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『銘酒居酒屋・赤鬼』赤鬼だより

東京三軒茶屋にある『銘酒居酒屋・赤鬼』のスタッフが、お酒周り、お店周り、そして旬のよしなしごとをトツトツと綴ります。

葉月八月、今月の六品 その1

2009-08-05 17:04:41 | 酒の肴
八月、夏です。
夏の盛りです。
そのわりには涼しい東京ですが、
蝉はここぞとばかりに鳴きしきっています。
皆さま、如何お過ごしでしょうか。

さて、ブログupが遅くなりましたが、
今月もついたちから「今月の六品」を更新してご提供しております。
旬の素材、旬の味の季節感、夏をのりきる滋養をふくみ、
うまみの乗ってきた生酒やとりどりの夏吟醸に合わせた、
多彩なラインナップです。
ぜひぜひ、ご賞味くださいな。

それではいつものとおり、ひとつずつご紹介いたします。




「じゅんさいととろろ芋の冷やし出汁」


まずは、つめたくてのどごしの良い、夏らしい一品です。

プルンとしたじゅんさいは、山形より直送。
市販のものよりも周りのゼラチン質のところがたくさんあって、
独特の食感に箸がすすみます。
合わせたのは技アリのとろろ芋。
白身魚の梅肉和えを、とろろでふんわりとお団子に包んで、
じゅんさいと一緒に、冷やした出汁に浮かべています。
彩りは、夏野菜。
ポクポクの食感が楽しい「やぶかみ茄子」の揚げたものと、
さっと湯がいたオクラです。

いろんな歯ごたえや喉ごしの良さがたのしめて、
ほんのりと爽やかなとりあわせ。
ガラスのお皿の中に揺れるみどり、紫、白。
舌にも目にもすずしい、きれいなひと皿で、
夏の一献をはじめられてはいかがでしょうか。



葉月八月、今月の六品 その2

2009-08-05 16:53:23 | 酒の肴
「ぶっかけ夏豆腐」


夏の酒肴、といえば、まず浮かぶのは「枝豆と冷ややっこ」でしょうか。
風味ものどごしもよい赤鬼のお豆腐は四季を問わず人気のメニューですが、
ここではその「冷奴」を思いっきり、夏仕様にしてみました。

お豆腐のうえに、これでもか!というくらいにたっぷりかかっている薬味は、
じつに盛りだくさん。
干し海老と干し貝柱(だしにもなっています)、
刻んだモロヘイヤ、オクラ、水茄子、茗荷、大葉。
さらに天盛りのとろろ昆布。
うまみととろみが食欲をそそり、
薬味と夏のネバネバ系野菜はおなかにもやさしく、
どこか山形の郷土食「だし」にも通じる素朴ななつかしさもあり。
そんな、食べごたえのある「夏やっこ」、
ぜひ、おためしください。


葉月八月、今月の六品 その3

2009-08-05 16:45:20 | 酒の肴
「ズッキーニのそぼろ包み揚げ」


ここ5年くらいで、ずいぶん出回るようになりました、
ズッキーニ。
以前にも「ゆば射込み」で天ぷらに仕立てたことがありましたが、
今回はフライにしてお出ししています。

挽き肉は軽く下味をつけ、ズッキーニをくりぬいた真ん中に詰めます。
3センチくらいの厚さに切ってフライ衣をつけ、さっくりと揚げます。
揚げたてをさらに半分にカット、彩りのきれいな断面をみせました。

シンプルな組み合わせですが、
お肉のうまみを吸った「瓜」のおいしさは、かくべつ。
お塩をつけて、揚げたてのジューシーなところを召し上がってください。
ビールにもお酒にも合う、そしてどことなく夏らしい、
サクサクと軽い揚げものメニューです!

葉月八月、今月の六品 その4

2009-08-05 16:37:09 | 酒の肴
「冬瓜と豚肉のしじみ鍋」

夏でもつづきます、「赤鬼の小鍋立て」シリーズ。
もちろん季節の素材をとりいれた中身に毎月変わっています。
今月は何といってもこれです、「とうがん」。

出汁で下煮した冬瓜を、鍋ものに仕立てました。
出汁にコクを加えるのはしじみと豚肉。
春雨も入って、熱々の小鍋ごと、お席にはこびます。

酒蒸しの蜆から出るうまみ、豚肉のコク、
それをふんわりと受け止めた冬瓜、スープを吸った春雨。
あつあつウマウマな取り合わせは、
冷房冷えした身体にも、肝臓にもやさしい、
夏のご馳走鍋なのです。



葉月八月、今月の六品 その5

2009-08-05 16:28:40 | 酒の肴
「だるまプリン」


「今月の六品」(先々月までは四品)始まって以来、
いや赤鬼メニュー全体でお初の、スイーツの登場です!
だるま、とは、古酒の「達磨正宗」のことです。

本体は、ミルクプリン。
牛乳、生クリーム、豆乳、そして達磨正宗古酒が少し入った
なめらかなやわらかいプディングをつくりました。
さらに、干し葡萄をおなじ達磨正宗古酒で戻し煮たものを
シロップとしてかけてあります。

フルフルののどごし、抑えた甘味にほんのり漂うお酒のかおり。
甘党さんにも左のかたにも、するっとおいしい、
日本酒の締めにドンピシャな、オトナのデザートです。

葉月八月、今月の六品 その6

2009-08-05 16:14:12 | 酒の肴
「水茄子のたたき」

泉州・水茄子のお刺身は、相変わらずの人気メニュー。
そして、しっかり焦げ目がついた焼き茄子は、本当においしいものですね。
今回は、水茄子を焼いて、なめろうのように仕立ててみました。

南欧州には「貧乏人のキャビア」とよばれる一品があるそうな。
茄子のラタトゥイユを載せたプルスケッタ、とでもいえばいいのでしょうか。
味は全然違うけれど、キャビアに匹敵するおいしさ、ということで
そんな名前がついたのでしょう。
洋の東西を問わず、夏の茄子の美味しさは愛されているのですね。

「和」の肴として、これはその茄子のうまみを存分に活かした一品です。
少し大きめに切ったこうばしい焼き水茄子を、
大葉、茗荷、そして甘めの味噌で和えました。
茄子と味噌はただでさえ相性のいい組み合わせ、
そこに薬味の爽やかさが加わって、
お箸も進めば日本酒にもぴたり!の夏の肴です。
おためしあれ。