読書の森

本音を言わない、と言う事

学校で、職場で、家庭で、仲間にもごく親しい身内にも、本音で喋れないご時世であります。

これは今に始まった事じゃなくて、江戸時代いやもっと昔から、本音でモノを言うとヤバい事がいっぱいあったのであります。

例えば江戸時代の話。
その地を治める殿様の跡継ぎの頭が弱いそうだ、だから理由をつけて隠居させた、とか江戸時代によくあるお話。大体近親婚が多いとかなり問題があったみたいです。しかし家臣も住民もおおっぴらに喋れない。ましてや幕府の隠密(実際にいたのです)に漏れたらお家断絶です。口にチャックをかけていた。
でも本当の事を言える場所は昔の庶民の方が持てたようで、ごく親しい身内とヒソヒソ話して吐き出していられたらしい。

又昭和のサラリーマン、当然抑えつける上司に不満があったらしいです。それを同僚と飲み屋で管巻いて憂さ晴らししていた。何か聞かれたら酔っていても覚えてません、すみませんで通れたらしいです。

ともあれ、本当の事言えないと誰でもムズムズしてくるみたいですよ。そしてそれがずっと続くとかなり鬱になりやすい(少なくとも私はそうでした)。

ところが今の時代はネットが盛んな情報社会、横の繋がりも縦の繋がりもかなり希薄、都会ほどそして知的エリートほど大声で本音を出すのは見っともない事、劣る人がする事と思いこんでいるようです。

昔の人の話をして恐縮ですが、吉田茂首相はかなり本音で話す人でした。新聞記者に向かって「バッカヤロウ!」と大声で怒鳴ってコップの水をぶっかけて、そこで一斉に叩かれて解散したらしい。
(急いで追記:これは後で捏造されたお話でした。実際には吉田首相が討議中、小声で「馬鹿野郎」と呟いた声がマイクに入ってしまい相手議員が「馬鹿野郎」とは何ですかと抗議した事から大事に至ったという事です。深くお詫びして訂正します)
吉田首相について当時のニュース映画などでリアルタイムで知ってるけど、かなりアピール力が激しい人でした。が、もうなりふり構わず戦後の日本を復興させる気持ちは子供にも伝わってきたのですね。

ただし、特に政治向きの事は、自分の思ってる事そのままを言葉に出すと、取り返しのつかない事が多々あります。
正直が美徳でなく、悪徳になります。例えば、論敵に「コン畜生」と思っても決して顔に出さないのが今の政治家らしい。

そこでキツネとタヌキの化かし合いになります。失礼ですが今の自民党が党勢を大きくしたのは過去の失敗に懲りて、一切公的に本音を抑えているところじゃないでしょうか?

これがお国の為か、ご自分の野心の為か、判断に苦しんでも、ズバリと本音で批判して怖い目にあった方は実際いるようですよ。

多分統一協会の話もこの有耶無耶な関係から増長されたのでしょうね。

ただ絶対にやってはいけない事。それは絶対多数を占める庶民の立場の人を権力で嘘をついて貶める事はいけないですね。


明日は彼岸のお中日、秋分の日で美味しそうなオハギを2個買えました。仏様に供えてから2個とも自分のお腹に入りました。
美味しかったです❣️小豆は国産に限ります。味が細やかです。

ともあれ私も本音をここで出しました。
口でその場で出す本音は後に残らないから宜しいですが、SNSなどでヒョイと漏らすとかなり怖い話になります。何故なら原則全国に広がる形になるからですが。

と言う事で当分自粛致します(大げさですけど、ごめんなさい)。





読んでいただき心から感謝します。 宜しければポツンと押して下さいませ❣️

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