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の筆者が書いた、アイデアを出すための会議を行うための一冊。いきなり企画会議ではなく、アイデア持ち寄りの戦略的な会議をお勧めしています。
以下、抜粋■
P14 良いアイデアを見つけるために何が必要なのか、分かりますか?それは、「膨大な選択肢」です。
P15 選択肢の多さとアイデアのクオリティは比例する
P17 選択肢を出しつくすこと、それが考え抜くということ
P20 この世にアイデアは3種類
:(1)自分に出せたアイデア
:(2)自分には出せなかったけど、すごくよくわかるアイデア
:(3)自分には全く想像もつかなかったアイデア
P23 しゃちほこだった職制上の役職や先輩後輩といった人間関係を超えて自由闊達に意見を出し、交換し合いながら課題に立ち向かっていく様こそ、チームと呼ぶのにふさわしい
P23 いきなり企画会議!ではなく、その前にアイデア会議をしよう!
P28 基本要素
Who ディレクター1名、プランナー3~5名
Why 企画立案にあたって、企画の特長を規定するコア・アイデアを決める
What コア・アイデアの候補となる選択肢を出しつくす 第1ラウンド
企画へ仕上げるコア・アイデアを選択肢から絞り込む 第2ラウンド
Where 会議室。広めの机を囲むような座席配置に
When 第1ラウンドと第2ラウンドをわける。1回あたり、1.5~数時間
P32 参加者の役割を明確に分けることが全てのスタート
名刺になんと書いてあろうが、アイデア会議では、それぞれの役割を演じてもらう
P34 らしさ で自分をごまかさない
P37 拡散と収束とを一緒にやらないこと
P44 アイデア会議には、専門家が集まればいいわけでもないのが不思議ですけど、面白い
P46 プランナーの仕事は、アイデアをたくさん出すことであって、自分のアイデアにこだわることではない
P50 出してくるアイデアは、プランナー1人あたり10案、5人で60案程度は欲しい
P51 プランナーは事前にアイデアを考えておいて、紙に書いておくこと
P53 出すことに専念する。「すぐ選ぼうとする失敗」「下らないことを口にしてはいけない、という不文律ルールの失敗」をしない
アイデアを思いついたけど、あまりに下らなすぎてこんなこといえない と思うプランナーの気持ちを解除するのも大切
◆アイデア会議のゴールデンルール
P66 アイデア会議のゴールデンルール
ルール1 持ち寄る(手ぶら禁止)
ルール2 発言と発言者とを切り離す
ルール3 選ぶ
P72 数を出して、持ち寄って、みんなに披露する の気持ちで
P77 純粋にアイデア至上主義
P80 全員で壁を見る(横に視線をそろえる)、あるいは全員で机を見る(縦に視線をそろえる)。みんなで見る、を概念だけでなく物理的な状態に加工してみる
P82 あれもこれもなアイデアは個性を失う
◆プランナーにとってのアイデア会議
P95 A4,B5,サイズはそのくらいの大きさの紙1枚に、1案だけ大きく書いてみる
P96 企画まで詰まっていなくていい、むしろ詰め込みすぎはNGくらいに思って書く
下らないアイデアの効能、場の笑いが取れるだけでもグッドアイデア
P99 迷ったら、出す。思いついてしまったアイデアを出さないことは罪だと思う。
P101 自分にしか出せないアイデアがあるかどうかがプランナーの個性
P104 アイデアを磨くのもプランナーの仕事。アイデアのよいところ、可能性のあるところをもっと明確にしてあげる
P105 「言い換える」違う言葉、単語やフレーズに置換する。国語辞典や類語辞典を開いてもいい
P107 アイデアを見た瞬間に感じたいい感じの言葉の言いかえによって確かな感触に磨き上げていく
P113 大きな言いかえが選択肢を大きく広げる。ともすれば見落としていた可能性に気がついたり、再検討することができ、「漏れ」をふせぐことができる
◆ディレクターにとってのアイデア会議
P123 プランナーのアイデアを尊重しながら、冷静な判断に基づいた自分好みに仕立てていくのが仕事。
P136 第1ラウンドでは、批評も批判もしないこと
P137 整理の観点
:・似ているアイデアは寄せる
:・補強関係がありそうだったら隣に寄せる
:・何となくポジティブな意味で「引っ掛かり」を感じるものは、目の届きやすい中心におく
P159 コアアイデアの条件
:interesting 興味/好奇心/注目をひきつける
:筋がいいかどうか
:社会との調和性
P168 アイデアがちゃんと入っている企画としてみたすべき必要な条件は、実施にあたって要求される仕様をクリアしていること、そして企画が理解可能な形に整理され、説明できるようになっているかどうか
P181 ディレクターとファシリテーターとの違い。ファシリテーターは、会議参加者からの意見や考え、思いをくみ取り(一度拡散させて)全員で理解、共有し、全員の合意形成に向かって収束させていくのが役割。ファシリテータは判断はしない。判断するのは参加者。ディレクターは、結論については、自身できめる。必ずしも全員が合意する必要はない
作者は違いますが、いつでもどこでもアイデア出し!ということでは、この本があります。