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JDR.小野明夫 プロフィール

ブログをこちらで公開いたします。

富士フイルムホールディングス・古森重隆氏の経営哲学

2020-09-29 09:47:34 | 日記

JDR.株式会社の小野明夫です。
経営哲学について紹介します。

富士フイルムは2000年以降に大きな変革を遂げます。それは言うまでもなくトップである富士フイルムホールディングス古森重隆氏が持つ経営哲学でリーダーシップを発揮したことに起因しています。
根本には、自分たちの会社を支えてくれている社員や家族そして顧客や株主のためには、会社を継続・発展させなければならないという強い信念があります。

そのためには、過去の成功体験を捨て、そこから脱却するとことも厭わないという考えでした。
富士フイルムは写真関係のメーカーとして大きく成長し、優良企業として業界のトップを走っていました。

ところが、技術革新のうねりから、アナログ技術からデジタル技術への転換を余儀なくされます。
そこでアナログの代表であるフイルム事業から撤退し、デジタルへ大きく舵を切ります。多くの社員に希望退職を願うこともし、リストラを成功させます。

そして医療機器や化粧品に重点を置きながら、先進技術を取り入れ、見事に会社を立て直したのです。
同社の先進研究所には梟の像がありますが、ローマ神話の女神ミネルバは、ひとつの時代が終わると夕暮れに梟を放ったという話にちなんだとされています。

JDR.株式会社 取締役会長
小野明夫


フリンジ・ベネフットで会社をマネジメントする

2020-09-08 10:00:00 | 日記
JDR.株式会社の小野明夫です。
マネジメント理論について紹介します。

フリンジ・ベネフットは会社が従業員に対して与える経済的なサポートで、給料は含まれません。
福利厚生が充実している会社はフリンジ・ベネフットに対する取り組みが熱心という考え方が出来ます。

会社をマネジメントするときに福利厚生は非常に大事なもの。
従業員のモチベーションを向上させることができますし、生活の満足度を上げてクオリティオブライフの観点でもメリットがたくさんあります。

例えば家賃の補助をしてくれたり、社宅や寮を完備している場合はフリンジ・ベネフットに対して前向きと言えます。
従業員の金銭的な負担を軽減することで働きやすい環境を作り、モチベーションを上げてもらって仕事に還元してもらいます。

お互いにメリットがあるので、フリンジ・ベネフットを積極的に取り入れている会社が多いです。
交通費などもフリンジ・ベネフットの一部なので、交通費を支給しているところがたくさんあります。

フリンジ・ベネフットの全てが福利厚生として認められているわけではないので、難しいシチュエーションも存在することもあるのは事実です。

JDR.株式会社 取締役会長
小野明夫

ToBeモデルを活用すればマネジメントの目標管理が実現できる

2020-08-02 11:50:55 | 日記
JDR.株式会社の小野明夫です。
マネジメント用語について紹介します。

ToBeモデルは人材マネジメントにおける目標設定でよく使われる用語です。
このToBeと並んで使われる言葉がAsIsです。

AsIs(アズイズ)とは現状を意味する言葉であり、ToBeはこれからの将来や未来(=あるべき姿)を表しています。
まず現状がどのようになっていて将来的にどうなりたいのかを言語化したり共通認識したりすることで、あるべき姿に到達していない要因(ギャップ)を発見することで取り組むべきものは何かを見つけ出します。

わかりやすい例だと売上が目標に達していない場合、何が要因なのかを深堀していきます。営業の行動量なのか、行動するために引っかかっている余計な事務作業なのかなどを引き出していきます。
例えば見積もりや請求書・納品書の作成に時間がかかっている場合は、その部分をシステムで効率化することで事務作業の時間を減らし営業活動の時間を増やすことで工数が増えるかもしれません。

逆に取引先の数が少ないという結果であれば、候補企業を増やしたり海外展開などまだ市場として進出していない領域への挑戦を検討することになります。

JDR.株式会社 取締役会長
小野明夫

Uberを創設したトラビス・カラニックの経営哲学

2020-07-12 10:40:44 | 日記
JDR.株式会社の小野明夫です。
経営哲学について紹介します。

タクシーの配車サービスを中心に、世界70カ国450都市以上で展開しているUberの創設者であるトラビス・カラニック氏は、「自らはドライバーや車両を保有せず、移動のニーズに応えることを目指す。それは、既存の業界に「破壊的な革新」をもたらす」と言いました。
サンフランシスコであまりにもタクシーがつかまらない実体験をもとに、このUberを立ち上げたと言われていますが、それが本国アメリカにとどまらず、わずかな期間で全世界へと展開させていくビジョンの大きさと経営手腕には目を見張るものがあります。

トラビス・カラニック氏は、大胆な発想と強靭な行動力によって、固定化された概念を破壊し柔軟性を持たせることで、今まで誰もやったことのないニッチな分野を切り開いていくことができるということを証明した人物の一人と言えるでしょう。
「既存の常識、慣習、固定観念への挑戦」が彼の経営哲学でした。

設立からわずか6年で評価額500億ドル企業へと成長させたわけですが、一方で問題も多く、彼の性格が災いしたとも言われています。
2019年には電撃的にCEOを退いています。

JDR.株式会社 取締役会長
小野明夫

マネジメント用語「多面評価」

2020-06-21 10:39:58 | 日記
JDR.株式会社の小野明夫です。
マネジメント用語について紹介します。

「多面評価」は「360度評価」という呼び方もされる、社員の能力を総合的に評価するための人事マネジメント用語です。
一般的な企業では人事の評価とは多くの場合、上司からの評価を意味します。

そのため社会人を主人公にしたドラマでは、必ずといっていい程に部下の手柄を横取りして上司のご機嫌をとりをすることで、出世する悪役が登場するなど、悪い意味で要領のいい人間が社会的に成功し、そうでない人間が割を食う構造となっており、企業の腐敗と衰退の原因となっていました。
こうした問題を解決するために考案、導入されつつあるのが、上司からの評価だけでなく同僚や部下など、複数の方向からその人物の能力を評価する多面評価なのです。

多面評価はメンタルケアの側面からも有効な施策だと言われています。
これは人間が自分に厳しい評価を受ける際に、特定個人からの意見よりも複数の人間からの意見であった方が、納得して受け止めることが出来るという性質を持っているためです。

また周囲の人間の評価が自分の出世や報酬額に影響する体制は、それだけでハラスメントの予防に役立ちます。

JDR.株式会社 取締役会長
小野明夫