雅行 「俺が、俺じゃなくなっても平気か?」
枝実子「…平気じゃないよ。私だって怖い。」
(中略)
「私がいます。私がずっとそばにいます。」
この台詞、CMでもよく流れていますね。
佐伯雅行(渡辺謙)が、若年性アルツハイマー病の告知を受けて直ぐのやり取りです。
妻の枝実子(樋口可南子)はこの言葉の通り、変わりゆく彼を受け入れていきます。
僕は最近、介護の職に就きました。
その分、この作品には考えさせられるものがあります。
経験が浅いからでしょうが、僕は今のところ、「結果」としての症状しか見ていません。
この作品の中では、雅行が少しずつ自分の変調に気付き、医者から告知され、悩むところが描かれます。
たまらないでしょうね。
もちろん本人だけでなく、枝実子をはじめとする周囲の者すべてが、です。
「受容」という言葉がありますが、そんな一言で片付けられるものではないのでしょうね。
不安、怒り、焦り、悲しみ。
そんな数多くの感情が、この作品の中でも描かれます。
渡辺謙が社会的弱者を演じるのを見たのは初めてでしたが、とても心に沁みました。
雅行「枝実子さんか…いい名前だな。」
ラストシーンで、これを聞いた枝実子が涙を流します。
彼女は前にも一度、この言葉を聞いているのです。
それは昔、雅行と枝実子の出会いの時。
枝実子のことまで忘れてしまった雅行ですが、その時と全く同じ言葉を口にするのです。
雅行の最初の問いに対して、枝実子は本当の答えを見つけたのではないでしょうか。
あなたはあなたです、と。
枝実子「…平気じゃないよ。私だって怖い。」
(中略)
「私がいます。私がずっとそばにいます。」
この台詞、CMでもよく流れていますね。
佐伯雅行(渡辺謙)が、若年性アルツハイマー病の告知を受けて直ぐのやり取りです。
妻の枝実子(樋口可南子)はこの言葉の通り、変わりゆく彼を受け入れていきます。
僕は最近、介護の職に就きました。
その分、この作品には考えさせられるものがあります。
経験が浅いからでしょうが、僕は今のところ、「結果」としての症状しか見ていません。
この作品の中では、雅行が少しずつ自分の変調に気付き、医者から告知され、悩むところが描かれます。
たまらないでしょうね。
もちろん本人だけでなく、枝実子をはじめとする周囲の者すべてが、です。
「受容」という言葉がありますが、そんな一言で片付けられるものではないのでしょうね。
不安、怒り、焦り、悲しみ。
そんな数多くの感情が、この作品の中でも描かれます。
渡辺謙が社会的弱者を演じるのを見たのは初めてでしたが、とても心に沁みました。
雅行「枝実子さんか…いい名前だな。」
ラストシーンで、これを聞いた枝実子が涙を流します。
彼女は前にも一度、この言葉を聞いているのです。
それは昔、雅行と枝実子の出会いの時。
枝実子のことまで忘れてしまった雅行ですが、その時と全く同じ言葉を口にするのです。
雅行の最初の問いに対して、枝実子は本当の答えを見つけたのではないでしょうか。
あなたはあなたです、と。