緩和ケアの情報はあるものの、いざ家族を緩和ケアする時の情報が少なかったので、ブログに載せておきます。
私が緩和ケア病院を探すきっかけになったのは、標準治療を大学病院で化学療法を10クール行った後、次の治療をするか緩和ケアのフェーズにうつるかの選択が求められたことです。
・自宅が神奈川
・実家が福島
・私しか介護できる人がいない
ということから神奈川で緩和ケアできるところを予めさがすことにしました。私が育児、仕事をしていなければ福島で在宅緩和ケアもできたかもしれません。これについては、父親に申し訳なく今でも思っています。
まずは、Webで神奈川にある緩和ケア病院を検索。
問い合わせ方法は、電話のみ。電話受付時間が限られているので、注意する必要があります。
問い合わせてみると、どの病院でも緩和ケア病院の待ち行列(2週間間から2ヶ月程度)があることがわかりました。患者もしくは介護する人が診療対象地域に住んでいない場合、患者が入院面接に来られない場合などは、待ち行列に入れてもらうことも叶わないこともあります。入院させる可能性がある病院全てに連絡を取り、現状を把握しておく必要があります。問い合わせた時に、一番大切なこととして聞かれるのは、患者自身が緩和ケア病院に入院することを納得しているかどうかです。納得とは、ガン治療をしないこと、予後が3ヶ月以内であることを了解していることを指します。
まず、最初の待ち行列は、緩和ケア病院の外来面接予約です。申し込み順ではなく、緊急性が高い人優先です。そのため優先度順に面接可能となるため病院から連絡の連絡となります。予約時間は病院の指定となり、患者側からは指定出来ません。面接時に持参する書類なども、この時に指定されます。
面接して、入所が認められる(面接後、2ー3日位後)と、入院の待ち行列になります。緩和ケア病院の場合、有料個室で月額50万、無料個室で月額8万程度かかります。入院できるのは有料個室から。緩和ケア病院の設置基準で有料と無料が同数設置されているため、まずは有料からとなります。入院順で無料に移動となりますが、有料にとどまることも選択できます。
緩和ケア病院では、基本365日24時間いつでも面接可能となります。病院にもよると思いますが、介護する人がいつでも宿泊できるよう、1人分のソファーベットが各個室にあります。家族用の宿泊施設もありますが、緊急度が高い家族が優先となるため、事前予約はできません。
患者のケアはもちろんですが、医療スタッフやボランティアによる介護する人のケアもあり、とても心強かったです。医療スタッフの方々の献身的な姿、ただただ感謝です。