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認知症と向き合って

認知症の介護を終えて
18年間の介護生活を振り返って~

苦悩の日々 Ⅱ

2008年10月20日 00時08分59秒 | Weblog
 苦悩の日々 Ⅱ

母の通院している病院は、精神科病棟、認知症病棟、身体疾患合併症病棟、

重度認知症デイケアセンターがあります。

市民病院におられた知人の先生が、こちらの病院で院長をされていたので、

我が家からは、少し遠く、通院するには少し大変だったのですが、

とてもすばらしい先生なので、通院していました。

たくさんの患者さんが来られていて、待合はいつも混雑していました。

認知症の方や、精神科の方たちも多く、人間社会の複雑さを感じました。


一昔前に、お隣に住んでいたお家に、母と遊びに行きました。

事前に母の状態が、認知症であることを、知らせていました。

相手の方は、母の手を握って、喜んでくれましたが、母には笑顔もありませんでした。


その家族の方たちが、昔話やらいろいろ楽しく過ごせるように、気を使ってくれていても、

まったく無表情でした。

昼食も用意してくれていたのに、ほとんど食べませんでした。

久しぶりに会えたのに、じっと座ったまま、目がうつろな状態で、

家に帰りたい、家に帰りたい・・・・・

まだ時間が早いから、家に帰らなくてもいいので、ゆっくりしたらいいからと、

言われても、子供のように聞き分けのないことを言い出す母・・・・


その家の人たちもどうしたらいいのか、きっと困惑されていたと思います。

そのうちに一人で、3階まで上がり(お家は3階建て)、窓からしばらく景色を

眺めていたので、何か懐かしいことでも、考えているのかと思っていたら、


ここから飛び降りたら、死んでしまうかな?

その言葉にみんな絶句・・・・・

この言葉に、油断できない、母から目を離せない、とても恐怖を感じました。

このまま、長くお邪魔するわけにもいかず、帰ることにしました。


楽しく過ごせたはずなのに、何も楽しくなかったようでした。

何をどうすれば、母が楽しく過ごせるのか、笑顔がもどるのか、

とても悩みぬいた日々でした。


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コメント (4)
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