山猿日誌

~春夏秋冬~クライミング・山スキー・登山の記録集。

湯俣川遡行~幻の白い滝を目指して~

2018-08-14 | 
8月11~13日
湯俣川遡行
メンバー:Fさん・shibata
ルート:七倉~高瀬ダム~晴嵐荘~湯俣川~弥助沢~鷲羽岳~水晶岳~赤牛岳~黒部ヒュッテ~針ノ木谷~船窪岳~七倉岳~七倉

 何年も前にFさんから湯俣川の硫黄沢に白い滝があるらしいという話を聞いて、ネットで調べても情報も無いので本当か?と気になっていた。
自分の目で確かめに行くしかないとFさん誘って湯俣川遡行を決行。更に普通に戻ってきてもつまらないので、一度黒部へ下って七倉岳へ登り返して下山と考えただけでしんどいコース。行ってみたら本当にしんどかったです。

11日(曇り時々晴れ)

 3時に福井を出発して七倉へ8時前到着。
タクシーに乗り込もうとザックを荷台に入れると肩のバンドが切れる。これはまずい!一旦荷物を荷台から出して担げるかどうか試してみる。バランスは悪いが担げそう。ここまで来てこれしきで中止にはしたくないので問題なくスタート。
単独のおじさんとタクシー乗り合わせて高瀬ダムへ。
8:30晴嵐荘向けて出発。
10:20晴嵐荘到着。休憩していたら財布を拾ったので従業員の方に預ける。
11:00湯俣川遡行開始

湯俣川は想像以上に白く美しいです。


お決まりの噴泉塔にて遊んでみる。自然とは不思議です。

途中で5人パーティーに会い財布を落としていないか聞いたらその内の一人が落とし主だったようで見つかって良かったです。
このあたりからなぜか腹痛が襲ってくる。
腹痛はおさまらず途中で大休止。その後硫黄沢の出会いまで飲み物も食べ物を喉を通らずFさんについていくので精一杯だった。


今年は水量が少なめなようで厳しい渡渉は無かった。




リゾートホテルになるような温泉です。(温水プールくらいの温度)

14:20硫黄沢出合にザックをデポして白い滝を探しに行く。
しばらく登ってもそれらしきものは無い。あそこのまで行ってみて何も無かったら戻ろうということで更に登ってみるその内遠くに白い滝のような物が姿を現す。期待に胸が膨らむ。残り100m間違いない白い滝だ!やっぱり白い滝はあった。

  
  こんな不思議な景色なかなか見ることできません。来てよかった。


硫黄沢自体が不思議な空間。

15:40硫黄沢出合に戻ってきた。
幕営適地を探しながら更に登り17:30頃ようやく適地を見つける。
魚釣りをする元気もなく早々にシェルター張って焚き木集め。
なんとか暗くなる前に快適な今夜の宿が完成。


沢登の泊まりで焚き火は最高の贅沢です。


12日(曇り夜一時雨)

6:40出発。本日もお腹の調子悪し。
歩き出してすぐにモミ沢出合。
やはり本日も大休止。
8:00弥助沢出合。



途中お花畑も

9:00弥助沢の登り上げると伊藤新道に出た。
三俣山荘寄っていこうと思っていたが間違えて鷲羽岳へ登ってしまっていたのでそのまま鷲羽岳へ。
10:00鷲羽岳到着。
ここから先は曇り空だったので景色もあまり楽しめずひたすら歩くのみでした。
12:20水晶岳。赤牛岳までが長かった14:30赤牛岳初登頂。そして長ーい読売新道下って黒部ヒュッテ到着17:30頃。




やっと黒部湖が見えてきた。

平の渡の避難小屋まで行こうと進んだが足の痛さに耐えられず途中でビバーク。
晩御飯を食べて一息つこうと思っていたら突然の本降りの雨。カラカラに乾いていた荷物や服が一瞬でベタベタに濡れてしまった。
それでも横になって寝られただけよかった。

13日(曇り時々雨)

朝には雨は止んでいたがベタベタな服は変わらない。
朝ごはんに高野豆腐を使った麻婆豆腐を作ってみた。不味くないがいまいち。改善の余地ありです。
5:40出発。
この日も天気はぐずついてほぼ雨の中を歩いていた。そのおかげで暑くなくて良かったが景色を楽しめなかったのは残念。
7:00平の渡避難小屋到着。
11:00船窪岳
12:00七倉岳
15:00七倉


高瀬ダムと昔登りにいった懐かしい幕岩。

一日目以外はほとんどガスの中で景色は楽しめなかったが、一番の目的白い滝と湯俣川遡行これが達成できただけでも価値ある山行となった。
行った人だからわかる行った人にしかわからない景色と感動。Fさんとゆっくりと時間を取らせてくれた家族に感謝です。





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