アモルの明窓浄几

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新潟県中越沖地震の報道を聞いて

2007年07月16日 | 万帳報
本日、7月16日「午前10時13分、新潟・長野で震度6強の地震発生」とのニュースがありました。
皆さんも他人事とは思えなかったことでしょう。
その後のNHKによると、午後7時時点で「6人死亡、700名以上怪我等の手当て」と報道しています。
この新潟県上中越沖を震源とした地震を気象庁は、「平成19年新潟県中越沖地震」(M6.8、震度6強)と命名しました。
小千谷市を震源地とした2004年の「新潟県中越地震」(M6.8、震度7)以来3年ぶり、「能登半島地震」(M6.9、震度6強)からは、4ヶ月ぶりの大型地震です。
当時、新潟県中越地震の余震は、震度が大きくて、回数も多かったのが特徴でした。
今後の余震には、十分な注意が必要でしょう。

日本の国土は、周辺の広い海域まで含めても地球の全表面積の1%程度にしか過ぎませんが、世界地震の約10%は、日本を含めた周辺で起きているそうです。
過去の新潟周辺のマグニチュード7前後の地震を調べてみると、1762年の佐渡島沖地震(M7.0)、1802年の小木地震(M6.8)、1828年の三条地震(M6.9)、1933年の小千谷地震(M6.1)、1964年の新潟地震(M7.5)、2004年の中越地震(M6.8)などがあります。
この内、三条地震と小千谷地震、中越地震は内陸地震ですが、小千谷地震と中越地震は、同じ小千谷市です。又、小千谷市から西北へ約20kmの所が、今回被害の多かった柏崎市です。NHKは、中越地震との震源地間は40kmと報道しています。
小千谷地震が1933年ですから、今回の地震までの74年間にこの周辺でマグニチュード6以上の地震が三度あった事になります。
更に、倒壊した家屋は、古い建物が多いと報道されています。
1981年(昭和56)5月31日以前の建物は、新耐震基準以前の建物であり、耐震性が低いと云われています。

地震は、一度来たら当分来ないのではなく、直ぐ来るのです。そして、古い建物は危険です。
新しい建物でも柏崎市には、刈羽原発があるので、住民は心配されていると思います。
関西地方においても、同様と思われます。
特に、南海トラフに沿って、南海地震と東海地震は100~150年サイクルで繰り返し発生しています。
前回の1944年の東南海地震(M7.9)の二年後に南海地震(M8.0)が発生しています。
地震は、連動するのです。
尚、地震に関する評価、予測等は、下記の「地震調査研究推進本部」をご覧下さい。
  → http://www.jishin.go.jp/main/

今回の被害状況の詳細や地震のメカニズムの解明は、明日以降にはハッキリするでしょうが、亡くなられた方々のご冥福を祈ると共に、負傷者、被災者が最少であることを願いたいと思います。


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