Notes3~ヨミガタリストダイアリー

名古屋市在住の俳優/朗読者・ニシムラタツヤの演(や)ったり読んだりの覚え書き

アートプロデュース講座2009~「で、そもそも企画って、何?」

2009年10月12日 |  文化行政とか
■10日(土曜日)。試験管ベビーの稽古場を昼前に抜け出して名古屋に戻る。アートピアで「アートプロデュース講座2009」の一講義を受け持つことは、6年ぶりに普通の演劇、もっといえば9年ぶりに(集中が公演に使用していた頃には自分は既に退団していた)芸術劇場小ホールの舞台に立つことと同じくらい、思いがけないことだった。実は、同じ6年前、集中退団後には受講者として参加している。その時と比べても大してスキルが上がっている訳でもなく、教えられることの少なさに依頼を受けてから改めて気付き落ち込んだのだが、そうした中で頼れるのはやはり劇団活動やその後、現在までで自分の体験して来たことでしかない、と思い2時間半話してきた。そこで示したキーワードは以下の通り。

・言葉で思考することからしか始まらない
・言葉を視覚的に重ねあわせる
・平面から立体のやりとり
・立体の軸は人間関係、ライフヒストリー、時系列
・BS(ブレーンストーミング)やKJ法の活用

■講義資料を作るに当たって、ここまでの自分の来し方を改めて振り返る。やはり、思い出されるのは恥ずかしいことばかりだ。自分がいかに首尾一貫してなくて、思考が弱くて、人に優しくなくて、すぐにむくれる扱いづらい奴であったかを見せつけられるような時間に、これからでも断れないかなあと思ったこともあったのだが、やって良かったと思っている。今となっては。どんなことをやろうとも、関わった人全員からあまねく賞賛を受けるなんてことはないのだろう。だけど、わずかながらでも自分のすることに関心を持ってくれる誰かのために、ひとつひとつを丁寧に進めようと思う。名古屋市青少年文化センターの吉澤館長、河原さん、小中さんには大変お世話になりました。ありがとうございました。
■夕刻、背広姿のまま稽古場に戻る。そういえば少しだけ昔、こんな密度であちらこちらを行ったり来たりしていたことがあったな、とふと気付く。10年前と変わらない。やっぱり、大して進歩なんかしていないな。よし,またがんばろう。

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