しま美の 日々是感謝 日記

日々のくらしの出来事の中で何か一つ「良かった」を見つけます。時々「驚いた」「不思議だ」があるかも 京都市在住😸🐱🙀

しま美が見た祇園祭2021 前編

2021-07-25 | 日記
こんにちは!
先週に引き続き祇園祭の話題。
夫の実家がこの祇園祭の地域に近いところにあり、
夫にとっては子供の頃から大変身近な祭であります。
毎年必ず厄除け粽を買いに行かないとすまない人です。
例年張り切って家に提灯をつったり、
玄関をそれ仕様にしていたのですが、
今年は珍しくそれをしてないですね。
それでも粽だけは、と買いに行きがてら
山鉾建っている様子を写真に撮ってきました。

今年2021年はコロナ問題で
山鉾巡行は中止。
しかし山・鉾を建てるかどうかは
それぞれ各町での判断となりました。
粽販売も各町それぞれ。

いつも通り販売しているところ

粽とお守りのみ販売で
その他のグッズは無しにしているところ

すべての店頭販売はなしで
通販のみのところ

すべての山鉾を訪問できていませんが
私が歩いた範囲でご紹介です。

それぞれの詳しい紹介はコチラのHPが参考になります。

山鉾について(山鉾一覧) | 公益財団法人祇園祭山鉾連合会 (gionmatsuri.or.jp)


先ず、蟷螂山(とうろうやま)に来ました
蟷螂とはカマキリのこと
山車の上に御所車、その上にカマキリが乗っていて
カラクリになっている。
御所車の車が回ると同時にカマキリが羽を開き
前足を振り上げる。
結構人気ある。
見てすぐに何か分かりますものね。


次、綾小路(あやこうじ)通りにある綾傘鉾(あやがさぼこ)へ。
祇園祭の山車は形状で3種類。
一つは鉾(先に尖った刃物がついている)
一つは山(先に松など木が一本立っている)
もう一つは傘、ご覧の通り。
車輪の付いた山車の真ん中にこの傘を指して動かす。
綾傘鉾は2つあって、ひとつは花柄、
ひとつは天女の図柄。
私はこの天女が見たくてここへ来る。
今年は見られた。天気は良くないが
やはりこの絵は優美でいいなあ。


おや、これは虫干しか?
貴重なカーペットを大胆にも通りの真ん中にかけておられました。
雷雨続きの毎日、つかの間の晴れ間にカバーを外したのかなあ。

コチラは町会所になっている大原神社
“縁結び・縁故守り”という御利益があるそうです。


ちょっと角を曲がると鶏鉾(にわとりぼこ)があります


軒下は鶏の彫刻

町会所の二階から鉾に上がる渡り廊下
大工さんの文字が、どの順に組み立てていくか
どのパーツがどこか書かれています。

縁の下の力持ち
釘を一本も使わず縄だけで建てています。
この縄の絞め方が引き継いでいきたい伝統文化ということです。
鉾建てをしない年があると
忘れちゃうからですね。
若い衆に教えないといけませんからですね~。


表通りに出ました。
四条通北側 函谷鉾(かんこぼこ)
ここも大変勇壮な鉾であります。

「鉾頭の月と山型とは山中の闇をあらわし、真木のなかほどの『天王座』には孟嘗君、その下に雌雄の鶏をそえている。」-山鉾連合会HP引用-

長刀鉾(なぎなたぼこ) 鉾先のみで失礼します。
あの辺は街の一番中心部でして、
すっきりした姿を写せないのですと、言い訳。(^0^;)

角のたばこ屋さんの風景

四条通南側 月鉾に行きます。
いつもなら人が満員電車のようになって
前へ進まないところ、
今年はこのようにそそくさと目的地へ向かって歩いています。
必ずしも見物に来た人ばかりではないようです。


大屋根の軒下に名人の作

左甚五郎の作と伝えられる、うさぎの彫刻
このうさぎさん、どう見ても可愛くない。
どちらかといえば恐い。
何かに怒っているのか?
わたしはいつもこの彫刻が不思議で
興味深く見ている。

霰天神山(あられてんじんやま)に来ました。

狭い通りに建っています。



左右の胴懸は上村松篁(昭和60年新調)、上村淳之(平成14年新調)親子の原画花鳥綴織だそう。正面は中国刺繍の太湖岩鳳凰図 かな。
火除けのお守り、火除け粽ということで
ここで粽を一つ買いました。

四条通南側 郭巨山(かっきょやま)
ここは今年は山建てず、
粽を買いに行く。
こちらの山の粽には小判が付いていて
金持ちになる期待を込めて?買う。
釜堀りの故事による。
昔郭巨(かっきょ)という人が貧しくて、家族を養えず困って
子を捨てようと決心して穴を掘ったら
小判がざくざく出て来たという。

四条通から新町通(狭い一方通行道路)へ
放下鉾(ほうかぼこ)
このときちょうどお囃子の音が聞こえてきました。
鉾の中に人影が見えます。あそこでお囃子をやります。

町会所から鉾へかかっている梯子が斜めになっているので
囃子方の場所は2階より高いところだと分かります。
下手に落ちると死亡事故にもなります。
それくらい高いところです。



ここまで先祭の様子でした。
後祭の山鉾は、
先祭の山鉾が片付けたあと建て始めて
一週間後、通常だと巡行ということに。
ちょっと前まで全山鉾が1日で一度に巡行していましたが、
最近2回に分けるようになっています。
もともと2回に分けていたところを、
昭和の後半と平成の時代の間
1回で全部巡行することになっていたようです。

長々と綴ってきましたので
後祭の様子はまた書け次第
ご紹介したいとおもいます。
お読みいただきありがとうございました。💦








祇園祭の候

2021-07-19 | 日記
こんにちは
もう早いもので1年の半分すぎました。
生粋の京都人は祇園祭の時期が来ると
一年の半分が過ぎたといいます。
祇園祭はほぼ7月中ずっと様々な行事があり、
真剣に関わっておられる方は、
7月はほぼ仕事にならないか
又は、仕事をしない。
室町の呉服商などは、ほぼ休業。
その祭が終わって、さあ暑い夏を元気出して
シャキッと乗り切ろう!
というのが今までのライフスタイルでした。
*注:京都市全域の住人がこうというわけではありません。昔から祇園祭に関わっておられる、京都市中心部の「町衆」と呼ばれてきた方々です。

しかし、今年はコロナの災禍により、
2年連続山鉾巡行中止となる。
これは太平洋戦争以来のことらしく
長い歴史の中でもなかったことのようです。

巡行はなくなっても、
それで祇園祭がなくなるわけではありません。
集まってワイワイやるのが祭りの目的でもないのです。
むかし、むかし、京の都に疫病が流行り、
疫病退散のため「祇園社(ぎおんしゃ)」(現在の八坂神社)にて66本の鉾をつくり祈願したのが始まりです。

各鉾町は対応はそれぞれですが、
なんとか山、鉾だけは建てたいと
今年は建てました。
京都の人の心の中には祇園祭が棲み着いている
というのが良い表現か分かりませんが、
何かせずにはおられないのだと思います。
何百年と引き継いできた文化なのですよね。

コロナだからと何もしないで
じっとしていたらいいのか?
何かするとすぐ批判者が現れますが、
感染について無知で不注意でないように
自分の身は自分で守る覚悟
があればいいんじゃないかしら。
と思っております。

ウチの人は毎年厄除け粽を買う人で
今年も無事、
思っている所の粽が買えたようです。

ただ、長刀鉾は今年は粽は通販のみとなっていて
直接買えませんでした。
ぐるりと一周、鉾が立っている様子を見て
今年はこれで見納めだ、しっかり見ておこう。
といいながら写真撮影、パチリ。📷
蟷螂山(とうろうやま)の町内の花屋さんで、
祇園祭のときに飾る黄色いヒオウギをゲット。



デパ地下でハモ押しずしをゲット。
祇園祭は別名ハモ祭とも呼ばれるように、
この祭りのときにハモを食べる習慣があります。
鰻の押しずしもついでに購入。

翌日はスーパーでもう少し安価な鱧寿司
こちらはそぼろを押したものです


まだ今週も後祭りがあるので
各鉾町の写真と解説はまた来週に
と思っております。

祇園祭の今年の日程や活動など
興味おありの方はこちらご参考にしてください。
是非来てくださいと言えませんが
何か用向きでいらっしゃった方は
見られるとよいかと思います。

京都 祇園祭2年ぶりの「山鉾建て」前祭参加の11基建ち並ぶ | 新型コロナウイルス | NHKニュース
2021年「祇園祭」の活動 ~来年の巡行再開を目指して~|そうだ 京都、行こう。 (souda-kyoto.jp) 

それではまた、来週。See you! 😉







ネジバナとヒオウギと。。。

2021-07-10 | 
このところ毎日大雨ですネ
被害に遭われた方には本当にお見舞い申し上げます
我が家はおかげさまで守られておりますが
近況といえばせいぜいこの
面白いお花たちが咲いたことぐらいかしら。

このねじれる不思議なお花
ネジバナ
ねじれているのが素直な個体で
まっすぐに咲くと、ひねくれた個体らしい
通常はこのように芸術的なひねりがあるが
何本かに一本だけまっすぐに咲くものもあるらしい

それはそうとして
うちの家にも植木鉢の端っこに
自然と生えてきているのです
雑草の類のようです
なのでお花屋さんには売ってないと思いますが
結構皆さん空き地や土手などで見つけておられるようですね。

咲いてから1週間ぐらいで
もう花の時期終わってしまいますので
咲いたら雨が降ろうが
暗かろうが
とにかく撮影しないといけません。
この日も曇りで、
いろんなものが周りに置いてある
ややこしいところで
変な姿勢で写真撮ってました。🌧️

アリさんが写っているので
お花のサイズが分かっていただけるでしょうか。
これマクロレンズでやっと撮りました。📷
撮ったかいはあります。👍キレイキレイ

うちの夫も大好きです。ラン科らしく、お花の形も綺麗だし、色も何とも言えない優しい良いお色です。
1年に一度、束の間の儚い花。
植木鉢にはもともと別の植物が生えているのにこの雑草を抜くことができません。あまりにも綺麗だから

もう一つこれは買ってきたお花ですが
7月のこの時期に咲く
ヒオウギです
京都では祇園祭の時に切り花を飾るのですけれども
そのヒオウギはちょっと花弁の形、色が違いますが。
これもヒオウギ。アヤメ科だそうです。
いずれにしてもこの時期の季節感を感じさせる花です。
つぼみの付き方、枝分かれの仕方が優雅で綺麗だと思います。
葉っぱは細長く、シュッとした流麗なフォルムです。

写真では蕾がいっぱいあるので
これからたくさん花が咲きそうに見えておりますが
このところの雨でネジバナと同様あまり綺麗でなくなってしまいました。
ネジバナは今日の時点であと1/3だけ綺麗に咲いてますが、
2/3はもう枯れています。






ところで1ヶ月前からずっと追い続けているあじさい🐌
紫陽花はどんなに雨が降っても、
枯れかけて色が変わってきても
形はボロボロにならず
長いこと観察できる強い植物です。
本日の紫陽花の様子です
青い色から赤紫に変わり、そして今は色が抜けて白くなりました。








本日もご訪問いただきありがとうございました。




ショパンを味わう***仲道郁代さんコンサートから

2021-07-02 | 日記
仲道郁代さんのピアノソロコンサートに行ってきました。(京都です)
オールショパンプログラムというもので3回シリーズの今回最終回でした。


💕
1年に1回ずつ各地でコンサートをされていたようです。 
実はこのコンサートは昨年行われる予定だったのですが
コロナの関係で一年延期になっていたのです。 
今回も中止の憂き目に遭うかと思っていたらなんとか開催されました。😅
客席はかなり満員に近かったですが、
皆さん静かに聴いておられましたので、
無事を祈っていますが、、、。

さてこのショパンプログラムですが、
仲道さんが曲目の解説をはさみながら演奏してくださるというものです。

今まで漠然と聞いてきたショパン。

💕
ショパンは生まれはポーランドだった。
⁕フランスで活躍していたので、なんとなくフランス人かと思ってました。⁕
39歳の若さで亡くなる。肺結核だったのでは。
小さいころから音楽、ピアノの神童で、
4歳でピアノを始めて、
7歳でポロネーズ ト短調を作曲してすぐ出版されたそう。
その時からすでにプロ活動始まっていたのですね。
20歳でウィーンに行く
⁕地方から東京に出ていく感じかしら⁕
しかしそこからショパンの悲しみの人生が始まる。
ウィーンに着いてまもなくワルシャワ蜂起が起こり、
反ポーランドの風が吹いてウィーンでは演奏しにくくなる。
この時ショパンはウィーンで流行していた、
いえ、いまもウィーンっ子自慢のワルツ、が嫌いになった、と
仲道さんは解説されました。
それからワルシャワ蜂起が失敗に終わったことで
ショパンは最終的にフランスへ活動拠点を置くことになる。
🎼

ショパンの曲は、
当時のフランス貴族のために書かれたせいもあるでしょうが、
たいてい華やかで美しいフレーズの曲で、
聴く私たちを幸せな気分にさせてくれます。

しかしショパン自身は
祖国ポーランドへの悲哀と
持病を抱えながら
作曲をし、演奏活動をしていたそうです。

🎵

有名な「英雄ポロネーズ」は
解説がなければ
—勇壮な軍隊パレードが行われて
それを見に行って大変感激しました!
という様子かな…🤔
で終わってしまいますが、

祖国の軍隊がこのように強くいてくれて
ポーランドが独立できたらなあ
という想像の曲を
遠い国フランスで書いたものだそうです。

ということを聞くと、
仲道さんの見事な力強い演奏を聴きながらも
なんとも言えぬ悲哀の情が湧いてくるのです。
曲が明るければ明るいほど、
寂しさや悲しさがまた強く感じられますね。
🎹

晩年の(または円熟期と言われる後半の)作は
「祖国ポーランドへの思い、そして自分の体の機能がどんどん失われていくその悲しみを感じつつもなお、最後の力を振り絞って、思いを譜面にしていたのでは」仲道さん解説。



ショパンの多くの曲に、何とも言えない
美しくも、もの悲しいフレーズが、
華やかで明るいメロディの中にさりげなく
すっと入ってくるあたり、
ショパンの心境を物語っていたのではと、
仲道さんのお話しを聞いて
遅まきながらやっと理解することができました。
💿

もう一つ
クラシックを聞かないという人でも聞いたことがあるくらい
有名な
「子犬のワルツ」
この曲はなんと
病気が悪化していた晩年の作だそうです。
晩年の作はいくつかあるようですが、子犬のワルツもその一つ、
体調が悪い中でも、
「こんな一時もあったのですね」
と仲道さん。
この曲、明るいばっかりで
悲しいフレーズは一切ありませんよね。

私の恥ずかしい話ですが、
三十O年前、ピアノを習っていて、
先生から強制的に課題で出された
この曲「子犬のワルツ」
私の手には負えない作品でありました。
長く習っていた割には、
なんとなく上達しない、苦手感がするピアノでして。
私、ピアノの譜面はイマイチ苦手で
和音拾うのにもかなり時間かかる方でして、
ショパンの曲の難易度の高さは
よく分かっていると思います。
その私に言わせれば、
「体調悪いのに、なんでこんなスピードの早い曲弾けるのよ!?」
「気分が沈んでいた晩年になんでこんな明るい曲作れたの?」
つまりショパンさんって
相当天才だったということですね。
凡人にはついていけません!
でも聴いているだけなら
安らぐ曲多いです。
あぁ、それはピアニストさんの努力の賜物です。
🎶(⊙o⊙)💦

コロナ禍の中にもかかわらず
演奏に来てくださった仲道郁代さん
ありがとうございました。
お話しもわかりやすくて感動しました。