川辺川ダム治水、発電に絞り着工急ぐ

川辺川ダム、農水省は断念　治水、発電に絞り着工急ぐ(共同通信) - goo ニュース
熊本県の川辺川の水を使う国営農業利水事業で、農水省は３１日までに、川辺川ダムの利用を断念する方針を国土交通省に伝えた。ダム利用に反対論が根強いためで、既存の導水設備を使い事業を行う。国交省はダムの利用目的を治水、発電に絞った計画に変更し、ダム本体工事への早期着工を図る考えだ。

＊＊＊以上一部引用＊＊＊

正直、川辺川ダムはイランのではなかろうか？

計画時は利水との事だったが、用途がなくなったことや受益農家への負担増により、受益地域から不要論がでています。
それ以前に、国が集めた受益者の同意書にもかなり問題がありました。
明らかに筆跡が異なっていたり、既に死亡された方の署名があったりと・・・。
今回の工事の口実にしている治水や発電ですが、これらも必要なのか疑問です。

治水に関してですが、川辺川と球磨川の合流する相良村や人吉市では滅多に洪水は発生していません。
数年前の大雨の時はヤバかったようですが・・・。
巨額の投資をしてダムを建設するより、ダム以外の治水を考えるべきです。
また発電については、川辺川流域には複数の発電所があります。
さらに発電所を設置する必要はないのではないでしょうか？
電力系統的に見ても必要ないと思います。

なんとしても工事を進めたい真意は、既に周辺工事がかなり進行している事が上げられます。
ダム本体工事はまだですが、周辺の道路工事や五木村の移転も殆ど終了しています。
移転された方々にしてみたら、今更「中止する」って言われても困るかもしれませんが、本当に必要なのか考える必要があると思います。

現状の川辺川は本体工事に取り掛かっていないとはいえ、予定地周辺は造成が進み見るも無残な姿です。
ダムが建設されると水没する箇所の木々は枯れ果てます。
球磨川に市房ダムがあるのですが、水位が下がると本当に無残な姿を晒します。

川辺川は鮎も取れる水の綺麗な川です。
過去の計画に固執するのではなく、将来へ自然を残すという観点で工事の是非を判断して欲しいと思います。
安部総理のおっしゃられる「美しい日本」はココにあります・・・。