しま美の 日々是感謝 日記

日々のくらしの出来事の中で何か一つ「良かった」を見つけます。時々「驚いた」「不思議だ」があるかも 京都市在住😸🐱🙀

恩師N先生の書画展

2023-09-07 | 日記
何ヶ月か前の話ですが、
夫の高校時代の書道の先生で
ずっと年賀状と
個展があるときはその案内も下さる方があり
夫も今までは仕事もしていたので忙しくて
全くご無沙汰していたのですが、
今年初め
喪中挨拶のような葉書で
大事な息子さんがお亡くなりになり
若干46歳でガンで、6年も闘病していた等々、
大変丁寧な手書きをプリントしたものを頂きました。

その後しばらくして今度は3人展をするという案内をいただき、
ウチの人が
それでは先生に何かお線香でも持って挨拶に行こう
というので
寄せてもらった美術展でした。

京町家をリフォームした、風通しのよい涼しげで落ち着いた会場
入り口の大きなのれんも
初夏の、蒸し暑いけれど適度な微風にふぁーっとゆれているような、そんな日でした。
来場客を迎えるかのように
入り口に3人の人が立っていたのです。
実はその中の一人が恩師N先生だったのですが、
何十年も経っていて分からず
夫は別の人に話しかけてしまいました。
その真横にN先生がいらっしゃって
逆に先生の方が夫に声をかけるという
本当に尊い先生だと思います。
だってウチの人の容姿も
昔とはかなり変わっていたのに
覚えて下さっていたのですね。

作風はちょっと不思議な感じで
「まるさんかくしかく」がテーマのようです


書画の基本はマルとサンカクとシカクなのかしら
と思ったり

地球上はマルさんとサンカクさんとシカクさんで構成されているのかなあ


と絵の雰囲気からそう感じました。

毎年いただく年賀状はこの絵の写しだったんだ
今日はナマで見られたんだなあ
よかった、よかった。


夫によると、先生の方も相当容姿がお変わりになっているようで
昔は体格がよく大きなイメージだったそうです。
けどお会いしたときは大変スレンダーで小柄な方でした。
先生ご自身も大分前に胃がんにかかられたそうで
もう治ったけど、と
さりげなくおっしゃったのですが
なるほど、胃がんで手術をした人はこんな感じになるんだ、
でも克服して創作活動をなさっていて

人生の様々な苦しみや悲しみを乗り越えて
今静かな悟りの境地におられるのかなあ
私はまだそこまで到達していないなあ
でもこのような
とても静かで平和な世界に行きたいな
そんな印象でした。


買っていったお線香とお菓子を渡そうとすると、
「そんなものは持ってきたらアカンよ」
「今度から何も持ってこずに来てね」
と優しくおっしゃられたことが
とても心に染みました。

ご自身の家族のこと、作品のことは何もお話にならず、
ただウチの人に
「今どうしてるん?」みたいな
さりげない会話で聞いて下さって、
難しいことは言わないけれど
作品から漏れ出てくる優しさが
全て物語っているかのようでした。

静かで温かな空気が流れていました。

私の直接の恩師ではないのですが、
お会いできたこと感謝です。




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