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ウミさん、今日を語る

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悪魔の取引(ロバート・ラドラム)

2008年11月08日 | Weblog
 ロバート・ラドラムの「悪魔の取引」を読みました。戦争サスペンスです。
ロバート・ラドラムといえば、マット・デイモン主演のジェイソン・ボーンシリーズの原作者として有名です。スパイ小説の巨匠といってもいいのでないでしょうか。

ストーリーは、第2次世界一戦対戦中ナチス・ドイツは、厳しい戦況となりつつあった。だがナチス首脳部の一部は戦況を盛り返した上で、降伏を画策した。
それは、アメリカが開発できていない戦闘機のための高高度ジャイロスコープの設計図とドイツがロケットに必要とするダイヤモンドの交換であった。

まさに、双方が戦力を高めるため死傷者が増えるのを顧みない悪魔の取引であった。当然、外部にこのことが漏れれば関係者は破滅となる危険な取引である。

主人公は、アメリカ軍情報部のスポールディング中佐。彼は、中立国アルゼンチンでのこの取引を成功させるべく詳細を知らされないまま送りこまれたのであった。
仲介者は冷酷なユダヤ系ドイツ人。スポールディングは、取引終了後彼を消す指令を受けていた。

だがそこは血で血を争う情報戦が繰り広げられていた。壮絶な撃ち合いの中、スポールディング中佐は指命を果たせるのか。

この作品は、彼の初期の作品ですね。なので、前半(上巻)かなり話の展開が遅くかなり読むのに苦労しました。後半(下巻)からは、将棋の駒に過ぎなかった中佐が悪魔の取引の全貌を掴もうとするスリリングな展開に引き寄せられました。

一部の軍首脳の暴走は怖いですね。折りしも日本でも侵略はなかったと主張する幕僚長が更迭されました。どこでもありうる話なのでしょうね。


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