審判講習会に行って来ました。犬関係の方にもおなじみの御殿場の競技場です。
日本馬術連盟の審判員には、講習会への参加が義務付けられています。
FEI(国際馬術連盟)の規定がしょっちゅう変わるので、審判員もうかうかしていられません。
たとえば、日馬連ではこの4月から新しいタイプのハミと拍車の使用が認められます。道具はいろいろ新しいものが出てくるし、選手はそれを試してみたいと思って使いますよね。それをひとつずつ検討して決めているみたいです。
その基準となるのが、馬場馬術競技規定の最初のページに書いてある「FEI馬スポーツ憲章」です。
それの1ばんに書いてあるのが下記のものです。
競技出場への準備段階や競技馬の調教段階のいずれの時点についても、馬のウェルフェアが他のどのような要求よりも優先されなければならない。そこには、馬の飼養管理、トレーニング、装蹄、馬装具、輸送などの良質で適切な対応が求められる。
(興味ある方は www.horsesport.org でご覧になれます)
簡単に言うと、何よりも馬の福祉が最優先される、ということです。
それをわかっていないと、審判業はできません。
前日までドイツのトレーナーによって、指定選手の強化訓練を行っていました。
右 ニールセン氏 左 照井氏(昔、大変お世話になった方です。日本人で初めてドイツのマイスターの資格をとっておられ大変努力家です。よく怒られました。)
未来の審判員がその模様を見学しています。
今回は、義務ではないので、若い女性(といっても30歳以上です)がけっこういました。セクレの勉強に来ていたみたいです。みんながんばって!
(馬場馬術の審判員は、人馬を見ていなくてはいけないので、横にセクレがいて点数やコメントを書いてくれる)
実際に、競技課目をやっているものに点数を付け発表します。
そして、なぜその点数をつけたか講師から聞かれます。馬場馬術の基本がわかっていないと、答えられません。
審判も努力しているのですよ
幹部達が悪だくみこういうところでけっこう重要な話がされていたりします。
下の写真、馬場に立っているのが、去年のオリンピックで、日本人で初めてオリンピックの主任ジャッジをやった古岡美奈子氏。
法華津さんのことばかり放送されましたが、馬術関係者にとってこれはたいしたことだったのですよ!
選手に、わざとミスをするように頼んでいます
ベテラン審判員は、さすがに引っかかりませんでした
馬関係の昔からの知り合いがなくなったりして、少し寂しい思いをしていましたが懐かしい方たちと会えて、いい勉強をさせてもらって楽しかったです。
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