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すでに始まっている「超越」政策

2017-06-04 05:23:53 | 政治


この性情を非現実的なものと誤解してはいけない。盧が大統領になって大きな役割を提案したが、文は、「私には参謀役がふさわしい」といって、出世を拒む極めて現実的な姿勢を見せた。

盧は文の、こうした人柄に魅了され、自己紹介で「私は文在寅の友です」とまでいったのである。

2人ともロマン主義者だったが、盧は前に立つボス、文は後ろに下がって目標を追求する執行者という対照を見せていた。

この「超越主義的ロマン」は、文の大統領就任後、真っ先行われた人事で表現された。大統領府の中で国家全体の司政秩序をモニターする民政首席秘書官に曺国(チョ・クク)という学者を任命した。

このポストには伝統的に検事が起用されていたが、文は大統領の真っ先の措置でその伝統を破った。

曺氏は、刑法を専攻した学者としてソウル大学で教えながら、「参与連帯」という左派系の市民団体に長らく関わり、進歩的市民社会論者として文の大統領選挙を支えた。

そして、大統領民政首席秘書官として掲げた政策が、検察改革、朴元大統領の国政壟断問題追及とセウォル号調査の再調査である。この政策方針の是非はこの記事のテーマではない。

だが、この方針は、文政権が通常の政治メカニズムを「超越」するロマンチックな傾向を予告している。

現代ビジネス からの引用記事
 


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