山猿日誌

~春夏秋冬~クライミング・山スキー・登山の記録集。

雪彦山/温故知新

2015-10-13 | クライミング

初マルチとは思えない、力強い登りしてましたWくん。

10月11日(曇り時々晴れ)
雪彦山(915m)
メンバー:oyaziさん・Wくん・shibata
ルート:不行岳北壁/温故知新


マルチクライミングデビューのW君に気持ちよく登ってもらおうと、当初紅葉真っ盛りと思える錫杖岳へ行こうと思っていたが、天気が悪いようで錫杖岳諦め急遽、以前に一度行ったことのある雪彦山へ行き先を変更した。
おかげで、僕は楽しいクライミングができた。二人はどうだったか知らないが・・・。

 雪彦山のマルチ入門ルート初心者向けといえば、東稜なのだが混雑するだろうと選んだルートは、『温故知新』。

1ピッチ目は、難しくないのだが久しぶりのクライミングだったせいか、下部がちょっと緊張した。

2ピッチ目、oyaziさん今回唯一のリード、藪っぽく若干木登りっぽいピッチだった。


2ピッチ目リードするoyaziさん

3ピッチ目、スタートが少し緊張するが簡単なカンテを直上。

4ピッチ目、ここからラインを間違えてどうも昔のルートに迷いこんでしまったようだ。北壁バンドを右上しなければいけないところを左へ行ってそのまま直上、細かくてバランシー。(たぶん10aくらい)

      

5ピッチ目、おかしいな~と思いながらも少しかぶった壁を直上。ホールド悪く脆い、W君はここで大きな落石を落としてしまった。(下にいた方に被害がなくてよかった。この場を借りてすみませんでした。)


脆く、悪いピッチでした。

6ピッチ目、古いリングボルトが等間隔にある、どうも以前は人工登攀されていたラインのようだ。5ピッチ目ほど難しくないが、かなりランナウトしていて怖い。途中で新しいハンガーの打ってある正規のルートを発見。

7ピッチ目、右トラバースして正規のルートへ合流、岩も硬く今回初めて気持ちのいいクライミングが楽しめた。

8ピッチ目、不行岳へ簡単な登り。

ロープほどいて大天井岳へ。ワンポイント危ないところがあり、スリング伸ばして確保しながら登った。
大天井岳にて、今回の無事のお礼参りしたら、そそくさと一般道を下山。


何をお祈りしたのでしょう。


一般道と言えど下山路も気が抜けません。

      
      青線が正規ルート、赤線が僕たちが登ったルート。

ルートを間違えたのものの、登りごたえあり楽しめた。
その反面、登りながらこんなところマルチデビューの人連れて来たらあかんな~と思う。

『温故知新』
 故(ふる)きを温(たず)ね新しきを知る。
 昔の物事を研究し吟味して、そこから新しい知識や見解を得ること。

昔のルートをたどり、脆い岩場を登り、W君にとって良い経験となり何かを得られたことを願います。
毎度のことながら、またこれに懲りずに付き合ってくれるといいのだが。







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