ロスチャイルド〈上〉―富と権力の物語デリク ウィルソン新潮社このアイテムの詳細を見る |
上巻と下巻とあります。
おーとっても読むのが大変、と思いきや、面白くて
3日で読み切ってしまいました。差別されゲットーで
ただ信仰と共に生きていたあるユダヤ人一家が
貴族階級にまでのぼりつめ、本当の大富豪になる実話です。
さて、ロスチャイルドはゴールド、有価証券、ワイン、
競争馬、水力発電とその莫大な資本金で一家の富を
増やし続けるのです。でも、ロスチャイルドは慈善事業も
同時に行ってきたのです。決してそれをひからかすことなく、
人知れずやってきたことも数多いのでした。
才能豊かで根性のすわった忍耐強いファミリーの話です。
ユダヤ人陰謀説など、凡人のやっかみにすぎないのかもねえ。
きっと実像は真摯な事業家にすぎず、
その進取の気性は見習うべき点でしょう。
いやあ、お金に翻弄されるのがバカらしくなりました。
だって、結局こういうロスチャイルド一族のような人たちが
結託して(ニューヨーク、パリ、ロンドン・・・・と散らばっている)
世界の経済の行方を決めるのですもの。私はそんな重責を
負わずにすんで(悪魔だったらそれを楽しんで、人を
破滅に陥れたり意のままにするでしょうが)、
ラッキーかと思いますわあ。ロスチャイルド一族に幸あれ!