Notes3~ヨミガタリストダイアリー

名古屋市在住の俳優/朗読者・ニシムラタツヤの演(や)ったり読んだりの覚え書き

「AfroWagen 10th project」終了ー心から、ここから。

2013年06月30日 | 朗読・声の周辺
■月日は百代の過客にして、なんていう「おくのほそ道」の冒頭を諳んじようとしたら、1週間経ってしまいました。芭蕉上人はまさにそのようなことをおっしゃられているわけですから当然過ぎるほど当然のことなのですが、改めて流れる時の無情さを感じているところです。そう、ちょうどTwitterのタイムラインと同じです。
■そういうわけで、終わりました。私、AfroWagen(アフロワーゲン)が旗揚げ、というか活動を開始して10年を区切りとしたプロジェクト。昨年に引き続いて「林英世ひとり語り2013」、名古屋では2年ぶりとなった朗読会「三十代の潜水生活vol.6」、そして名古屋にはほぼ初めての招聘となりました春野恵子さんの「Roukyoku Rock You!」をひとまとまりとしてお送りいたしました。正月の松の内があけてすぐの頃からぼちぼち準備を始めてたのですが、最後はいつもの調子、大方に漏れず、あれもしなきゃこれもしなきゃとるものもとりあえずと言った感じ、バタバタのまま本番まで突っ込んでしまいました。毎度毎度本当にお恥ずかしい限りです。そんな状態にも関わらず、最後までお付き合いを頂いたすべての方、そして当日会場にお越し下さったお客様皆様に、深く、深く御礼を申し上げます。ありがとうございました。
■ごくごく簡単ではありますが、振り返りたいと思います。まず6月9日(日曜日)は、文化のみち橦木館の蔵(西)にて行われた「林英世ひとり語り2013」。



今回は松本清張の「二階」をお送りいたしました。会場となった蔵のもつ、独特としか言いようのない空気と、林さんの生み出す声、所作、そして彼女自身の閾(いき)とでも言うべき何ものかが混じり合い、徐々に化学変化を起こしていく瞬間を目の当たりにしたような1時間でした。お客様からも非常に好評を頂くことができました。ただ惜しむらくはこちらの宣伝周知が行き届かなかったのではないか、と思われる点でして、こればかりは深く反省するところです。もちろん、少人数に限られる、狭い空間で感じていただけるものも確かにあるとは思うのですが、これは言い訳にするわけには行きませんので。また、今回は当初予定していたワークショップ「声と言葉の表現教室」を中止せざるを得なかったことも次回以降への課題となりました。
■続きまして6月22日(土曜日)に開催しました、私のひとり朗読「三十代の潜水生活vol.6」。今回はクリアレイズ所属で中京テレビアナウンサーでもある柏田ユウリさんをゲストリーダーにお迎えしました。写真は現在データ整理中ですので、もうまもなく一部をお見せすることができると思います。多少画質に難がありますが、柏田さんの公式ブログ「Pallete」にすでにアップされているものがありますのでそちらをご覧下さい。稽古中の1カットをこちらでは。



■この「潜水生活」というシリーズは、基本的にお相手して頂くゲストの方と「何を読むか」「どう読むか」ということのディスカッションを重ねて本番の構成を決めて行くのですが、今回ほど密度の濃い作業が続いたことは、正直申し上げてありませんでした。約5年ぶりに朗読も含めて舞台に立つという柏田さんが、本当に高い熱量を持ったアイディアを数多く持ち込んでくれたおかげで、作業自体がとても楽しく有意義なものになりました。と、同時に、互いの考え方の差異が際立つことで、私自身も今更ながら、たくさんのことを学ばせて頂いた気がします。根本的な部分、「朗読とは何か?」ということを1からとらえ直す作業も、これから必要になってきたなと思わせるくらいに。それだけこれまでの自分に甘さがあったことの証左かもしれませんが。
■普段、テレビの画面上でしか柏田アナウンサーを知らない方が大半であるからこそ、実際に舞台に臨んでテキストに向き合う彼女の姿は、もっと多くの方に知ってもらいたい。そう強く思いました。そう「知りたい」と思われたお客様に幸いにもたくさんおいで頂き、「潜水生活」シリーズ過去最高の動員を記録することができました。カッシー、本当にどうもありがとう!と、馴れ馴れしくもそう呼ばせて頂きます。また何度でもやりましょう。
■そして最後、6月23日(日曜日)は、「春野恵子のRoukyoku Rock You@NGY」となるのですが、これは改めてお知らせすることもできましたので、一旦ここで切らせて頂きたいと思います。大まかに言いますとですね、

「ケイコ先生」、8月にまた名古屋においで頂きます!!!

今回見逃してしまわれた皆様におかれましては、ゆめゆめこの機会を逃されませんよう。お待ちしております!
□では、また後ほど。

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