こんにちは~
お暑うございます
7月と言えば、京都では祇園祭の月
京都在住でも、祭に関わらない人たちは多いですが
昔からの祇園祭の地区、山鉾のある町内の方たちには
これが夏の始まり
それで、7月中は祭りのことで仕事にならない
昔は優雅でよかった。
例えば山鉾のある地域の呉服商は
7月中 祭に集中して
それでも成り立っていたと聞く
そこで私も祇園祭の文化について
テレビなどで紹介されれば
見たりして学んでいるのですが
当ブログでは植物のことに関して
ずっと書いていますので
祇園祭の花と言われる
ヒオウギの生け花に注目して歩いてみました。
まず我が家ですが、
夫が祇園祭となると必ず
厄除け粽を各鉾町に買いに
ヒオウギは花屋に買いに行きます
ヒオウギはオレンジ色と黄色があるのですが
黄色は珍しい 貴重だというのです。
いろんな花屋を見て歩き
スーパーでも売っているところがあるので
そこもくまなく探すのですが
近年だんだん
オレンジがほとんどで
黄色は当たり!といった感じです
オレンジのヒオウギの例
昨年たまたま黄色を見つけて買った花屋で
今年もないかしら?
と行きますと
ぱっと見はオレンジばかり
花屋さんも
「今年は黄色はないですね」
とおっしゃって
まあいい、まだつぼみで色が分からないけど
葉の形がいいのにします
とレジまで行ったら
奥の方に 黄色い花がぱっちり開いているヒオウギ
「予約済み」とかなんとか
な~んだ 上得意様用には初めから黄色の取り置きをしているんだわ
と思ったのでした
黄色がスポットで買いづらいのは
花屋がお得意様用で黄色を確保してしまうからかもしれないわ
というのは余談ですが
なんと!
家へ帰って1日ほどすると
買ったヒオウギの花が開いて
それが黄色だったのです
わーい ラッキー
ということでした
一生懸命 写真を撮ったのでした
それがこちらです
ヒオウギは実は葉の形が重要で
扇を開いたようなフォルムなのがよいのです
祇園祭で飾る理由は
扇を飾る感覚なのかもしれません
でも花もしっかりアップで
昔の家の暗い部屋の中では
この黄色はぱっと明るくなるからよいのかもしれません
さて祇園祭 鉾建てが終わると
山鉾を見ながらそぞろ歩き
各町 粽その他グッズを売り出しますが
そこにしばしばヒオウギが生けられます。
先ずは役行者山(えんのぎょうじゃやま)
ご神体などが置かれている場所にありました
これだけでは役行者山って何?なので補足的写真です
掛け軸など歴史的資料を
まるで博物館のように展示されていました。
次は黒主山です
本番 「山」に乗せるご神体はこのように置かれ
そのそばにヒオウギが生けられていました
手前の緑の葉です
黒主山はこんな感じです
同時に歴史ある名家では
その家のお宝を飾ってみせる
屏風祭というのがあります
しばしばそこにヒオウギが生けられます
北観音山の町内の
吉田家
ちょうど生けてらっしゃいました
こちらのお家が最も賑やか ゴージャスでした
どんだけ~!
そのお隣
藤井家の屏風祭
見づらいですが
生け花の中にあれはヒオウギだと思います。
まあ、それにしてもスゴイですね
個人のお宝ですヨ
北観音山はこんな感じです
今年はヒオウギというテーマで
祇園祭を切り取って見ました
コロナ第7波といわれつつも
山鉾は前祭 後祭とも
無事巡行終わりました
もともと疫病退散の祈願から始まった祭ですが
何ともね~
今の時代はそう単純には終わりませんね
皆様 熱中症と感染にはお気をつけください。