『アイアンシェフ』脇屋友詞VS山田宏巳

2013-02-16 18:04:00 | Weblog
ミスターパーフェクト脇屋シェフに黒星をつける料理人が出た。

イタリアンの山田宏巳。


実はアマルはこの人とちょっとご縁があります。
まだ彼が名を馳せる前、バスタパスタで雇われ料理長をしている時代のことですが...
(アマルが働いていたリストランテに時々顔を出され言葉を交わしたこともありました)

その後、イタめしブームの到来
新進気鋭のヌバクッチーナシェフとして世の注目を集め、
いつしか山田さんには天才という冠が付けられました。

山田さんがアマルにとっては身近な人だったので

「え~ッ!?、天才?」
なんか、メディアというのはちょっと凡人と違うセンスがあると
簡単に“天才”という肩書きを付けて人の感心を引こうとするあざとさ下種さが
あって頷けないことが多いんだけど...

昨日の『アイアンシェフ』にも山田さんを(ドン底の)天才料理人といったキャッチがあって
???がアマルにはつきまとっていました。

山田宏巳といえば、あの死傷事故、そして大麻所持事件。
すべては彼の傲慢と慢心から出たもの。はっきり言って身から出たサビ”

1度目の交通事故での過失(従業員伊人死亡)で一生かけて償うべき重い十字架を背負っていた彼が
周囲(暖かい友人・料理人・お客様)の援助の元、復活できたところでアマルも驚いたんだけど。

それから幾年月。平成の世になってNHKはじめTVの料理番組、特にイタリア料理関連の番組には
落合さん、片岡さん、そして山田さんの三羽烏が必ずと言っていいほど登場され
日本のイタリア料理普及に尽力されていた中で
山田宏巳・大麻所持現行犯で逮捕のニュース。

「また大変なことやらかしたなッ。」懲りないなぁあの人は、と
(まるでK清水じゃん)人の善意を踏みにじる行為
また悪い癖が出たなと...。

そんな記憶がくすぶるなか昨日は2人の激戦を視聴。

結果は4対1で山田宏巳の勝利。
脇屋シェフ初黒星。

秋元康以外の審査員4名はともに1ポイントだけ多く山田宏巳に軍配をあげた。

テーマ食材は「キャベツ」でこれはやや洋食に有利かなと思えるところがあるんだけど
山田さんのキャベツづくしのコース料理は実に繊細な計算に基づき
それでいて誰も食べたことのない(普通の料理人では思いもつかない)料理を創り出していたね。
今回は(脇屋シェフの料理も素晴らしいんだけど、山田さんの)あれなら
アマルも食べてみたいと好奇心を大いにそそられました。

個人的には“キャベツのスパゲティ白子ソース”にそそられました。
(やはり山田さん。創作パスタに脱帽です)
生クリーム・乳製品を一切使わず、アサリとハマグリで取っただし汁(コハク酸)と白子を合わせて
キャベツのアーリオオーリオと和え、にんにくの唐揚げと柿の種を潰したものをふりかける。
味覚・臭覚・触覚(食感)を満足させてくれる一品ですね。

その昔、若き山田シェフが(日本に冷製パスタなどない・イタリア人も食べたことのない時代)、
フルーツトマトを使った冷製カッペリーニ(見出し画像にあるようなひと皿)を作り出したとき
料理界にそれはそれは大きな衝撃が走りました。

茹で上げたパスタを氷水で冷やして食べるなんて本場イタリアでは考えられない(非常識とされた)時代。
それを山田シェフはイタリア人も納得するモノとして提供し、
本場イタリアでも評価がされそれを真似る料理人が続出していった。

アマルの中での天才は、ダビンチやミケランジェロ、モーツァルト、ピカソやダリといった
神から授けられた天分の域を持った人たちを天才としているので
山田シェフをその域の人たちと同格の扱いができる人かと訊かれたらYESとは言い難い。

しかし非凡・超凡といえる才能をもった料理人であることを昨日の対決で改めて見せつけてくれたね
山田宏巳シェフ。

還暦になってメタボな姿がちょっと悲しかったけど
最大の支援者・見城徹さんが色紙に書いて山田さんを戒められたように
「真面目にね!」そして“誠実に”とアマルもお伝えしたいです。



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*追伸:2/18
先週の『アイアンシェフ:脇屋友詞VS山田宏巳』は多くの料理ファンも注目して観ていたようだね。
番組への感想を投稿するサイトを覗いたら随分この対決について異議の申し立てが(酷評も)多かった。
フジと幻冬舎のたくらみ、山田宏巳のプロモート番組、できあいレース、脇屋シェフがかわいそう
(山田シェフの復活劇に利用された)etc. 
料理人同士の対決以上に演出された今回の山田劇....。
いろいろ感じるところはあるけれど、山田シェフ、「驕れるもの久しからず」身をもっておわかりですよね。
しかし「還暦パーティ」...幸せな人だあなたは。







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