勃発!第3次世界大戦 World War Ver.3.0 | |
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嘘かまことか?
こういう暴露もののような、
トンデモ本のような類いの本を読む場合、
あんまり真に受けない、という姿勢がいるような気がする。
著者のベンジャミン・フルフォードは一貫して
アメリカ政府を叩いてきた。
9・11の自作自演説を熱っぽく唱えたり。
アメリカの政府を牛耳っている勢力が
日本の敵の敵を使って日本支配を着々と進めているんだよね、
この本によればさ。
統一教会とか創価学会とかを隠れ蓑として!
CIAを悪と決めつけ、イルミナティと同一視したりさ。
まことに凄い本でした。
だってさ、お金儲けのために中国と日本が
戦争するように仕向けているやからがいるってさあ、
それを本にして恐怖をあおっているだけなんじゃん。
あんたこそ、売りたいから(お金儲けのために)こんなタイトルの本を
出したんじゃん、てかんじ。
アメリカと日本がぎくしゃくして得をするのは誰だ、と
考えてみる。いや、
考えてしまった。
とにかく、本当にやばい話ばかりであるが、
本当にヤバい話なら出版さえもおぼつかないはずだ。
本人は著書の中で、殺されかけた話を書いているけどね。
さて、
日本はアメリカに利用されているだけだ、と
声高に言いたい気持ちは分かる、
でもさあ、強欲なのは日本の方かもって、
どこかで私は思ってしまう。
利用され、お金を吸い上げられ続けて来たとしても
私利私欲に走る輩がこの国に多かった、てことなんじゃんと
日本国の現状に悲しくなったりするだけのことであって、
売国奴がいなくならない限り、
アメリカが日本を利用するのは当たり前のことじゃん。
強欲同士、相互依存てやつでしょ。
危ない、危ない、
こういう本は本当に危ない、
この本の内容を信じるのは自由だ。
きっと信じる価値があるのかも?
世界をごく少数の人間たちが牛耳っている、ということを
まじめに信じれば信じるほど、この著者が言っている
「そういうやつらと戦っていこう、目覚めろ、日本人」なんて気持ちは
逆に失せていくわけなんです。
無気力に刹那的に生きる決心をするために、
この本を読むのは多いに役立つかもしれない。
フリーメイソンとかイルミナティ?(だっけ)とか
ロスチャイルドとかロックフェラーとか、
アジアの王族とかまことしやかでありがちな名前が登場するんだけど、
ふーん、とあまりにあいまいで
核心にまったく迫っていない肩すかしの本でした。
ベンジャミンさん、
印税が入って、きっと美味しい思いをしてきたんだな、うん。
お金返して~!