Harvard Square Journal ~ ボストンの大学街で考えるあれこれ

メディア、ジャーナリズム、コミュニケーション、学び、イノベーション、米国社会のラフドラフト。

ハーバード大学ニーマンジャーナリズム財団ボードミーティングに参加!

2014-03-10 | Harvard-Nieman
2014年2月からハーバード大学ニーマンジャーナリズム財団のボードメンバーに就任しました。 それについては、別のエントリーでお知らせしています。 先日、役員会が行われましたが、その際には、集合写真の撮影も。(私は二列目の右から4番目です) ハーバード教授陣、ニューヨークタイムズなどの大手メディア関係者やEUのオンブスマンなどベテラン勢もいますが、インターネット選挙のパイオニアで、ハーバードケネデ . . . 本文を読む

「パーソナライズしたニュースサービスを試したら、良質なコンテンツ不足に気がついた」

2014-01-15 | Harvard-Nieman
寒中お見舞い申し上げます。 ブログの更新が滞っていて、大変申し訳ありません。 相変わらず、新刊「ジャーナリズム・イノベーション」の調査、取材、執筆に追われております。 今年出版を目指して、頑張っております~! さて、去年の初冬から、パーソナライズしたニュースを選択し届ける、日本のサービスを試してみているのですが、日ごとに自分の関心にあう情報を最適化してくれるところは、さすがだと思ったものの、サ . . . 本文を読む

「日本の大学」を、知的創造の場にする為にーアメリカの大学街で考えた事

2013-10-17 | Harvard-Nieman
「研究者の仕事術」というサイトのインタビューを受け、アメリカの大学の多様な学びのあり方について、お話しさせて頂きました。 「研究者の仕事術」~ 実践と研究の両輪を回す実践的研究者の仕事のつくり方 “日本の大学”が消滅する未来-知的創造の場を目指して 本来このインタビューのテーマは、実践的研究者による仕事術なのですが、今回は「番外編」となっています。 私は、大学研究の専門家ではありませんが、私 . . . 本文を読む

ボストンマラソン爆破事件でのTwitterの役割とは

2013-05-02 | Harvard-Nieman
2013年4月15日に起こったボストンマラソン爆発事件は、ボストンに住む者であり、かつ、メディアを専門とする者として、色々と考えさせられるものがありました。 そんな思いを連続でツイッターで発信したところ、@sugi2000さんがツイートをtogetterでまとめて下さいました。 ボストンマラソン爆破事件でのTwitterの役割 . . . 本文を読む

ジャーナリズム界のリーダーを育成する、ハーバード大学ニーマンフェローに参加して考えたこと

2012-12-13 | Harvard-Nieman
2011年8月から約一年間、ハーバード大学ニーマンフェローとして活動してきましたが、このたび、朝日新聞「ジャーナリズム」誌(2012年12月号)「特集・ジャーナリズムを教育する」に、ハーバードでの研究生活、曲がり角を迎える米国のジャーナリズム、今後のジャーナリズム界を牽引するリーダーのあるべき姿などについて、寄稿しました。以下は、同社の許可を得た上で掲載していますが、一部、文章を加筆・修正している . . . 本文を読む

オンラインこそ、ジャーナリズムを強化できる

2012-10-19 | Harvard-Nieman
米ニュース週刊誌「ニューズウイーク」がプリント版を廃止し、オンラインのみに特化することになった。 個人的にも感慨深いものがあるけれど、この数年の同誌の動向を見ていれば、驚くに値することではなかった。 紙媒体の終焉を悲観的に捉える人もいるだろうが、私は、オンライン媒体こそ、ジャーナリズムの可能性をより活かせると思っている。 ただ深刻な問題は、オンラインジャーナリズムのビジネスモデルが未だ確立され . . . 本文を読む

ピューリッツァー賞作家ジュノ・ディアスのMIT講演へ~ジュノとの出会い編

2012-09-28 | Harvard-Nieman
いや~、もう久しぶりに興奮状態で、このブログを書いておりますww 2008年ピューリッツアー賞受賞作家で、私の小説の師匠でもあるジュノ・ディアスがMITで講演したので行ってきました。ニューヨークタイムズを始めとするメディアでも絶賛中の新作「This Is How You Lose Her」のトーク&朗読の夕べです。会場を爆笑の渦に巻き込みつつ、人間のあり方、異文化に生きる意味、メディアに囲まれた . . . 本文を読む

「他人に寛容に、自分も楽になる」という発想も

2012-09-20 | Harvard-Nieman
先日のブログで、フレキシブルな時間で働くことのメリットと、それがなかなか広がりにくい理由のひとつに、「労働者として恩恵を受ける自分」とは別に、「サービス、あるいは仕事の相手先にも、高い質を求めてしまう、もうひとつの自分」にも原因があるのでは、と書きました。ツイッターで感想を頂いたり、また自分でも改めて考えてみて、関連して思いついた事があったので、ここにまとめてみます。               . . . 本文を読む

米国で勤務形態や仕事量に柔軟性をもたせ、多様な働き方を認める企業が増えた訳

2012-09-18 | Harvard-Nieman
働くママは会社の財産~社員の子育てを積極的に支援するアメリカの企業、実はその背景にはしたたかな計算がある 「Newsweek日本版」(1999年2月24日号) by Akiko Sugaya こちらに、記事のリンクを発見しました。 私が米国各地で取材・執筆した記事で、色々な方から「子育て支援を福祉の観点とは別に、効率の点でも企業にメリットになるという事例に説得 . . . 本文を読む

米新学期に考える、フレキシブルな働き方を可能にするのに必要なこと

2012-09-18 | Harvard-Nieman
何事も完璧を求めがちな日本のことを考えると、日本の労働時間がフレキシブルになる為には、企業や組織による努力もさることながら、実は、高いサービスを求めがちな私達の側も、それを許容する覚悟があるか、ということが問われているように思えてくる。 夏に少しだけ日本に帰国していました。米国生まれの8歳の娘が、朝のラッシュアワーの様子をテレビで見て「どうしてこんなに混んでるのに、皆、同じ時間に仕事に行くの? . . . 本文を読む

小説師匠でピューリッツアー賞作家ジュノ・ディアスとハーバードで対談

2012-04-25 | Harvard-Nieman
「挑発的で、人の心を深く見透かし、落ち着かなくさせつつも、それらを全く別の次元に昇華させ、豊かで洗練された美しい表現で物語を紡ぎ出し、人の心を深くゆさぶる才能」 今日の夕方、ハーバードで、作家のジュノ・ディアスと対談をしました。 ジュノはデビュー作の短編集が高く評価され、「オスカー・ワオの凄まじい人生」で2008年のピューリッツアーを受賞。(ちなみに米国版はこちら。日本版の表紙とはかなり違 . . . 本文を読む

未来の社会問題の解決をサイエンスフィクションに学ぶ?~ソーシャルビジネス提唱者ユンヌ氏

2012-04-19 | Harvard-Nieman
ハーバードビジネススクールで、グラミン銀行の創設者で、2006年にノーベル賞を受賞した、モハメド・ユヌス氏が講演を行った。彼は、ソーシャルビジネスという、利益の追求ではなく、社会問題を解決するビジネスを提唱したことでも知られている。大ホールはほぼ満席。ヤードからたくさんの学部生もやってきたようで、若い熱気に溢れていた。 グラミン銀行は、農村部でマイクロクレジット、と呼ばれる貧困層対象の、低金利の . . . 本文を読む

「朗読会」で、初めて書いた小説を読みました

2012-04-16 | Harvard-Nieman
ボストンマラソンが行われた今日の夜、ニーマンフェローの朗読会のイベントがありました。 アメリカでは「朗読会」が盛んで、書店、図書館などでの著者による朗読会はもとより、愛好会、友達同士など、フォーマル、インフォーマルに、色んな形で行われているものです。 フェローの中には、小説やノンフィクションを書いている人が多く、ある意味では、皆、物書きとしてのマラソンランナー状態(ちと、こじつけかな?)。 昼間 . . . 本文を読む

Fenway球場でレッドソックスの初観戦!

2012-04-15 | Harvard-Nieman
ボストンに住んで間もなく9年目というのに、これまでレッドソックの試合を見る機会がありませんでした。 実は以前、家族が日本から来た時に、ヤンキース戦を観に行く予定だったのが、大雨で中止という苦い経験が。 ところがチャンスは急にめぐって来ました。 レッドソックスのPresident&CEOと知り合いで、友人でボストン交響楽団の若尾圭介さんから「良い席が取れそうだけれど...」と連絡が入ったのです。レ . . . 本文を読む

ジャーナリストに欠けるクリエイティブ思考?

2012-04-13 | Harvard-Nieman
ハーバードのデザインスクール(建築大学院)のLoeb Fellow(特別研究員)で、Sweetenという家のリノベーションを支援するサイトを立ちあげ、ニューヨーカー誌で、2011年に最もイノベーティブな試みのひとつ、と評価されているニューヨークの建築家と、フィラデルフィアの建築評論家の三人で、素晴らしいお天気のもと、レストランのテラスでランチ。発想が柔軟でクリエイティブなふたりとは、去年の秋にケネ . . . 本文を読む