あきみ家のにゃんこ・Part２～今は亡きパクちゃん

あきみ家には以前もう１匹の猫がいたのでございます　

ちょうど１年前の今頃、帰宅途中にコンビニに寄ったところ、薄汚れてガリガリに痩せた貧相な１匹の白い猫が「にゃうにゃう」とすり寄ってきました。

普通ノラ猫は警戒心が強くて人間には近寄って来ないのですが、この猫は妙に人なつこく接してきました。

コンビニの方に聞いたところ「だいぶ前からこの辺をうろうろしてて、他の猫か人間かわからないけどいじめられて血が出てる時もあったんだよ」とのこと。

ノラ猫を保護してたらキリが無いので普段はスルーしているのですが、この時ばかりはあまりにも可愛そうで「家においで」と車に乗せて連れ帰りました。

すぐに動物病院へ連れて行き診て頂いたところ、先生から「白血病とエイズに感染しています。それに年もとってるので長くないかもしれないですね」と。

家族になった日の姿。ガリガリ。

しかし、このまままた放り出すことは出来ないので「パク」と名付けて家族の一員に迎えることにしました。

我が家には先住猫の「パズー」がいるのですが、超ビビリのパズーは案の定、遠巻きにパクを見るだけ。しかも、パズーが近寄るとパクは野良生活も長かったためバシッと手が出る始末。２匹で仲良くやってくれるかなと言う甘い考えは一瞬にして吹き飛びました。

パズーには予防注射をしていたのでパクの病気に感染する心配は無かったのですが、念の為にパクは娘の部屋に隔離して飼うことにしました。

娘のお腹の上に乗って甘えてる。

パクはツンデレのパズーと違い、とにかく甘え上手でした。パズーはやらない「ふみふみ、ぎゅうぅ～」とかお腹の上にのってゴロゴロとか。これはきっと、以前は飼い猫だったのだけれど、何らかの事情でノラになったんだな思いました。

でも、１ヶ月が過ぎ、２ヶ月が経っても毎回の食事はキチンと食べるのに一向に体重が増えません。そして、時々発熱やふらつきがするようになり、たびたびたび病院通いが続くようになりました。

３ヶ月経った頃には主治医から「もう、あとわずかしか生きられないと思います」との宣告が・・・。

ショックでしたが、あと残り少ない命ならと、娘の部屋からリビングに移動させて、家族として見守ろうと決意しました。

最後の３週間は毎日のように点滴や投薬をし、エサも流動食にし、オムツをあてがって、何とか元気になって欲しいとサポートしましたが、やはり病気には勝てず、最後は私の腕の中で息を引き取りました・・・。

悲しくて悲しくて仕方がありませんでしたが、パクの遺体はお互いに寂しくないようにとリビングから見える庭に埋葬しました。

今でも朝リビングのカーテンを開けながら「パク、おはようー！」と言い、夜は「おやすみ、また明日ね」と声をかけています。

ほんの４か月だけだったけど家族でいてくれた「パク」に「ありがとう！」と「今度生まれ変わってくる時はノラじゃなくて、最初からウチの子としておいで　?　」と言ってあげたい、そんな気持ちです。

娘の部屋で。