JDR.小野明夫 プロフィール

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マネジメント用語「多面評価」

2020-06-21 10:39:58 | 日記
JDR.株式会社の小野明夫です。
マネジメント用語について紹介します。

「多面評価」は「360度評価」という呼び方もされる、社員の能力を総合的に評価するための人事マネジメント用語です。
一般的な企業では人事の評価とは多くの場合、上司からの評価を意味します。

そのため社会人を主人公にしたドラマでは、必ずといっていい程に部下の手柄を横取りして上司のご機嫌をとりをすることで、出世する悪役が登場するなど、悪い意味で要領のいい人間が社会的に成功し、そうでない人間が割を食う構造となっており、企業の腐敗と衰退の原因となっていました。
こうした問題を解決するために考案、導入されつつあるのが、上司からの評価だけでなく同僚や部下など、複数の方向からその人物の能力を評価する多面評価なのです。

多面評価はメンタルケアの側面からも有効な施策だと言われています。
これは人間が自分に厳しい評価を受ける際に、特定個人からの意見よりも複数の人間からの意見であった方が、納得して受け止めることが出来るという性質を持っているためです。

また周囲の人間の評価が自分の出世や報酬額に影響する体制は、それだけでハラスメントの予防に役立ちます。

JDR.株式会社 取締役会長
小野明夫