
(1)のつづき
働く妻の就労への理解、ジェンダーの理解、男女の役割分担についての意識の違いなどK先生の標本サンプリングと分析がおもしろい。
「日本版一般社会調査」の2,411人の男性の標本に基づきK先生は「働く母を持つ息子は妻の就労に寛容」という結果を導き出した。
15歳のときに、①母親がフルタイムで働いていた、②フルタイムで働いていなかった。この家庭環境で育った男性について以下の質問項目について見ると、
「夫に十分な収入がある場合、妻は仕事を持たない方がよいか」に賛成する人の比率
①母親がフルタイムで働いていた⇒46.8%
②フルタイムで働いていなかった⇒55.9%
「母親が仕事を持つと、小学校へ上がる前の子どもによくない影響を与えるか」に賛成する人の比率
①母親がフルタイムで働いていた⇒39.4%
②フルタイムで働いていなかった⇒54.6%
これらの結果からわかるのは、男性が結婚相手とどのような家庭を築きたいと考えるかは、自分自身が育った家庭環境にある程度規定されているということだ。
これはとても自然な結論だと思われるかもしれない。そして、興味深いことに、男女の役割分担の考え方に影響を与えそうな、たとえば男性の教育水準や年齢といった要因を統計的に制御しても、分析結果は変わらなかった(差異はなかった)らしい。
やはり、思春期の母親の記憶が、男たちの人間形成に大きな影響を及ぼしているのだ。
この分析にうなずいたのがかくいう私自身だ。
私事だけど、私の母(現役引退)は今でいえばバリバリのキャリアウーマン(美容師であり、昭和の高度成長期には従業員も多く抱え、美容院を経営していた)。 子供の頃から働きながら家事を立派にこなす頑張りやで気丈な母の姿を見て育った。それゆえ、既婚女性が働くことに違和感をまったく感じない。また、もし私が夫となり妻が何かにチャレンジしたいと望めば協力は厭(いと)はない。
まさにK先生の分析どおり、母親の記憶=家庭・環境が選好を形成するものとなっていると思う。
(働くより、家庭に入る・家事が好きな女性はそれはそれでよいことだと思うよ。本人が幸せであることが一番だからね
)
内閣府の調査でも、働く妻に寛容な男性の増加がわかっている。
「夫が外で働き、妻は家庭を守るべき」という考えに賛成する男性は
2000年には56.7%いたが、
2007年には50.7%まで減少している。
以前に「イマドキの男子の意識」をタイトルにカキコしたけど
男性の意識の変化は、男女雇用均等法施行後、男女間の賃金格差の縮小、女性の高学歴化といった要因や、女性の就業率の上昇も理由とされている。
これからの時代、結婚しても共働きしないと生活にゆとり(余裕)なんてもてない人がほとんどでしょう。子供ができても(夫の収入は伸びず)母親も働きに出ないと夫婦で子供を一人前に育て上げる(教育費もかかる)ことすら難しくなってきている。
フルタイムで働く母親に育てられた男性はこれからより増えるだろうけど、それはいいかえれば、フルタイムで働きたい女性の理解者を増やすことにつながるともいえることだね。
働く妻の就労への理解、ジェンダーの理解、男女の役割分担についての意識の違いなどK先生の標本サンプリングと分析がおもしろい。

「日本版一般社会調査」の2,411人の男性の標本に基づきK先生は「働く母を持つ息子は妻の就労に寛容」という結果を導き出した。
15歳のときに、①母親がフルタイムで働いていた、②フルタイムで働いていなかった。この家庭環境で育った男性について以下の質問項目について見ると、
「夫に十分な収入がある場合、妻は仕事を持たない方がよいか」に賛成する人の比率
①母親がフルタイムで働いていた⇒46.8%
②フルタイムで働いていなかった⇒55.9%
「母親が仕事を持つと、小学校へ上がる前の子どもによくない影響を与えるか」に賛成する人の比率
①母親がフルタイムで働いていた⇒39.4%
②フルタイムで働いていなかった⇒54.6%
これらの結果からわかるのは、男性が結婚相手とどのような家庭を築きたいと考えるかは、自分自身が育った家庭環境にある程度規定されているということだ。
これはとても自然な結論だと思われるかもしれない。そして、興味深いことに、男女の役割分担の考え方に影響を与えそうな、たとえば男性の教育水準や年齢といった要因を統計的に制御しても、分析結果は変わらなかった(差異はなかった)らしい。
やはり、思春期の母親の記憶が、男たちの人間形成に大きな影響を及ぼしているのだ。
この分析にうなずいたのがかくいう私自身だ。

私事だけど、私の母(現役引退)は今でいえばバリバリのキャリアウーマン(美容師であり、昭和の高度成長期には従業員も多く抱え、美容院を経営していた)。 子供の頃から働きながら家事を立派にこなす頑張りやで気丈な母の姿を見て育った。それゆえ、既婚女性が働くことに違和感をまったく感じない。また、もし私が夫となり妻が何かにチャレンジしたいと望めば協力は厭(いと)はない。
まさにK先生の分析どおり、母親の記憶=家庭・環境が選好を形成するものとなっていると思う。
(働くより、家庭に入る・家事が好きな女性はそれはそれでよいことだと思うよ。本人が幸せであることが一番だからね

内閣府の調査でも、働く妻に寛容な男性の増加がわかっている。
「夫が外で働き、妻は家庭を守るべき」という考えに賛成する男性は
2000年には56.7%いたが、
2007年には50.7%まで減少している。
以前に「イマドキの男子の意識」をタイトルにカキコしたけど
男性の意識の変化は、男女雇用均等法施行後、男女間の賃金格差の縮小、女性の高学歴化といった要因や、女性の就業率の上昇も理由とされている。
これからの時代、結婚しても共働きしないと生活にゆとり(余裕)なんてもてない人がほとんどでしょう。子供ができても(夫の収入は伸びず)母親も働きに出ないと夫婦で子供を一人前に育て上げる(教育費もかかる)ことすら難しくなってきている。
フルタイムで働く母親に育てられた男性はこれからより増えるだろうけど、それはいいかえれば、フルタイムで働きたい女性の理解者を増やすことにつながるともいえることだね。

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