シリウスの環

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初めの主旨から大変革・・・。

国連安保理、海自参加の対テロ戦に謝意示す決議採択

2007-09-20 21:43:24 | ニュース
国連安保理、海自参加の対テロ戦に謝意示す決議採択(朝日新聞) - goo ニュース
国連安全保障理事会は19日、来月半ばに期限切れを迎えるアフガニスタンの国際治安支援部隊(ISAF)の任務を延長する決議を賛成14、棄権1で採択した。決議には、日本が海上阻止行動で参加する米国主導の対テロ作戦「不朽の自由」(OEF)への「謝意」が初めて盛り込まれた。ロシアは「海上阻止行動についてこれまでになかった新たな文言が盛り込まれている。全会一致にはもっと時間が必要だ」として棄権した。

***一部引用***

安保理による謝意決議を受け,民主党は「茶番だ」と批判しているようです。
国連決議を至上命題とする民主党は,どうするのでしょうね。

民主党を始め脳内にお花を栽培している方々は,国連を過度に重要視します。
しかし,国連は国家間の利害を調整する場でしかありません。
公正中立な組織ではありません。
これは,過去の決議や常任理事国の拒否権をみれば明らかなのではないでしょうか。
国連には台湾問題もあります。
中華民国(台湾)は,1971年まで安保理常任理事国でしたが,中国(中華人民共和国)にとって替わられ,その後一般加盟の申請をしても国連決議2758号に基づき却下されています。

※国連憲章第23条には「中華民国、フランス、ソヴィエト社会主義共和国連邦、グレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国及びアメリカ合衆国は、安全保障理事会の常任理事国となる」と記載されいるため,中華民国の権利を中華人民共和国が継承したとされています。

パレスチナ解放機構(PLO)は国連にオブザーバー参加していますが,台湾はそれすら認められていません。
また,現行の国連憲章には敵国条項として第2次世界大戦時の敵国が記載されています。

※1995年の国連総会において上記条項の削除を求める決議が採択されましたが,国連改革の遅延などにより未だ改正されていません。

国連の存在を全否定するつもりはありませんが,過度に期待や依存するのは危険だと思います。

国連決議を最重視する民主党ですが,今回の決議は「日本政府の要望によるもの」として批判しています。
たとえ日本政府が要望したとはいえ,圧倒的多数で採択されました。
にも関わらず,批判する民主党の姿勢はいかがなものでしょう。
自分たちの都合に国連を利用し,都合が悪い決議は批判する・・・こんな政党が信頼できるのでしょうか?
少なくとも私は信頼はできません。

民主党の姿勢は,「政策を実現するために政権を取る」ではなく「政権を取るためには何でもする」としか見えません。
年金の横領問題については民主党の声が聞こえないのは何故なのでしょう。
民主党の支持母体が組合だから,声高に言えないんでしょうけどね。

ともあれ、日ごろ国連中心主義を掲げながらいざ自分たちに都合が悪くなるとそれを受け入れない民主党に政権担当能力があるか強い疑問を感じずにはいられません。

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