山猿日誌

~春夏秋冬~クライミング・山スキー・登山の記録集。

亥向谷支流~蜂に襲われて以来の再訪~

2018-07-19 | 
7月16日(快晴)
経ヶ岳(1625m)
メンバー:かわさん・shibata
ルート:亥向谷~標高800m亥向谷支流~北岳~経ヶ岳~亥向谷左俣下降

 亥向谷支流へは、何年も前に単独で向かったが取りつき近くの下り斜面で転んだ際に、地蜂に襲われ頭を何か所も刺された。更にそこに地図を落としてしまい取りに行く勇気も出ずあえなく敗退という悲惨な思い出のある場所だ。
今回は、そんなことになりたくないのでパートナーに新人のかわさんに同行してもらった。もしもの時はかわさんに犠牲になってもらおう。

 4時に集合だったが、かわさん高速インター出口も間違えて遅れてくる。前回も駐車場間違えて遅れてきてたな~。
亥向谷の林道を入れるところまではいって駐車してスタート。6:00
藪が濃くなった踏み跡を辿って取りつきへは7:00到着。今回は何事もなく取りつきまでこれた。


亥向谷支流入り口

最初は、ゴーロ歩きから始まり時々滝が出てくるがほとんどが登れそうもない滝ばかりで捲くことになる。今日も朝から気温は高く身体を冷やすために水線をわざと歩いていく。
10m以上の大きな滝を右岸の枝沢から捲いてしばらく登ると大きなスノーブリッジが!!この標高でまだあるとは予想外。まだ雪の厚みはあるので下を素早く通り過ぎる。その後も雪渓は続き脇を通ったり上を慎重に歩いたりと緊張しながら進む。
雪渓が終わるとだんだんと傾斜も出てきて簡単な岩登りのようになってくる。高度感もあり楽しい登りだ。


ガンガン水線突破。


スノーブリッジは緊張するー。


こんなに雪渓残っているとは予想外!


後半は高度感も出てきて気持ちがいい。


途中でウドお土産ゲット。

谷筋は登山道近くまで伸びているが笹が覆いかぶさっていて若干うっとおしいがひどい藪漕ぎに比べたらこれくらい大したことない。結局藪漕ぎらしいのは数分で北岳南側登山道へ出た。北岳に寄ってから経ヶ岳頂上へ。10:30着。


門のようです。


かわさん詰めでかなり疲れたようです。


経ヶ岳、ここから見える谷を下降した。

頂上には誰もいないと思っていたがおんちゃんが一人でご飯を食べてくつろいでいた。
頂上にはたくさんのトンボが飛び交っていて、日差しはあるものの心地よい風が吹いて眠たくなってくる。でも、下山も沢からなのであまり気を緩めてのんびりもしていられない。ご飯食べてエネルギー補充したら下山開始。10:50頃。

かわさん沢二回目の初心者だけで下りもしっかりついてきてくれるのであっという間に稜線が遠くに。
右俣は滝がいくつかあるがどれも懸垂することなくクライムダウンや捲きで灌木つかみながら下降できた。
最後の方の堰堤で下をのぞき込むと成獣の熊さんが二頭日向ぼっこしているではないですか!!昨日に引き続き今日も熊さんです。あんな大きいのは珍しいのでかわさんにも見せてあげようと、かわさんに静かにこっちへ来てもらい下を覗きこんでもらう。ビックリするだろうと思ったら、なんか期待していたリアクションと違う?私も下をのぞき込むとそこにはもう熊は居なかった。どこへ消えたのだろう?私の見間違い?そんなはずない、気付かれて逃げられたのだろう。いや、こっちに登って来ないだろうか。心配になって持っていた笛を思いっきり何度も鳴らす。熊さんが急に出てこないか気を張りながら下る。
そうこうしているうちに亥向谷本流に合流。堰堤を登って元来た林道を引き返す。うだるような暑さだがずっと行きたかった沢を行けて気分は爽快。
同行してくれたかわさんに感謝です。


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2 コメント

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シゴキ過ぎに注意 (まつだ)
2018-07-19 20:02:02
お疲れ様でした。
あんな大きい雪渓が県内でこの時期残ってるなんて驚きです!
亥向谷行きたいな~かわさんに案内してもらおうかな(笑)
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やさしいシゴキ (shibata)
2018-07-20 08:43:25
>まつださん
 私も目を疑いました。北斜面でもないのにこれだけ残っているとは、でもおかげでかわさんには良い経験になったので良かったです。
 
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