ちっちゃな幸せ探して

ツレが亡くなってから2年と2カ月目で転勤になりました。
時々思い出して悲しくなるけど、生きていくだけで精いっぱいです。

忙しい一日

2006-10-03 23:52:11 | お出かけ
今日は、とっても忙しい一日でした。
まず、午前中にでハローワークへ。
いったん家に帰って、20分後にはまたお出かけ。
今度はで、『正倉院フォーラム2006 大阪』へ。
開場12:45 開演13:30だったため、お昼ご飯は食べ損ねました。
終了後、ちょっと早めの夕ご飯を食べて、またで『一万人の第九』のレッスン会場へ。
に帰り着いたのは、22時過ぎでした。





 さて、その『正倉院フォーラム』ですが。
会場に着いたのは、12:35くらい。既に長蛇の列でした。
年配の方が多く、開場と同時に席取りに走る…なんてことになったら、危険だな~と思っていたら、
“10人くらいずつ入り口に誘導して、座席指定券を渡す”という方式だったので、その危険性はなし。
なかなか考えられた良い方式ですね~

で、私たちは、1F席の真ん中辺り、前過ぎず後ろ過ぎず、講演者をまっすぐ前に見られる、とってもラッキーな席でした

 休憩時間を除くと、正味2時間半という短い時間に、

“開演・主催者あいさつ”
“特別講演「天平のセンスとエネルギー」” 東儀 秀樹氏
“基調講演「今年の正倉院展とその見どころ」” 湯山 賢一氏
“パネルディスカッション「宝物献納1250年 過去から現在、そして未来へ」”
 小笠原 好彦氏・道浦 母都子氏・米田 雄介氏
 コーディネーター 坪倉 善彦氏

と、盛りだくさんな内容だったため、皆さん時間が足りなかったようで、ちょっともったいない感じはあったけど、なかなか興味深い話がたくさん聞けました。

 東儀氏は音楽家という立場から、正倉院に伝わっている楽器と伎楽面について。
螺鈿の5弦琵琶があるのですが、現在伝わっている琵琶は4弦で、5弦琵琶は演奏法もまったく伝わっていない。
でも、撥を使うと、撥が当たって傷がつく部分に精巧な螺鈿細工があり、まったく傷がついていないことから、たぶん、手で爪弾いたのであろうと考えられるということや
5弦琵琶なのに、そこに描かれているのは、ラクダの上であぐらをかくようにして4弦の琵琶を演奏している楽師の絵。
そして、その楽師は撥で演奏している。
楽器にそこまで興味がなければ、「すばらしい螺鈿細工だな~」だけで終わってしまいそうなのに、見方によってそこまで広がるんですね
伎楽面は、土や木で作られている成型された面のほかに、布に描かれた面もあるそうです。
それは、横に広~~~く描かれていて、実際に顔に当てたときにちょうどFitする大きさ。かつ目の部分には細い切れ込みが入れてあって、そこからちゃんと見えるようになってます。
で、好奇心旺盛で物を作るのも大好きな東儀さんは、きっちり自分でも作ったものを持ってきて、実際に顔に当てて説明してくれました

湯山氏は16年ぶりに公開される「国家珍宝帳」についてを主に。
聖武天皇の49日に奉納されたものなので、宝物の目録であると同時に、聖武天皇への追悼簿としても素晴らしいそうです。

パネルディスカッションは、時間が短くてディスカッションにはなっていなかったかな。
道浦氏が紹介してくれた聖武天皇と光明皇后の書が興味深かったです。
聖武天皇の書が、とっても几帳面で細い字なのに対して、光明皇后は罫線いっぱいに太く大らかに書かれた字。
人柄が想像できて、楽しいですね~


終了した後、友人と「途中、意識が飛んでたところもあるしな~。アンケートなんて書こう」なんてしゃべりながら、ゆっくり帰り支度をしていたところ。


「あの、お話を聞かせていただいてもよろしいでしょうか」






なんと、読売新聞社のインタビュー受けてしまいました


断る理由もないし、まあいいや。っと、受けることに。

「今日のフォーラムはいかがでした?(のようなこと)」
「え~、そうですね~~~」
(遠くを見ながら、話をまとめているフリ。
実は、空っぽの頭の中から必死で文章ひねり出す私

「1250年も昔に、シルクロードを通って、遠いペルシャから伝わってきた宝物を、あんなにきれいに残している関係者の苦労が偲ばれました」とかなんとか、
1度話し出すと、質問にあわせて結構言葉が出てくる。
(お~、なんか“らしい”こと、次から次へとよく話してるやん、私)と自分のことながら少々感心。
友人も聞きながら「まさか、“意識飛んでた”っとは、言われへんしな~。すごくそれらしいこと話してるやん」と思っていたそう

ここ2ヶ月弱、ほぼ毎日ブログ書いている成果かしら


さらに驚いたことに、地下鉄駅の前で両親と遭遇。
インタビュー受けたし、そのあと買い物もしたし、もうほとんどの人が帰ってしまった後だったのに。
友人を紹介し、「インタビュー受けてん」などなどしばらく立ち話をして
母に「時間があるなら喫茶店でコーヒー飲まない?おごるわよ。お父さんが」と誘われ、
ではなく、早めの夕おごってもらって、私たちは第九レッスンへ、両親は落語を聴きにと別れました。

あ~、盛りだくさんな一日だったわ~


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