拝啓、Bovensiepen様。

November of 2004, It was love at first sight...

原点・NB8C

2006-10-08 18:19:05 | Car of the past
「なかなかアルピナの話にならないナー」

すみません。どうしてもこの車抜きにblogを進めていくことができないのです。
この車は、私が始めて自力で買った車(もちろん中古車)でもあり、色々学んだ車でもあるのです。ここに来られる方で知らない方はいらっしゃらないと思いますが、一応念のため紹介しておきます。

その車の名はロードスター。
型式名NB8C。1.8L直4を積むFRです。1・6Lのモデルもありました。ちなみにATでした。(免許取得がMTに比べ一週間も早いと分かったためです。暇さえあれば限定解除しに行こうとは思っているのですが、いつになることやら。)
頭に「ユーノス」が付くのは初代の末期モデルまでです。
その初代は有名なNA型。リトラクタブルヘッドライト(ハチロクやFDと似た感じ)がかわいい印象を与える車です。また、NA型は2シーターオープンは市場がないと言われていた当時、世界的にヒットしたモデルです。その影響力はZ3や先代SLKを作らせたほど。ちなみに海外では「ミアータ」と呼ばれています。

私が所有していたNB型はNA型の次のモデルに当たります。
スペックは次の通り。

ロードスター(NB8C)/VS
全長×全幅×全高:3955×1680×1235(mm)
車両重量:1080kg
エンジン:145ps(6500rpm)/16.6kgm(5000rpm)

NB型へのモデルチェンジ直後は重くなっただの、ヒラヒラ感がないだの、ヘッドライトの形状が気に食わないだの色々叩かれたようですが、安全基準の関係で車両重量が嵩む現在の車からすると、かなり軽量の部類に入るでしょう。
ヘッドライトについてはフロント重量が軽くなる分、固定式にして正解だったのではないかと思っています。海外輸出するモデルのため、当時リトラクタブル・ヘッドライト禁止(全ての州ではなかったと思います)のアメリカの法律に合わせた、とも言われています。
運転フィールは「最高」の一言。グレードがVSでしたので(タン内装のラグジュアリー路線)緩いボディとスカスカの足回りでしたが、もともと必死になるクルマではないので、納得して乗っていました。オーナーの中にはロータリー(しかもターボ!)を突っ込む人もいたようですが・・・。

トップを開けると空。適度な風の巻き込みが一体感を誘いました。
決して限界の高い車ではありませんでしたが、さりとてそこまで遅くも無く、転がしているだけでウレシクなってしまうのです。絶妙のボディサイズ(奥多摩でも楽々)が運転好きには堪りませんでした。一種独特ですね、あの感覚は。おそらく「ロードスターワールド」なるものが出来上がって、他の車はどうでも良くなるのでしょう。完全に一人(or二人)の世界。抜かれても大抵は「お先にどうぞ」ってなもんです。わざとツルツルのタイヤを履いて、雨の日滑らせて遊んでいた記憶もあります(笑)カウンター面白かったなあ。
惜しむらくは、彼との付き合いが1年半と短かったことですね。諸事情から出してしまったのですが、今でもあの感覚を懐かしむことがあります。「運転の楽しさ」を感じることの出来る貴重な車でありました。
B3を選ぶ時「運転の楽しさ」を最優先に選ぶことができたのは、間違いなくロードスターと付き合ったからでしょう。

最近のオープンモデルはウエストラインが高すぎ、重量がありすぎ、排気量大きすぎ。(ついでに値段も高すぎ・・・泣)現在惹かれるのは国産では代替わりしたNC型ロードスターか、ボクスター(ノーマルボクスター)くらいでしょうか。次は是非MTで乗ってみたいですね。
でももし次に2シーターを買う時はB3をお嫁に出すということですので、当分ないでしょうが(笑)

画像は静岡県伊東市の堤防にて。

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