ちっちゃな幸せ探して

ツレが亡くなってから2年と2カ月目で転勤になりました。
時々思い出して悲しくなるけど、生きていくだけで精いっぱいです。

こうしゃなあかんこと、ないから

2007-11-10 22:01:46 | 映画
「こうしゃなあかんこと、ないから」

河瀬監督とうだしげきさんの舞台挨拶付きで『殯の森』を観てきました。
映画上映の前に挨拶があったので、映画の内容に触れることは出来ないからか、
父の聞いた挨拶とはずいぶん違ったらしいです。
父は、上映後に挨拶のついている回に行ってました。
「最初だから、固くなってたんかな~」とは、父の談。

うださんは、初めての役者体験で、主役で認知症患者という難しい役どころ。
最初、フィルムが回りだしたときは、視線がきょろきょろしてしまって困ったそうです。
「もう言ってもいいよね?」と監督に確認してから
「水割り3杯飲んでから、出ました」と明かしてくれました。
カンヌでも、通訳のカロリーヌさんがいたずら好きで
「主演男優賞取ったら、挨拶しないといけないから、考えといてくださいよ?!」と言われて、頭真っ白になっちゃったんだそうです。
真千子ちゃんも、同じことを言われて、おろおろしているのが丸わかりだったんだって。
 それと、前歯が抜けている話もしてました。
撮影に入る少し前に、差し歯が抜けたんだけど、治そうと思ってたら、河瀬監督に
「そのままのほうがいい」と言われて、抜けたまま撮ったそうです。
歯が抜けていると、3~4歳は老けて見えるから。
(それ聞いていたので、映画の、しげきさんが笑って歯が見える場面では、あちこちでクスッという声が聞こえました)
撮影が終わって治したんだけど、カンヌに行く前にもまた取れたんだって。
で、役といっしょだからこのままで良いかと、そのままカンヌに行き、
帰ってきても入れてないんだって。
監督に「映画撮り終わったから、入れても良いのに」と突っ込まれてました。



一番上のセリフは、グループホームの主任さんの口癖です。

しげきさんが、命よりも大切にしているリュックサックを触ってしまって
怒ったしげきさんに突き飛ばされて怪我をした真千子を車で家まで送ったときにも言っていて、そこでグッと来て、涙してしまいました。
いつも飄々と、暖かく大らかに入居者と介護福祉士を見守っている主任さんが、
「私、いつも、『ああしないといけない、こうしないといけない』と思ってて。
私の大切な人が「こうしゃなあかんこと、ないから」と言ってくれた」と、
はにかみながら話していたのが、“完璧に見える人でも、いろいろあるんだな~”ってホッとしましたね。

森に入ったあたりから、時間の流れがわかりにくくて、
わざとそういう現実感から離れるようにしているのかな~?と思ったり。
その前に、急に道幅が変わったわけでも、なにかアクシデントがあったわけでもなく
運転席側の前輪を脱輪することって、あんまり無いよな~と思ったり。
半分ドキュメンタリーかと思うような映画だから、余計にそんなことが気になったのかもしれません。

パンフの脇の柿は、尾野真千子さんの地元、西吉野の柿です。
今日は、真千子ちゃんは来られなかったので、初日プレゼントということで、全員に配られました。
手のひらが隠れるくらい、大きな柿なんですよ~


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (まこ)
2007-11-11 13:45:47
凄い。舞台挨拶付って
私見たことない
感動が倍増するね
最後の方は流れが変わっていて
なんだかなーと、感じたのね
でも、柿のプレゼントは嬉しいね
私、柿好きだから
余計そう思うのかな
日々、盛りだくさんの充実の日を送られて
心豊かになりますね
返信する
私も初めて (ally)
2007-11-12 16:33:38
舞台挨拶付きは、私も初めてです。
混んでいるところ嫌いなので、初日にもほとんど行かないですよ~

流れが変わったわけじゃないんだけど、
その日のうちのことなのか、翌日になっているのか、
わからなかったの。
日の差し具合が、夕方っぽく思えて。

柿のプレゼントは、私もうれしかった~♪
“抽選で”なら、ありがちだけど、“全員”だったし。
抽選なら数を決めておけるけど、全員だと多めに用意しないといけないでしょ。
それを用意してくれたのが、うれしかった。
返信する