山猿日誌

~春夏秋冬~クライミング・山スキー・登山の記録集。

蝿帽子嶺~お地蔵さまの試練~

2015-08-04 | 

写真では分からないが、オロロと蜘蛛の巣だらけの川原歩き。

8月2日(晴れ)
蝿帽子嶺(1037m)
ベルグラメンバー:oyaziさん・shibata
ゲストメンバー :Wくん
ルート:蝿帽子川~東カスミ谷~蝿帽子嶺~昔の山道~蝿帽子川

 前日の熊遭遇の興奮冷めやらぬまま、翌日も沢登り。でも今日は仲間がいる。
『出てこれるものなら出てきてみろ!』
とそこまで強気にはなれないが、昨日のように心細くない。

 蝿帽子川は笹生川に注ぎ込む川で、その源流に蝿帽子嶺がある。
そして、その近くの峠を蝿帽子峠と呼び、昔はここの峠を経由して福井県と岐阜県を行き来していたらしい。
そのため、今でも峠までの山道や峠にはお地蔵さまがある。
おやじさん数年ぶりの沢登ということもあり、簡単な沢登りのついでにそのお地蔵さまに会いに行ってきたのだが、そう簡単なものではなかった。

 福井市内から取りつきの沢まで車で2時間かかってしまった。ずいぶん山深いところだ。
入渓してすぐに堰堤があるが右岸に捲き道がある。
しばらく長い川原歩きが続くのだが、オロロにたかられる上、蜘蛛の巣払いに始終徹することとなる。



今回の計画では、最初に蝿帽子峠へ登りお地蔵さまに会ってから、蝿帽子嶺を登頂後別の谷を下山する予定だったが、完全な思い違いと読図ミスでわけのわからないルートをとってしまった。

結果的に、下る予定の谷を登り、散々歩き回って何とか蝿帽子嶺へ先に登頂。気を取り直して、峠に向かったが、昔の山道に入ってしまい峠行けず、お地蔵さまにも会えず下山。
まるでお地蔵さまに遊ばれているような1日だった。

しかし、一番大変だったのは、沢登り4回目のWくん。
オロロにたかられ、蜘蛛の巣にまとわりつかれ、藪漕ぎさせられ、道に迷って散々歩き回らされて、行動食忘れてしゃりバテ。結果目的のお地蔵さまにも会えず、一つも良いことなかったかわいそうなWくん。
まーそんなこともあります。これも勉強のうちだと思って、懲りずにまた付き合ってください。
トラウマにならなければいいのだが・・・。


また来ることがあるだろうか?






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