と言っても厚いコートを着込んで電車に乗って、ですが。
レトロな駅を眺めていても冬の空の色は変わりませんが、外の空気はひんやりしてとても気持ちようございます。冬生まれなので暑さに弱いけど寒さには強い(皮下脂肪が多いから)、知らない街を歩きたい困った婆なのです。
歩いていて思い出したのが、『アナと雪の女王』で歌われた『Let it go』です。
日本では『ありのままで』、松たか子さんの澄んだ声で歌われたのが何故か遠い昔の事のようです。
この歌ディズニー映画の中では雪の女王が自らの魔力を恐れて城を逃げ出した時に歌われたものです。このストーリーは実に奇想天外なんですが、結構今のご時世に通じるものがあります。
あまりに凄い魔力を持つ為に殺されかけた女王の怒りが城を氷らせてしまったのですが、愛する妹の真心で心も城も温かく溶けると言うお話です。
人の心を変えようとする時、強権な圧力以上に効くものが愛する家族同胞の真心かも知れません。甘いかしら?
さて、“Let it be”と”Let it go”の意味の違いとは何かと、私は考えました。以前のblogでも取り上げたのですが、今回今少し掘り下げて考えてみます。
Let it beはお馴染みビートルズの歌にもありますが、これが本来はありのままと言う事らしいです。つまり「あなたらしく素直に拘りを持たずに」と言う優しい言葉なのです。
それに比するとLet it goはかなり勇ましいのです。つまり自分自身を活かすために飛び出す(go)意味を含んでいるからです。
あまりの世の中の激変についていけない人がかなりいる、疲れちゃう、と言う時 Let it be は優しいけど、Let it go はキツいかも、と言う印象なのです。
周りの人にとっても前者の方が抵抗無いと思えます。
ただ、雪の女王はLet it go と飛び出ちゃった。
そこに何が待つかわからない、城の外の未知の世界です。
彼女の場合、そこに魔法の力で氷の城を作って巣篭もりしたのですから、実害は無かったでしょうが。
それにしても、本当の自分を出すと言うことは現代人に於いて至難の技かも知れません。
何故なら普通の場合、コロナや物価高、戦争や将来の不安で痛めつけられた自我をありのまま発揮すると、かなり怖いものがあるからでしょう。
「まあ、ほどほどに自分を解放して暖かい部屋に戻るのが一番みたい」と帰宅後お昼ごはんを頂いて安心した婆は思ったのであります。
「私はありのままの自分でいます」の英訳を検索した結果
I will become my true self
だそうです。
これだとひどくワガママという印象はありますが
Be yourself,not somebody else .
(他の人になるのでなくあなたらしくいて)
の答えとすると、意志の強さを表していると思えます。
英語もニュアンスが有るようですね^_^