山猿日誌

~春夏秋冬~クライミング・山スキー・登山の記録集。

箱谷左俣~おやじとぶらりふたり旅~

2009-10-13 | 
 10月11・12日(日・体育の日)両日晴れ

メンバー:おやじさん・山猿
ルート :白水湖~箱谷左俣~別山~御前峰~平瀬道~白水湖

当初はおやじさんのリハビリも兼ねて簡単な沢を考えていたが、おやじさん自ら箱谷の方が面白そうとのことで、急遽計画を箱谷に変更、僕も行きたいと思っていたのでうれしい限りだ。

10月11日
白水湖へ7時45分頃到着。連休ということもあり駐車場は車で埋め尽くされていた。
準備をして他の登山客とは全く別方向へ向かう2人。箱谷左俣までは特に問題もなく河原歩きとゴーロ歩きに始終した。
想定していた雪渓も2m角程の塊が少し残っていただけだった。
左俣取りつき着。地形図を見ただけではいまいち分からなかったが、水の流れがなくはっきり言って苔の付いた壁だ
ロープを出して登攀開始だ。5m程登った所でロープの流れを考えて一度おやじさんにも上ってきてもらう。1ピッチ目(10m)、それほど難しくないのだが、手がかじかんでホールドを持っている感覚が無く悪く感じる。ハーケンを打ちこんでおくがたぶん効いていないだろう。
2ピッチ目(25m)も手がかじかんで感覚が鈍いが、それほど傾斜もなく難しくない、ハーケンを一本打って抜ける。思いっきり打ちすぎて回収不可能になってしまい残置。

少しゴーロ帯を進むと洞窟状になった滝が(25m)かっこいい、登りたい。
あまり気乗りしてなさそうなおやじさんに「登っていいですか?」心良くとまではいかないがOKの返事が。
気合いを入れて登りだす。最初斜めに走ったバンド&クラックを登りハング下へ。
ハングを越えを狙うが、岩のもろさとぬめりで断念。少し右の壁に回りこむようにトラバースして直上。フリーで越えようとするが、腕がパンプ。アブミをだしてA1で越える。最後左へのトラバースが緊張した。
残置もなく綺麗な壁で非常に楽しませてもらった。良い滝だ。

この先ゴーロ歩きとなり4m程の滝は直登出来そうだが、左岸から簡単に捲けるので捲いた。もう一つ脆い4mの滝は右岸を少し登って取りつき滝の上へ。(残置ピン1あり)。
後はガレ歩きに始終させらる。時間は15時過ぎこのまま行けば稜線までは余裕でつけそうだがやはり沢に来たら焚き火ということで、水の切れた所から少し進んだ2050m付近で幕を張る。(左から枝沢が出ているところ)
ありったけの薪を集めてキャンプファイアー。満点の星空のもと全部燃やすんだと張り切って黙々と燃やし続けるおやじさん。やっぱり焚き火はいくつになっても楽しいっすよね。

10月12日
やはり2000メートルを越えていると寒い。おやじさんの靴も氷ついてしまっていた。焚火で解凍。
6時過ぎ出発。少し進むと両岸脆い壁に挟まれたゴルジュ地形になるが滝もなくガレ歩き。一か所雪渓が残っていて下をくぐりぬけて行く。その後も難し所もなく登山道へ出発から50分ほどで出た。一応別山頂上へ。
ここからは雲ひとつない快晴の空のもとのんびり御前峰へ。10時40着。
室堂へ降りる際、ダッシュで下るおやじさん周りからはすごいの声が、しかしそれもビールが早く飲みたいからなのだが。後ろから付いて行く僕としてはなんか変な感じだ。しかし僕よりも大分遅く頂上に着いた人とは思えない速さの下りでびっくりだ。

平瀬道は、2000m以上は紅葉の見ごろは過ぎていたが、その下が紅葉がちょうどいい感じで色づき、それを眺めながらの下りは山行のクライマックスには最高のご褒美となった。

帰りは白水で露天風呂入浴。(300円)
おやじさんのおかげで、ちょっとスパイスの効いた一泊二日の山行が楽しめた。ありがたやありがたや。


白水湖。ここから旅は始まる。


左俣出合。水の流れが全くない。

   
左俣から眺める右俣。岩もろそ~。   25mの滝。おやじさん頑張って回収中。


最高のテン場です。やっぱ焚き火だよね~。


雪渓が少しだけ。つぶされないようにそーっと。


最後は草原です。


男前。


冬には最高のスキーパラダイスになる東面台地。


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