またまた土曜日ですねぇ。ペンギンさんの鼻血の話で、私も若い頃、鼻血を流した思い出を紹介したいと思います。「おたまじゃくし」というニックネームの由来とも言うべき体験です。
神々の島を卒業して、国内巡航、遠洋航海を終え、操縦士や戦術航空士といった搭乗員要員に選抜された者は、山口県下関市にある小月航空基地に集められます。
3ヶ月間の地上教育の後、単発の固定翼機を用いた教育を受けます。われわれの頃は、KM-2という機体でしたが、現在はT-5という機体が使用されています。
まず、離着陸訓練から始まり、スピンやループといったアクロバット飛行、基本的な計器飛行、一人で飛んでも編隊飛行など盛り沢山の訓練を受けました。
飛行中は、教官と学生の一対一の真剣勝負、学生はもちろん真剣に訓練に臨みますが、教官も自分の知識、技量をすべて学生に教える、叩き込むべく必死に教育します。文字通り叩き込みます!
飛行中は、フライトヘルメットをかぶっていますので、教官も学生のヘルメットばかり叩いていたのでは、手が痛くなります。ヘルメットから露出している顔面は、引っ張ったくには、絶好の目標となります。
誤解のないように言っておきますが、教官は、学生が憎くて叩くわけでは、ありません。近い将来、実戦部隊で様々な任務をこなさなければならない学生に、自分の持てる知識・技量をすべて学生に教えようとする熱意のあまりの愛の鞭なんです。
それに、飛行中に危険操作などしようものなら、それこそ地面に穴を掘るか海に水柱を立てることになるのですから、丁寧に「だめじゃないですか。ちゃんとやりましょうね。」なんて言ってる場合じゃないんですよ。「なにやっとるんじゃ!あほ!ぼけ!かす!チンパンジー!」などと怒鳴りながら、顔面に裏拳が飛んできます。このセリフ、私がある教官から、実際に投げかけられた暖かい言葉です。
顔面を殴られるということは、なかなか痛いことなんですが、当然、鼻血も流します。でも操縦桿から手を離すわけにもいかないので、着陸時には、鼻の下から口の周りにかけて、鼻血が固まってすごい顔になっています。毎回のフライトで、鼻血を流すというわけでは、ありませんが。
私と交替で、同じ教官とフライトする同期は、飛行機から降りてきた私の顔面を見て、自分の運命を悟ったように粛然として飛行機に乗り込んでいきます。
フライトが終わり、飛行後のブリーフィングを受けますが、これまた熱い教育の場です。正座、前支え(腕立て伏せの姿勢を続ける)は、当たり前。しかし、教育の場を離れると、それはそれは和やかに、学生と教官=先輩と後輩の関係です。ひとりの学生の失敗を笑い話にしたり、自分の経験を話してくれたり、殴り殴られるという一歩間違えれば、陰湿な雰囲気になる状況が、まったく感じられない、本当にすばらしい人間関係ができているんですね。
学生の担当教官を決めるのも、いろいろ考えて決めているんです。殴られたり怒鳴られたりが、苦手そうな学生には紳士的な教官を、私のような一言も二言も多く、殴られ強い学生は、それなりの教官に担当させる。
私のようにある程度経験をつんで、教官配置になった場合、自分が教えられた教官と同じ教育方法をとってしまうものなんですね。まあ、大学でも体育会でしたから、似たような生活でしたが・・・
そういうわけで、私も教育は、言葉よりも手足を多用して行いました。そこから「おたまじゃくし」というあだ名が付けられたということなんですよ。
海上自衛隊に入りたいと思っている皆さん、入隊適齢期のお子さんをお持ちのお母さん、ご安心下さい、殴り殴られは、過去の話です。今は、そんな教育をする教官は、ほとんどいません。が、たまにはいます。しかし、殴りながら教育してくれた教官たちとは、今もいい関係を続けています。ありがたい話ですよね。
では、私の教育方針をご紹介します。「常に厳しく、時には厳しく、たまに見せる厳しさ!」です。
「亡国のイージス」のスタッフ、この人たちの中にも厳しい方がいました。若いスタッフを怒鳴りつけたりしていました。撮影現場は、ピリピリした空気、でもいい緊張感なんですね。若い頃の教育現場を思い出し、このスタッフのつくる映画なら、間違いないだろう(何が?)と感じました。
おまたせしました。お約束のプレゼントの発表です。応募方法や抽選方法については、K林氏やM越氏に考えてもらうとして、無責任にプレゼント内容のみご紹介します。
すでに、K林氏の手元に届いていると思いますが、①海上自衛隊オリジナル携帯ストラップ、中には、限定商品の「搭乗員バージョン」もあります。
そして、来週早々K林氏に宅急便で送りますが、②全国的に人気が高まっている芋焼酎「海」及び「小鹿」の海上自衛隊鹿屋航空基地オリジナルパッケージ、鹿屋航空基地でしか手に入りません。
さらに大隈特産の和牛肉を使用した「海軍航空隊のカレー」(レトルトパック)、以上をご用意いたしました。数量も結構ありますので、応募方法の告知がありましたら、皆様、ふるってご応募下さい。では、また来週!
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その場、その人に応じた教え方というのがあるのでしょうね。厳しさという点では、自衛隊の方達からみれば、まったく違うのですが、自動車の運転免許の教習を受けていたときのことを思い出しました。私にとっては、かなり厳しい話し方をされる教官がいたのですが、車の運転も人の命にかかわること。厳しくされるのは、当然のことですし、今では一番思い出に残っている教官です。
プレゼント発表ですね!①も②もいいな~♪応募させていただきます
この間「海猿」を観ました・・・あそこまで
成長するのにも教育する側される側にと
大変なドラマがあるのですね・・でも時には
厳しい教育があってもいいのではないかと思いますよ(その人を思いやる心があれば)
このブログの皆様のおかげで「イージス」を
何倍も楽しんでます・・ありがとう♪~
7/6小倉である真田さん舞台挨拶試写会に当選したです!
職場だったので速攻で
「この日は真田さんに会いに行きます。」
と確実にお休みゲットしました。
ワーイワーイ!
ありがとうございました!
本当に嬉しいです。
初試写会で初なま真田さんです。
(無事生還できるかちょっと不安)
あ、お電話いただいた時興奮のあまり受話器付近でさけんでしまいました。
お電話して下さった方すみませんでした。
嬉しいなぁ
明日の名古屋での試写会です。妻と二人で行ってきます。妻も大喜びです。昔からの真田さんのファンなんですよ。女房孝行が出来そうです。
私も感無量です。実は先日お店にも新しいポスターを送って頂き早速張ってPRしていました。
妻からあの水中シーンの意味を聞かれていましたが映画を見せるまでは内緒と思っていました。
原作を2回読んだ私としては映画で直接驚かそうと思っていましたので。若い二人のあの表情は何とも言えませんね。
兎に角有難うございました。
あの広い名古屋市公会堂に何人みえるのでしょうか。
「おたまじゃくし」さまのお話、いつも息子の様子とダブらせて読ませて頂いております。
昨今、"優しく"と言う言葉が王道のように扱われていますが、海自の教育は人を成長させる本物です。基礎教育期間が終って一時帰宅した時には、子供から青年の顔、姿に変わっています。みさわ様、三つの「厳しく」の裏には常に「愛情」が隠れています。それが無ければ唯のいじめです。「厳しく」する意図を理解していなければ、教官も学生もそこには居ません。
...という訳で、移動の度に送ってくる荷物の中の日誌(「見てもいいよ」とお墨付きがありましたので) の感想に対する指導官のコメントを見ながら、「あんたが正しい!」(すみません上官の皆様)と言ってしまうのでありました。未熟者をどうにか一人前にすべく、叱咤激励して下さる言葉に胸の詰る思いでした。
おたまじゃくしさま、ビシビシ指導をお願いいたします。(完全にダブってます。)
来週の試写会、楽しみに行ってまいります。ありがとうございました。
いいですね、プレゼント!よっ、待っておりましたっ。私は「限定」という言葉に弱いので、胸をトキめかせております(笑)。あと云年遅ければ、お酒に応募して(飲兵衛の)父と楽しみにしていたと思うのですが(笑)、残念でなりません。
私も試写会に当選させていただきました^^* 私の場合さーしゃさんとは逆で、一瞬言葉が出なくなりましたよ(笑)。ありがとうございます。楽しみにしております!
私が小学生の頃、子供相手に本気で遊び、本気で怒る先生がいました。(そりゃもう、手も足も出ます・・・笑)怒ると本当に怖い先生でした。でも子供たちからとても好かれ、保護者の方からも「どうぞビシビシ叱ってやって下さい。」といった感じでした。思い出に残っているのは、やはりその先生なのです。おたまじゃくしさんも、きっとそのような教官なのでしょうね。
プレゼント楽しみです!!ストラップの「搭乗員バージョン」って、何が違うのでしょうか!?
イージスって、(う・・・浦島たろこ的比喩をお許しあれ・・)おニャン子クラブ男版!?
海外には、真田さんに惚れて以来、日本人の男というだけで追い回すアヤシイ女がいっぱい出現しています。そいつらにこんな大量の日本人のいい男を見せたら、きっと劇場は血の海・・・ぐふふ・・です。
イージスキャップが届いてました!
かなりカッコ可愛い系です。
一目で気に入りました。
(近くで見ていた父も)
さらに先着100名プレゼントの光るピンバッジ付でした。
試写会にはこれを被って参加しようかな♪
もうウキウキ気分
Misty様:おニャン子クラブ!ナイス表現ですね。(・・・私もおニャン子世代です)と言うことは艦に戻った先任伍長は「うしろ髪ひかれ隊」でしょうか?
空飛べて気持ちよさそうだなーと、口を開けてP3-Cのお腹を見上げ、ゆるい感想を持っていたのですが、今回のおたまじゃくしさんのブログを読んで「そうだ、あれは訓練なんだ。あの中では愛の鞭がとんでいるのかもしれないんだ、手も足も出ているかもなんだ!」と今更納得。教官の皆さん、訓練生皆さん、頑張ってください!
ところで、一人でも編隊飛行って、一体どんな訓練なんでしょう…。
「イージス」の映画も愛のある厳しさの中で作られていたようですね。間違いない映画を早く観たいです!
プレゼント、絶対に応募します!結構数量があるだなんて、おたまじゃくしさま太っ腹ですね!ありがとうございます
イージス初めて見るときに初使いしよーっと。うふふのふーです。
「苦しくったて~」は、私の場合、アニメと漫画になじみがあります!
「声が小さい」とか「挙手が少ない」とかそういう訳のわからない理由で怒り出す先生でした。
正直、あまり良い思い出ではなく、思い出す度に苦々しい気持ちになるのですが、一方で先生は林間学校の夜に生徒の部屋を訪ねては「好きなヤツは誰だ?」とか聞いて回る人でした…。
そうか、自衛隊の学生と教官みたいな関係を目指してたのか…と今悟りました。
そんな私もバイト先では教育する方です。
今日から3日間OJTのトレーナーになります。
叩き込みはしないですが、知識を詰め込んであげようと思います。
ちなみにうちのバイト先では、トレーナーとトレーニーの関係を「親子」と言います。
(経験30年)
現代の教育現場の状況について言いたいことは山ほどありますがここはそれを論じる場ではないので控えます。でも言いたかったのは
真田さんがあるインタビューで「自分に厳しく人に優しく」といったことを強調されてい
たことがありました。私も常日頃思っていたことなので、今うちのクラスの合い言葉です。(ちなみに1年生)こんな小さな子どもたちにもちゃんと通ずるんです。この子ども
たちを信じて明日もがんばります。
ナカジですか!そう言えばナカジは皆の太陽的存在だったし、卒業=退官して他の職に就いたっていう点で先任伍長にピッタリかも知れませんね。
おニャン子クラブって何?と言う若い方へ:遙か昔「モー娘。」の様な(もっと素人な)アイドルグループが居たんですよ、工藤静香さんとか渡辺満里奈さんとかはそこ出身です。
昭和は遠くなりにけり・・・。
長文失礼しました
さっそく防衛庁のHPにて、マスコットのピクルス君とパセリちゃんをチェックして参りました。ピクルス君とパセリちゃんの、フライトスーツ&フライトヘルメット姿。想像出来るような出来ないような・・・(笑)
あぁ、芋焼酎もカレーも気になります。『限定』には弱いので、またまたドキワクしながら、ハガキ書きしようと思います。
以前の書き込み、読み直させていただきました。
確かに我が家は航空基地近くなので、じゃんじゃん訓練しているときはすごい音です。
でもこのブログがきっかけで、別の方向から考えるようになりました。
今まで「近いのに遠い」施設でしたから。
プレゼントの応募方法の告知、楽しみに待っております!!
おたまじゃくしさんの「常に厳しく、時に厳しく、たまに見せる厳しさ!」って、全部厳しいですから・・・イージスの原作どおりに緊張感ある現場にあらためてびっくりです。
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