しま美の 日々是感謝 日記

日々のくらしの出来事の中で何か一つ「良かった」を見つけます。時々「驚いた」「不思議だ」があるかも 京都市在住😸🐱🙀

キーウバレエ

2023-09-17 | 日記
また 少し前の話になるのですが

京都に ウクライナのバレエ団が来ました
京都市は そもそも 旧キエフ と呼んでいた キーウと姉妹都市です
思えば 何十年も前からキエフバレエ団 と呼ばれていた一行は
毎年京都市に来てくれて
大抵 白鳥の湖を踊ってくれておりました
京都と姉妹都市 が 所以でありました
言うちゃ悪いですがここだけの話
京都のホールはあまり バレエとかオペラには適していないところばかりで
それにも関わらず キエフバレエ団は
(以前はアマチュアの舞踊家にさえ、あそこの床は立て付けが悪くて踊れるもんじゃないと噂される)
粗末な舞台で踊ってくれていたのです
他の外国からのバレエ団は京都は 完全スルーです
ホールが新しくなった今でも…
数年前、久しぶりにまた見に行こうかとチケットを取ったら
その年はコロナが流行して翌年に延期となり
ようやく コロナの流行が収まって 今年こそ 見に行けるわ と思った その年に ウクライナで戦争が始まったのです
私たちは心配しました
コロナでダメだったけどその次は戦争で来れないかもしれないと
ところが見事に全国ツアーを成し遂げたようです
というのが 昨年のことです
そしてまた今年もやってきたのです
まだ予定は残っているようですので
お近くにお住まいの方は行ってあげてください
何の応援もできないけれど せめてとプログラムを買いました


プログラムの中には 団員の近況と日本公演への思いが綴られています

キーウクラシックバレエ と書いてありますがウクライナの各地のバレエ団から選抜で集まったような感じですね。
戦争が激化した地域のダンサーはとりあえず 国外に逃れたけれども
未だ祖国には戻れていない
そういう方たちがこのバレエ団に合流して
今回やってきてくれたみたいです
まだまだ収束しそうにない戦い
そんな中で世界各国から公演以来があって
世界各地を回っているようです

そういうわけでかえってか 選りすぐりのダンサーたちが集まったとも考えられます
(プログラムの表紙と自分で撮った 花 の写真を合成してみました)

日本人も数名 おられます
日本人の方もウクライナとダンスを愛しておられて…
今年の公演は昨年よりもさらに美しく パワーアップした気がします
今まで見た どのバレエ団 よりも 美しく感じました
ダンサー お一人お一人が 本当に 真剣に踊ってらっしゃったんでしょうね

(適当な模様の写真を背景に画像合成しております)


10月10日が最後の公演日のようです

ブラボー! でした

恩師N先生の書画展

2023-09-07 | 日記
何ヶ月か前の話ですが、
夫の高校時代の書道の先生で
ずっと年賀状と
個展があるときはその案内も下さる方があり
夫も今までは仕事もしていたので忙しくて
全くご無沙汰していたのですが、
今年初め
喪中挨拶のような葉書で
大事な息子さんがお亡くなりになり
若干46歳でガンで、6年も闘病していた等々、
大変丁寧な手書きをプリントしたものを頂きました。

その後しばらくして今度は3人展をするという案内をいただき、
ウチの人が
それでは先生に何かお線香でも持って挨拶に行こう
というので
寄せてもらった美術展でした。

京町家をリフォームした、風通しのよい涼しげで落ち着いた会場
入り口の大きなのれんも
初夏の、蒸し暑いけれど適度な微風にふぁーっとゆれているような、そんな日でした。
来場客を迎えるかのように
入り口に3人の人が立っていたのです。
実はその中の一人が恩師N先生だったのですが、
何十年も経っていて分からず
夫は別の人に話しかけてしまいました。
その真横にN先生がいらっしゃって
逆に先生の方が夫に声をかけるという
本当に尊い先生だと思います。
だってウチの人の容姿も
昔とはかなり変わっていたのに
覚えて下さっていたのですね。

作風はちょっと不思議な感じで
「まるさんかくしかく」がテーマのようです


書画の基本はマルとサンカクとシカクなのかしら
と思ったり

地球上はマルさんとサンカクさんとシカクさんで構成されているのかなあ


と絵の雰囲気からそう感じました。

毎年いただく年賀状はこの絵の写しだったんだ
今日はナマで見られたんだなあ
よかった、よかった。


夫によると、先生の方も相当容姿がお変わりになっているようで
昔は体格がよく大きなイメージだったそうです。
けどお会いしたときは大変スレンダーで小柄な方でした。
先生ご自身も大分前に胃がんにかかられたそうで
もう治ったけど、と
さりげなくおっしゃったのですが
なるほど、胃がんで手術をした人はこんな感じになるんだ、
でも克服して創作活動をなさっていて

人生の様々な苦しみや悲しみを乗り越えて
今静かな悟りの境地におられるのかなあ
私はまだそこまで到達していないなあ
でもこのような
とても静かで平和な世界に行きたいな
そんな印象でした。


買っていったお線香とお菓子を渡そうとすると、
「そんなものは持ってきたらアカンよ」
「今度から何も持ってこずに来てね」
と優しくおっしゃられたことが
とても心に染みました。

ご自身の家族のこと、作品のことは何もお話にならず、
ただウチの人に
「今どうしてるん?」みたいな
さりげない会話で聞いて下さって、
難しいことは言わないけれど
作品から漏れ出てくる優しさが
全て物語っているかのようでした。

静かで温かな空気が流れていました。

私の直接の恩師ではないのですが、
お会いできたこと感謝です。