早いもので、去年の8月20日過ぎから始まったニーマンフェロー生活も、あと、ひと月半ほどでおしまい。
短かったような、長かったような、とにかく、毎日、毎日、知的興奮を覚えるイベントがたくさんありすぎて、それを振り返ったり、消化する時間がなかなか取れないのが悩みだった。
それでも最近は、ほんの一部ではあるけれど、ブログにあれこれ頭に浮かんだことを書くようにしてきた。どんな素晴らしい経験をしても、人間 . . . 本文を読む
毎週水曜日のセミナーには、いつも豪華ゲストがトークに来てくれるのですが、今日はデビュー作でいきなり2010年のピューリッツアー賞を受賞、ボストン近郊に住む作家のポール・ハーディング。イベントはハーバードコミュニティにも開かれているのですが、今日は本当にどこから来たのかという人で会場は満杯。これまでで一番、参加者が多かった気がします。ハーディングの作品は気になっていたものの、告白すると、彼の受賞作も . . . 本文を読む
ニーマンフェローが交代で自らを語る、私の履歴書の講演版というべき「サウンディング」。今日は、ニーマン・コミュニティジャーナリズムフェロー(5万部以下の新聞で働くジャーナリスト)Davidが担当。アメリカの新聞は日本とは大きく異なり、全国紙がUSA Today, Wall Street Journalくらいしかなく(New York Timesは広く読まれてはいるが、あくまでもニューヨークの新聞)、 . . . 本文を読む
これまで、日記的なものは書いていませんでしたが、ニーマンフェローも残り少なく、一日、一日が愛おしくなってきたので、日々の出来事も書き留める事に。
午後早い時間に、ニーマンの先輩とデザインスクールカフェでお茶。現在、調査報道の雑誌の編集長をしつつ、ノンフィクション執筆中の彼女。
いつも定期的に連絡をくださり、色々と話しを聞いてもらったりするメンター的な存在。
今日は、今後は何をするのか、ということ . . . 本文を読む
ニーマンフェロー仲間から学んだことは数多くある。命をかけて戦場から報道する者。不正を暴く為、数ヶ月をかけて、調査報道を行う者。辺境の地に入り、知られざる現地の様子を伝える者。「フェローが終わっても、また戦場に行くの?」という仲間の皮肉な質問にも、ニューヨークタイムズのアフガニスタン女性特派員のフェローは、「当たり前よ。あんなひどいことが起こっているのに、私が伝えなくちゃ、誰も記事にしない。勿論すぐ . . . 本文を読む
ジャーナリストという仕事柄、様々な人に話しを聞く機会がある。世間に良く知られた人から、そうでない人まで、人は実に色々な事を考え、多様な経験をし、それを通して学んでいるのだと感心する。ビッグネームのスケールの大きな話しも良いが、名もない人の人生哲学なども、実に深く、また心にしみて泣けることもある。ところが、私たちは普段、自分が考えている事、経験したこと、どんな人生を辿ってここまで来て、これから何をし . . . 本文を読む
朝日新聞元主筆の船橋洋一さんがハーバードに来られた。
私にとって船橋さんは、ジャーナリストとして、憧れの存在で、また、最初にニーマンフェローの存在を知ったのも、船橋さんがかつてのフェローだったからだと思う。
お昼の一般公開の講演会では、船橋さんが理事長をつとめられている日本再建イニシャティブ財団の「福島原発事故独立検証委員会」による報告書など、震災関連について。
そして夜は、招待客のみの、ハー . . . 本文を読む
ボストン大学コミュニケーション学部で、3月23日から25日まで開催された、"Narrative Arc: Storytelling Journalism Goes Digital"に参加した。コンファレンスに参加して、改めて、米国のニュース業界はビジネス的に苦境を迎えているものの、ジャーナリズムのあり方自体は、確実に向上していることを実感した。
米新聞業界では日常的にレイオフが続き、ビジネス的に . . . 本文を読む
昨年9月からMIT Media Labの所長に就任された、伊藤穣一さん。よくお話しを伺う機会が多いのですが、彼をみていると、この時代、いかに発想を大きく転換することが必要なのかを考えさせられます。
Joiさん(伊藤さんニックネーム、Twitter @Joi)は、まさに今の時代にふさわしいリーダー。決して肩書きや権力を行使するのではなく、誰とでもリスペクトを持って対等に接し、それぞれを尊重してくれ . . . 本文を読む
Nieman Reportsの編集者に「フェローをして変ったことは?それが今後のキャリアにどう関係していくでしょう?」とインタビューを受けた。このところ、毎日、毎日、学び、考え、全身で知的興奮を覚え、様々なことに触発される環境に身をおき、「世の中にはこんなすごい人がいる」「こんな面白い考えをしている人がいる」という出会いを通して、確かに自分が少し変って来たように思う。ここで、まずはニーマンフェロー . . . 本文を読む
贈物より寄付を、アイディアに資金提供を。市民の意識と仕組みで社会を変える
去年の秋、研究員仲間の親戚に不幸があった。
その通知メールには、「もし皆さんが、私たちのために何かしたいと思って下さるのでしたら、このリンク先の癌研究機関に、小額で結構ですので、寄付して下されば幸いです。今後、癌で苦しむ人が少しでも減ることが家族の望みです」と書かれてあった。日本的に考えると、お香典となるのかもしれないが、 . . . 本文を読む
1月の新学期から、ハーバードのケネディスクールで、「The Media, Energy and Environment」という授業を取っています。講師は元ワシントンポストのサイエンスライターCristine Russellで、現在はコロンビア・ジャーナリズムレビュー等に寄稿している、ベテラン科学ジャーナリスト。まだ授業が始まってひと月ですが、途中経過ということで知見をまとめてみました。
授業は、 . . . 本文を読む
意識的に考えてコミュニケーションせざるを得ないバイリンガルへの道は、
それを逆手にとれば、深い文化理解とより良いコミュニケーションを可能にしてくれる
「ボストン日本女性の会」月例ミーティングは、ケリアン・パノスさん(MCMLコンサルティングサービス代表取締役)がゲスト。「日本語の強みを生かしながら英語の世界で勝負する」と題した会で、「バイリンガルとは言語と感覚である」がトークタイトルでした。英会 . . . 本文を読む
2月は娘の誕生月ということで、誕生会も兼ねて、クラスにお邪魔して、子供達とハード型のショートブレッドを作ってきました。
子どもも本当にひとりひとり個性があって、聞いてくる質問も面白い♪
実は、学校に行くのは結構好きで、これまでも、折り紙、日本文化紹介、寿司作り、日本語、赤ちゃんについて、などなどをテーマに色々とやってきました。やはり寿司作りはいつも人気で、お寿司の写真付きの「修了証」を渡すのも、 . . . 本文を読む
2月は次女の誕生月。アメリカの誕生パーティーは、日本に比べると、かなり大掛かりにお祝いするのが一般的。
自宅で行う場合でも、派手な飾りつけから、巨大ケーキ、凝ったアクティビティをしたり、マジシャンなどのエンターティナーを呼ぶなども珍しくなく、また、美術館、プール、スケート場、アートスタジオ、ジムなどを貸し切りにするのはよくあることで、誕生パーティは一大ビジネスでもあります。
確かに「プロ」の力を . . . 本文を読む