シリウスの環

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初めの主旨から大変革・・・。

飛行船で東京遊覧はいかが JTB、東京で11月から

2007-10-24 21:32:09 | ニュース
飛行船で東京遊覧はいかが JTB、東京で11月から(共同通信) - goo ニュース
JTBは23日、全長75メートルで世界最大の飛行船「ツェッペリンNT」による東京上空の遊覧クルーズを11月から始めると発表した。

***以上一部引用***

さて,「ツェッペリンNT」による東京上空遊覧クルーズが始まるらしいです。
この「ツェッペリンNT」ですが,搭乗人員14名、全長75.0m、高さ17.4m、最高時速125kmの世界最大・最新鋭飛行船で,付属品・訓練費用を含めた価格は13~15億円といわれています。
遊覧の費用がいくらかはわかりませんが,かなり高額になることが予想されます。
それでも搭乗するセレブリティな方々はいるでしょうし,クリスマスとかは予約でいっぱいになるんでしょうね。

飛行船と聞いて思い出されるのは,「ヒンデンブルグ号」爆発事故でしょう。
これは1937年5月6日に米国で発生したドイツの硬式飛行船の爆発炎上事故です。
乗員・乗客97人中35人と地上の作業員1名が死亡し,この時の事故は写真や映像で記録されており今でも多数の方が目にしたことがあると思います。
事故の原因は不明ですが,船体に蓄積された静電気が外皮に着火した説が有力となっています。
この説は1997年にNASAの元研究員アディソン・ベインによって唱えられました。
ヒンデンブルグ号の外皮塗装は酸化鉄とアルミニウムの混合塗料が用いられており,これはテルミットと同じ成分です。
テルミットは焼夷弾にも用いられ,着火するとアルミニウムは金属酸化物を還元し高温を発生しながら激しく燃焼します(テルミット反応)。
他の要因として,気嚢内のガスがヘリウムではなく水素だったことも上げられます。
当初はヘリウムを用いる予定でしたが,アメリカの当時の法律でヘリウムガスの輸出が禁止されていたため水素ガス使用に変更されました。
水素は非常に燃えやすい性質のためテルミット反応が促進され,極めて短時間でヒンデンブルグ号は燃え尽きたと思われます。

現在では塗装材料も改良され、気嚢内のガスもヘリウムになっているため、ヒンデンブルグ号のような事故が起こる可能性は極めて低いといえます。
現在社会では、飛行船に乗る機会なんて滅多にないと思いますけどね。
私も機会があれば乗ってみたいものです。

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