である。 とは言ってもテントも担いでいるからいざとなれば、どこでもビバーク可能なのでさほどプレッシャーはない。

地図の上では7.3kmと非常に短い行程に見えるが、アップダウンが激しく、いろいろ蛇行するので3倍くらいに見ておいた方が良い。

 

剣山荘に向かって出発。 見えているピークは一服剣

昨夜は冷え込み、サマーシュラフしか持ってきていない私は寒さに震えてた。 いつもはザックに忍ばせているカイロ(使った試しがないが)も忘れてくる失態。

明日に備えて禁酒するつもりだったが、あまりに寒いので小屋でワンカップを仕入れてJETBOILで熱燗にしていただく。

それでも寝る段になったら冷え込んできた。 一人テントは寒い。

仕方がないので、ペットボトルにお湯を入れて湯たんぽがわりに足元に入れる。 ようやく落ち着いて眠りに落ちた。

剣沢はインターネットが繋がり、普通にSNSをつないでやり取り。 天気は明日もよさそう。

 

うーむ、もったいないような天候だ。 このまま一日快晴でいてくれれば言うことなし。

平日もど真ん中だが、登山者はそれなりに多い。 

それも60代~70代と思しきオジサマの単独行が多い。 自分も中高年ではあるが、オジサマはおひとり様が多いのか。 

オバサンは大体グループでやってくるのだが。

途中ガイドパーティーと前後して登る。 ガイド一人に5人が連なっている。 結構本格的な装備を身に着けているので、「もしや北方稜線まで一緒か?」と勝手に警戒し、引き離しにかかるが、自分の体力のなさを忘れていた。

むしろ後ろからあおられる有様・・・ 情けない。 しかし、やはりそこは単独行とグループの違い。 集団行動はどうしても、行動が遅くなる。 カニに着くころには後続は見えなくなっていた。

 

前剣の下りの鎖場  こんなところに鎖が必要なのか? 行動が遅くなるだけではないか。

この日は空いてたからいいが、こういう場所で渋滞が起きるのだろう。

カニのたてばい。  右側のルンゼ状を登るが、結構傾斜はある。 最大80°くらい

ホールドは豊富なので、鎖を掴まなくても登れる。 3級くらいの岩場。

日陰は結構寒い。  ここもシルバーウィークは何時間渋滞したのだろうか。

平日万歳!

振り返ると別山尾根と剣沢が見える。

結構登ってきた。

 

早月尾根。獅子頭が見えている。 

頂上まであとわずかだが、ここらでちょいとへばってきた。  朝メシが足りなかったか?

さすがに頂上は人が溢れていた。 私は剣の山頂は5回くらい踏んでいるので用はない。

すぐさま「危険××通行止めな」北方稜線に踏み込む 

 


立山・剣北方稜線  立山三山

2015年10月18日 09時35分50秒 | たそがれ登山隊

 

シルバーウィークが明けた月曜日の朝
私は富山空港から市内にむかうバスに揺られていた。

こんなに休んで仕事は大丈夫なのか? ほんとは次週に休みを取る予定だったが、月曜日からの移動性高気圧を見逃すわけにはいかず、思い切って連続休暇を取った。

ど平日にもかかわらず、室堂へ向かう登山者、観光客の群れが多く、ケーブルカー、バスともに待たされ、室堂到着は結局11時20分。 お昼を食べてさっそく出発。

これ以上ないほどの快晴に心躍る。

アルペンルートからみた弥陀ヶ原の紅葉。 いまが盛りだ。

 

今回の山行はずっと前から温めていたもので、何時か行きたいなあから今年こそ行くぞ!に変化するまで随分と時が経ってしまった。

剣岳には四季を問わず、いろいろなルートから登った。 

初めて行った源次郎尾根、

猛烈なラッセルの早月尾根、

灼熱の内蔵助平を越えて、三の窓雪渓から素晴らしいチンネ登攀

雨で停滞ばかりの剣沢

デブリで埋まる池ノ谷

アイゼンが壊れた剣尾根登攀

 そしてどうしても行ってみたかったのが池の平からみる「裏剣」と仙人池に映る「逆さ剣」

池の平に行くなら、二股経由ではなく、剣本峰を越えて北方稜線から行きたい。

また、立山にも登っていないので、三山を越えていくことにした。

行程は3日間、予備日1日 天候さえ良ければ特に問題になる個所はないだろう。

雄山から室堂、みくりが池を見下ろす。

 

雄山神社 登拝料500円で祝詞とお祓い、お札と鈴、お神酒をいただける。

真砂岳から別山、その向こうに剣岳

 夕方にようやく剣沢に到着。

<タイム>  9/28

06:32羽田発 07:20富山空港 立山09:30 室堂着 11:20

11:55  室堂出発

12:46 一ノ越  13:11

14:12 雄山  14:35

13:53 大汝山 

14:04 富士折立

14:31 真砂岳

16:15 別山頂上

16:57 剣沢キャンプ場

 

 


SWは東北めぐり 朝日連峰

2015年10月17日 10時30分04秒 | たそがれ登山隊

大朝日岳から北西に延びる主稜線 (中岳、西朝日岳、竜門山、以東岳)

 

2月に蔵王に登った時、まれに観る晴天のなか飯豊連峰と朝日連峰を間近に眺めて、今年中に登りたいと強く思った。

GWの飯豊に続いて紅葉の朝日に登ることができた。

標高は1600mと丹沢山塊とさほど変わらないのだが、その懐の深さはまさに深山である。

稜線からの雄大な眺めと、たおやかな縦走路はどこまでも歩いてみたい衝動にかられる。

しかし、東北の山はどれもアプローチが不便で公共の交通機関は発達していないため、マイカーでアプローチするとなると縦走がしずらいのがタマにキズである。

まあ、不便だからこそ静かでいいのかもしれないが。 車の回送サービスもあるようなので、人数を揃えられたら是非山中2泊くらいで縦走をしてみたい。

急峻な小朝日岳 

栗駒山から山形市内に出て買い出しをしたあと、月山経由で古寺鉱泉に向かう。

すでに真っ暗でナビにも出てこない地蔵峠を越えて、さらに細い林道を古寺川に沿って走る。

すでに土曜日に入山した車が路肩に多く駐車しているが、幸い駐車場に1台空きがあり、滑り込むことが出来た。

夜中も何台もの車が到着してヘッドライトで照らされるので熟睡できず明け方を迎える。

9/21

テント泊装備で膨れ上がったザックを背に朝5時半に出発。 今日はとってもいい天気。 

樹林帯の急登と緩傾斜が交互に現れるなか高度を上げていく。 途中何人もの登山者に追い抜かれる。

大半が軽装の登山者で日帰りと思われる。

一服清水で水を補給。 とっても冷たくて美味しい水だった。 この山は水が豊富だ

尾根に出るとすこしづつ景色が開けていく。 

さらに急登を重ねると古寺山につき、小朝日岳が眼前に現れる。 

 

小朝日までは目と鼻の先だが、その先の大朝日岳までは、かなりの標高差と距離が残っている。
しかし、時間は十分にある、おそらく昼には到着できるだろう。

絶景のなかゆっくりと登っていく。 大朝日岳直下の銀玉水で喉を潤す。 手が切れそうなくらいの冷たさだが、味はとても柔らかい。 2Lの水筒に満タンにして頂上直下の避難小屋を目指す。

昼ごろ到着したときは3組くらいしかおらず、荷物を置いて中岳まで散歩に出かけた。 

最初に西朝日だとおもっていた山は中岳だった。 どうりで近いわけだ。

このままなだらかな稜線が続いていると思ったのだが、西朝日までは結構なアップダウン。

しかもガスが巻いてきそうなので、今日はここまでで引き返すことにした。

西朝日に続く稜線

小屋に戻ってみるとかなり宿泊客が増えていた。 詰め詰めではあるが、マットの幅は確保されているのと荷物置き場もあり、それほど窮屈ではない。 そしてこの日の登山客はみんなマナーのいい人ばかりで、譲り合いの精神があり、心地よく過ごせた。

みんな明るいうちに夕食をすませ、6時にはシュラフにもぐりこむという品行方正さ。 車座になって宴会するなんてグループもおらず(そもそもそんなスペースは無い)静かなものだ。

一グループだけ、いつまでも声高に話している人がいたので、消灯前だが静かにしてくれと注意した。

確かに6時半と早すぎる気もするけど、みんなのペースに合わせないとね。

疲れもあったのか、あまり目を覚ますことなく朝を迎えた。

ウエアを着込んでご来光を眺め、朝食後に山頂へ向かう。 昨日混んでいたのでパスしていたからだ。

朝6時すでに山頂は無人で、360°の展望。 朝日をあびながら景色を堪能する。 主稜線を眺めながら、こんな天気のいい日にはやっぱり縦走してみたいと思った。

小屋に戻り、ゆっくりとパッキングをする。 今日は下山するだけなので時間もたっぷりある。 

みんなが出発したあとの小屋でゆっくりお茶して7時頃下山。

登りでは通らなかった小朝日岳の山頂に登る。 ここも素晴らしい展望だ。 鳥原山経由で下山する予定だったが、小屋番のハナシでは一部危険個所があること、小朝日から眺めた稜線に興味がわかなかったので、元来た尾根をくだることにした。

古寺鉱泉には13時着。 結構かかった。 やはり下界は暑い。 

大井沢の温泉で汗を流し、近くの蕎麦屋「茂衛門」で硬いそばを食べた。 顎が疲れるほど噛みごたえのある蕎麦だった。 なんでも東京から移住してきた脱サラ夫婦だそうだ。 おばちゃんが面白いキャラだが、蕎麦はやっぱりツルツルがよい。

温泉から紅葉しはじめた月山を眺め、次は月山と羽黒山に来ようと決意していた。

 

 

 


SWは東北めぐり 栗駒山

2015年10月17日 08時39分15秒 | たそがれ登山隊

 

 

 

9月のシルバーウィークはGWに引き続き東北の山を歩いてきた。

昨年同時期に穂高に行って大混雑に辟易したので、連休は少しでも人が少ない山に行くことにしている。

東北の山々はここ数年私のお気に入りである。

安達太良、磐梯山、吾妻山、蔵王山、飯豊山、会津駒などを歩いてきた。 

まだまだ東北には名山があり、行きたい山はたくさん残っている。

なかでも栗駒山、朝日連峰はかなり前から行きたかった山である。

しかし、いかんせん栗駒は秋田との県境、なかなか重い腰が上がらなかった。

5連休あれば、行きと帰りを移動日に使ってのんびり行けるのでどうせなら2つまとめて訪れることに。

横浜を13時30分に出発、都内で渋滞にはまったが、東北道は順調に走れて栗駒高原のいわかがみ平の駐車場には22時に到着。500kmくらいのドライブ。 

深夜ではないので、疲れ方は思ったほどではなかった。プロのドライバーなら毎日走っている距離だ。

星が見えるものの風は強烈に吹いていた。 車なので安心して眠れる。

9/20 翌朝は下界は見えるのだが、山の上はガスがかかり、時折小雨が降っている。 風も強いので雨具の上下を身に着けて出発。 

一番歩きやすい中央ルートから山頂を目指す。 人工的に手が入った道は歩きやすいが、いささか室堂のような観光地臭があって興ざめである。

1時間半ほどで頂上に着いた。 30人ほどの登山者が昼食を摂っていたが、ガスで真っ白なうえ、風が強く寒くて

とても長居する場所ではない。 早々に下山。 

帰りは東栗駒山経由で降りたが、こっちはとても眺めがよい。 ガスも晴れてきてようやく錦秋の栗駒山に出会うことが出来た。

登山そのものは往復で3時間もかからないので、ハイキングみたいなものだ。 次回は秋田側の須川温泉にも行ってみたい。

麓のハイルザーム栗駒ホテルで入浴後、山形市内に向かった。

 

 

 

 

 

 


カリスマ日記

2015年10月12日 15時00分16秒 | クライミング帖

2015年6月、思い付きでカリスマに手を染めてしまった私は、毎週のように太刀岡山に通っている。

おそらく完登まで通うつもりなので、備忘録的にブログに書いておこうと思う。

13aはいまだ未完というか、大分前に「エクセレントパワー」をトライしたことを除けば触れたこともなかった。

エクセレント・・・は核心のムーブが解決できず、いい加減進歩がないのでいったん保留にしてしまった。

これはボルダー力を鍛えて出直そうと思ったら、しっかりボルダリングの面白さにはまってルートから遠ざかってしまった。(笑)

昨年の秋から怪我からの復帰の意味でリードに回帰した。 11b、cがオンサイト出来、12もわりとすんなり登れたことに自信を得てというか、調子に乗って13に手を出してみた。

まあ、色々考えることがあったわけですよ。 私も若くないのだから、やれるうちにやっとかないと。

同じ山岳会のヒロがトライを始めたこともあり、一緒に取り組んでみようということになった。

10月10日で5日目、11便を数える。 5.12bくらいだと、この辺でRP態勢に入るころだが、私にとっては大物のこの課題、まだまだRPの気配も見えない。

とりあえず、ムーブの方針は固まってきたので、細かい調整をしながら無駄を省いていく行程に入っている。

ただ一つ上部の核心部が出来ていない。 左手アンダー取りは決まったのだが、そのあとの右手寄せがうまくできない。 ここを確実にこなすためのムーブを構想中。

いろいろと行く手を阻む障害も多い(順番待ち12人、膝の故障、指皮損耗、パートナー日替わりetc.)のだが、今年の抱負として「クライミングには言い訳をしない」という誓いを立てたので、何があっても〇〇のせいにしない覚悟で臨む。 

あと4日、10~12便くらいで登れるといいな。 (年内希望)

備忘録

デッドは避けてスタで取れ

右トラバースは手首の返しと右足フラッギング、最後は肩のひねり。

呼吸を止めるな。

フットホールドは点で乗れ。

右トゥフックがカギ。

核心アンダーは気合いではなく、技術で止める。

最後は根性