I.D.S.

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外交の麻生

2007-03-24 00:26:57 | 外交
●中東外交「青い目、金髪は駄目」=人種引き合いに日本の貢献強調-麻生外相発言(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2007032100407
 麻生太郎外相は21日午後、長崎県時津町で講演。日本独自の中東和平外交として、ヨルダン渓谷の開発を進める「平和と繁栄の回廊」構想に触れ、「米国人にできないことを日本がやっている。日本人というのは信用がある。青い目で金髪だったら多分駄目よ」と述べた。
 外相は「われわれは幸いにして黄色い顔をしている。そこ(中東)で搾取をしてきたとか、ドンパチ、機関銃撃ったとか一回もない」と語った。中東での日本の貢献を強調するのが真意とみられるが、外交と人種や外見を重ね合わせた表現には欧米などから批判を受ける可能性がある。



正直危険な発言だと思います。日本が中東外交の中心になると宣言したのと同じ事ですから。パレスチナはイギリスの華麗なる三枚舌外交によって中東は今に至っても不安定なままです。とは言うもののこういった経緯がある故に中東の人達は欧米人に信頼感を持っていないのではないでしょうか。麻生外相の発言はそういったことを指摘したかったのでは?マスコミは視聴率のタネにしたいみたいですが、世論をリードしていると言って憚らない連中の理解力が低レベルだということを証明してしまうだけになりそうだからやめておいた方がw

下手をすると欧米諸国から厄介を押しつけられて、それで終わりかもしれません。そういう危惧はどうしても抱いてしまいます。しかし、麻生外相の外交能力は秀逸です。

●6カ国協議の真実とは 威力発揮した“ロシアカード”(フジサンケイビジネスアイ)
http://www.business-i.jp/news/sato-page/rasputin/200703150012o.nwc
 麻生外相が組み立てた連立方程式は見事だ。(1)拉致問題が具体的に前進しない限り、日本は北朝鮮にビタ一文出さない(2)ロシアは北朝鮮が債務を処理しない限り、新たな経済協力はしない。この2原則を日露が堅持することで、北朝鮮を締め上げる。ここで一つ謎かけをする。

 「日露が戦略的に提携し、ロシア極東の資源開発を本格的に行うならば、巨額の資金が動き、経済発展が見込まれる。北朝鮮をこの流れに加えてもいい。ただし、それには条件がある。核兵器の不拡散と日本人拉致問題の解決だ。北朝鮮が条件を飲まないならば、歴史をよく思いだすことだ。帝国主義化した日本とロシアによる朝鮮半島への影響力を巡る対立が日清戦争、日露戦争を引き起こした。もし、日本とロシアが本気になって、悪い目つきで北朝鮮をにらむようになったら、どういう結果になるかわかっているんだろうな」という内容のメッセージを金正日に送るのだ。


長いから一部だけを転載します。しかしながら、日本の対北外交の目的とかなり近いところを指摘している記事だと思うので、ぜひ一読していただきたいです。

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