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読書の森

アナと雪の女王の超能力について

神戸三宮の古本屋さんで「アナと雪の女王』の絵本を見つける事が出来ました。
これはコピーでDisney社のものでは無いですがとっても綺麗な絵本です❣️

三宮は外人さん(色んな国からで何処の国出身だか全然分かりません)がかなり多くて全く違和感無く街を闊歩してます。なので古本屋さんに並ぶ本もコスモポリタンです。

それはさておき、『アナと雪の女王』の中で雪の女王の超能力について書かれてますね。
一口に超能力と言っても種類がございます。テレパス、空間移動能力者、タイムトラベラー、念力の持ち主、などなどです。雪の女王の場合は怒りの対象を凍らせちゃうという恐ろしい念力の持ち主なのです。

筒井康隆の『七瀬再び』の中で超能力について詳しく記されてます。超能力ゆえに迫害を受け、お上に追われて最後は全滅しちゃう怖ーい話です。
確かに上層部だけで決めた計画を超能力者が知見抜く事はあり得ます。非常に鋭い読心術の持ち主ですからね。さらにタイムスリップして計画を変更されてしまえば上層部の命運に関わります。
という事で全員黙らせる為に殺しちゃったのでしょうか?


残酷な話は別として超能力ってホントにあるのでしょうかね?
「火事場の馬鹿力」と言って「大火事の時に小さくてとても力の無さそうな奥さんが大きなタンスを抱えて逃げ出した」と言う話があります。
緊急時、普段見せない恐ろしい程の能力を発揮する人がいて、これを超能力と言えば言えると私は思います。
又、故人ですが相場均という心理学者は「電車の中で座っている人を観察すれば全員の心理状態が分かる」と豪語された事があります。人生経験を重ねた鋭い感覚の専門家なので自信がお有りだったのでしょう。

超能力とはそのようなものと私は捉えています。

無駄話はさておき、アナちゃんは可愛い王女様で優しい心の持ち主です。
お姉様が雪の女王で超能力の持ち主であります。女王故に束縛も多くて責任もかかってかなりナーバスになってました。

そしてある日女王様は怒りのあまりお城を凍らせて、ドサクサに紛れて国を脱出してしまったのです。

アナとその恋人は非常に心配してます。「必ず女王を連れ戻そう」アナは固い決意をするのでした。

艱難辛苦を重ねた結果、姉妹はやっと再会して、再び仲良く暮らす事が出来ました。
というお話であります。

このお話の中でアナはノーマルな姿も心も愛らしい乙女と描かれてます。
ただ、私はアナこそ、今の世には貴重な能力者だと思ってます。
アナは一途で強い愛の力で姉を救い出したのです。その姉が人並み外れた怖い能力を持ち、その異常さに自ら悩んでいたのですね。この周りから忌み嫌われた能力がアナに心を許す事で溶けて消えたのです。

異常に強い能力は時に周りの人を恐怖に陥れます。周りが遠のくと異常さが余計に目立つ場合がある。
言わば人に嫌われる負の力を弱めたものが、この場合アナの兄弟愛だったと私は思うのです。

刺々せずに皆んなで一緒に仲良く暮らしたい、というごく普通の愛情が今の世ではとても貴重なものに思えてしまいます。



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