シリウスの環

時事問題を弄るblogと化してしまいましたw
初めの主旨から大変革・・・。

北朝鮮がミサイル発射訓練 他

2006-10-30 21:56:47 | ニュース
北朝鮮がミサイル発射訓練 先週、地対空など5発(共同通信) - goo ニュース
韓国紙、朝鮮日報は30日、北朝鮮の朝鮮人民軍が先週、地対空ミサイルと空対空ミサイル計5発を訓練の中で発射していたと報じた。
政府関係者の話として伝えた。北朝鮮の西部地域の訓練場で射程が35-50キロの地対空ミサイル「SA2」などが発射されたとしている。空対空ミサイルに関する詳細は分からないという。
同紙によると、北朝鮮は今月9日の核実験の実施以降、戦闘準備態勢を点検する訓練を継続している。専門家からは、ミサイル発射訓練は核施設に対する米軍の空爆を想定したものではないかとの見方も出ている。

***以上引用***

今回、北朝鮮が訓練を用いた「SA2」はロシア(旧ソ連)が開発し、1957年から部隊配備された地対空ミサイルです。
北朝鮮には、このミサイルが300機以上配備されていると言われています。
このSA2ですが、実戦配備はベトナム戦争の頃です。
実際にベトナム戦争で使用され多数の米軍機を撃墜を記録しましたが、誘導方式が無線指令であるため米軍によるECM(電子妨害作戦)によって撃墜率は低下していきました。
他に米軍の高高度偵察機U-2を撃墜した記録を持ちます。
このミサイルは2段式(1段目:固体燃料、2段目:液体燃料)で構成されています。

気になったのは、空対空ミサイルの訓練です。
北朝鮮に配備されている戦闘機は下記のとおりと言われています。
 ・MiG-29
 ・MiG-23
 ・MiG-21
 ・MiG-19
 ・MiG-17
どの機体を使って訓練が行われたのでしょう?
また、使用された空対空ミサイルは??
恐らくAA-2じゃないかと思うんですが、確証は当然ありません。
AA-2であれば、上記の機体全てで使用でるってのが根拠なんですが・・・。
現在の北朝鮮の状況で稼動状況を考えるとMiG-21が使用されたのではないでしょうか?
この機体は古いだけに構造もシンプルで整備も容易であるため、それなりの稼動率があると思います。
MIG-29は飛べる状況にあるのかな?
虎の子の機体だから損耗を抑える状況だと思われます。

今回の訓練は対空ミサイル主体の訓練のようですので、明らかに米軍による航空爆撃を意識しての訓練だと容易に想像できます。
どうやら、譲歩する気は全くないようですね。

さて、ロシア(旧ソ連)の武器が出てきたところで別のニュースです。

露の武器輸出急増 途上国向け、米抜き1位 米議会報告
米議会調査局は29日までに、1998年から2005年にかけての発展途上国への武器輸出報告書をまとめ、05年の武器売却契約で、ロシアが91年の旧ソ連崩壊後初めて米国を抜いて第1位となったことを明らかにした。報告書はイランへの地対空ミサイル輸出などが懸念されると強調、中国からイランと北朝鮮にミサイル技術が渡っていることも指摘している。
ロシアが05年に発展途上国と交わした武器売却契約は70億ドル(約8200億円)で、04年の売却実績54億ドルを大きく上回った。売却側はフランスが2位(63億ドル)、米国が3位(62億ドル)。武器を購入する発展途上国側はインドが1位(54億ドル)、サウジアラビアが2位(34億ドル)、中国が3位(28億ドル)だった。

***以上一部引用***

米国の武器輸出1位の印象を持っている人もいるかと思いますが、米国はロシア、フランスに続き3位です。

ロシア製の武器は安価なため、発展途上国で導入されるケースが多いです。
もっとも、その後の維持コストはそれなりにしますが・・・。
中国は武器を輸入していますが、ロシア製武器のライセンス生産を行い輸出もしています。

米軍は武器の輸出に関しては、制約があります(議会の承認が必要で敵対の可能性のある国には輸出しない等)がフランスはあまり節操がありません。
中国にラファール戦闘機を輸出しようとして、EU内で反対された経緯もあります。
フランスから見れば、中国の軍事力が増大しようが関係ないって考えなんでしょうけどね。
当然、日本は反対してました。

冷戦が終わったとはいえ、日本の周辺はいまだ軍拡を行っている国があります。
現状では渡航能力の関係で日本に攻め込む可能性が低いとはいえ、万が一に備える必要があります。
後になってから「しまったーーっ!」ってならないためにも・・・。

最新の画像もっと見る