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愛知と岐阜と弁理士と。あいぎ特許事務所の所長ブログ
岐阜県に住み続け、名古屋市で特許事務所を経営する、地元大好き弁理士。愛知県+岐阜県で『あいぎ』、地域密着の想いを込めて!




あいぎ特許事務所の取組みについては、下記URLでも触れております。
http://aigipat.com/about/aigi.html

判例研究会、マクロ等による自動化の取組みは継続して行なわれています。

それに加え、特許明細書作成指針、特許明細書の文章作成指針、実施例作成指針、クレーム作成指針、図面作成指針、中間処理作成指針、特許実務のための法的知識、…などなどマニュアル・指針類を作ってあります。

かといって自分一人で作ったわけではなく、基本となる特許明細書作成指針以外は実務者のカイゼン活動で作成していきました。
各実務者グループが作成した指針案について意見募集しては修正することを繰り返していましたので、完成度は割と高いと思います。

作る過程では、なんとなくそんな感じかなとやっていた実務についても、根拠を示すために頭を整理したり他の人の意見を聞いたりできるので、とてもよい取組みでした。

ただ、次に「定着」が大事です。人間はすぐに忘れてしまいますからね。

で、「定着」のためにやってきたのが以下の2つ。

(A)「1日1項目」実務指針のネタを所内メールで発信
(B)「1日1項目」法的知識を所内ホームページ(上部)にアップ

若手実務者が持ち回りで1項目ずつ発信していきます。
やりだした当時、担当が回ってくるのは、月3回程度でしたかね?


(A)の一例としては、こんな感じ↓(ある日のコピー)

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「実施例指針」より

■実施例の具体的な記載の仕方

(1)説明順序の大原則
 説明順序は以下の(1-1)~(1-5)を大原則とする。
 (1-1)構成、作用、効果の順序で説明する。
 (1-2)概要から詳細への順序で説明する。
 (1-3)非特徴部分から特徴部分への順序で説明する。
 (1-4)機械的構成から電気的構成への順序で説明する。
 (1-5)ハードからソフトへの順序で説明する。

===================

 

(B)の一例としては、こんな感じ↓(ある日のコピー)

===================

Q.分割出願の要約書に符号忘れ・符号間違い等があることが判明した。補正できるか?

A.分割出願の要約書は、「遡及日(現実出願日ではない)」から1年3ヶ月以内しか補正することができないので、これを超えていた場合には如何なる間違いが発見されたとしても補正することはできない。手続補正書を提出すれば時期的要件違反として手続補正が却下される。
なお、要約書は権利内容に何ら影響を与えることはなく、特許庁が職権で修正するので放っておいても構わないとも思えるが、事務所として恥ずかしいので間違えないように注意しましょう。

===================

(B)については、実際の画面にはQ(質問)だけが表示され、「答えを見る」ボタンをおすと、Aが出るような仕組みです。また法改正・基準変更、作成時の不備等によりおかしな記載になっている場合のために、追記修正ボタンで修正をかけることができるようにしてあります。


そんなに量的にはすごくないですよね。基本的には指針類の切り貼りですので、発信作業も簡単、読み手も簡単。
前後関係(例えば受信した項目の詳細部分など)が気になったら、指針類を見直せばOKですし。

ところで、(B)については、一周してしまったため、一周目の蓄積を利用してBot君が二周目以降を担当しています。
(A)についても、1年半以上かかってしまいましたが、間もなく一周するみたいです。そうなったら、Bot君が大活躍予定。

こういう簡単なものを繰り返すことで無理なく定着を図れるといいなという皮算用なわけですが、効果を計ったことはないですのでどうでしょう。

一日一文で英文法を覚える、毎日少しずつ英単語を暗記していく、そんなのと同じですね。

さてさて、Bot君が活躍するのは嬉しいですが、では次に何をやろうかな?
はい、「特許ニュース」(経済産業調査会)です。
毎日毎日送られてきますよね。

これ、最初は回覧していたのですが、回覧すると見たい人になかなか回ってこないんですよね。
その対策として、閲覧棚に並べるようにしてみました。
ところが、特許ニュースをみている様子が殆どないんですよね。よく見ているのは2,3名?
せっかくいい情報が掲載されているのに勿体無いです。

他の事務所さんや知財部さんでも、特許ニュースの回覧でどっかに溜まってしまったり、寂しく閲覧棚においてあるだけだったりしませんか?

みんながしっかりインプットするって難しいですよね。

ということで、これを所内発信に利用することにしました。
自分も含め実務者全員が担当なので、発信担当が回ってくるのは月1回程度です。それでも、多少「特許ニュース」を気にするようになってきたみたいだし、悪くないなと思います。
「特許ニュース」の場合は、カットアンドペーストというわけにはいかず、タイトル・簡単な説明・オススメレベル等を記載する分、多少負荷がありますけど、春には(A)(B)ともにBot君担当になるので、まぁよしとしましょう。

これで、多少は負担なく日々の情報にある程度キャッチアップできるかなー?それと「特許ニュース」が報われるかな?(笑)

とにかく、事務所や各実務者の将来を考えると、日々の業務に追われてインプットせず、というのだけは避けたいわけです。

『一日ほんの少しなら発信負担がないし、一日一日コツコツと見ていけば大きな力になる』

はず?の対策話でした。

※このネタを書こうと思ったきっかけは、「情報発信」について今日の昼間に議論したからでした。
一日一項目発信は当番制なのですが、そうじゃなく気付いたことを皆に教えることを自然とできるようにしたいなと。義務的ではなく自然にお互い様の精神で出来るようになれば最高なんですが…。←むかーしから考えているけど、全然結論でていませんが(汗


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